編集長の狛犬日記 2007

編集長へのメール
先週の19日は今年最後の例会でした。
後半は納会と言うことで、例会としては短かったのですが、今月の一枚が盛り上がりました。
その一つは、これです。
青山好一さんの出品、何かというと、向田邦子の小説「あ・うん」の文庫本の表紙写真です。
とは言っても、これはなかなか入手できないという初版本。
この初版のカバーのみに狛犬の写真が使われているとのこと。
さて、問題はここから。
では、「一体この狛犬はどこの狛犬でしょうか?」との質問。
円丈師匠は「ミカゲ石で江戸タイプ、これはそう多くない。周囲の雰囲気からしても、多分、赤坂氷川神社ではないか?」
との推理。
他からは、渋谷氷川神社の可能性も指摘された。
私も赤坂氷川神社の石段下のやつかなぁ…との印象を持ったが、早速手持ちの写真と比べてみた。
それが、この写真。
決め手は2つ。青矢印の石段横の三つ巴の紋。そして、赤矢印の「献」の文字。
台石の積み方、狛犬の顔も加えて総合的に判断すると、まず間違いなくこれで当たりでしょう!
多分、もう何人かは現地へ確認に行っていることと思われます。
青山さんが同じ角度で撮影して、次回の例会で披露してくれるのではないかと思います。
それにしても、さすが会長!ですね。
2007.12.24〜狛研例会の話題から
もう一つの盛り上がりは、私の出した愛宕神社の狛犬。
ここに書いたことを話したのですが、「以前は狛犬に開いていた穴はガムテープでふさがれていた…」「何故このような修正になったのか…」
この狛犬を知っている方が沢山いたこともあり、話題が大きくふくらみました。
そして、例会のあと、田中邦博さん(久々の登場&復活!)から面白い話を聞いた。

映画「眉山」で、本郷の神社という設定で神社(狛犬も含めて)が映ったのだが
実際には、この愛宕神社が舞台になっていた。
従って、このリニューアル&ツノは、映画の撮影のためだった可能性があると。

こうゆう面白そうな話しにはすぐ飛び付く私!
次号「狛犬の杜」用の原稿に、「うわさ話」的に穿った見方を載せようかと、早速
原稿の下準備を大体まとめ、「ネタホルダー」に突っ込んだのですが…

小川文雄さんから、この写真が届きました。
これは、リニューアル前の頭の穴にガムテープが見える写真です。
ですが、この撮影日付('07.5.29)を見て、ガッカリ!
映画の公開日が 2007.5.12 だったからです。
残念だけど仕方ない…原稿は「ネタホルダー」からゴミ箱へ!

このHPを作っているソフトをバージョンアップしたのですが、何かと分からないことが多くて少し苦労しております…
もし、ご覧になっていて表示が変なところ(過去の分も含めて)に気付いたら、是非お知らせ下さい。
なを、この Web Site をご覧になるブラウザーは、Fire Fox を推奨します。
2007.12.08〜鎌倉散歩
昨日、鎌倉方面へ行ってきました。
目的は3つ。
1つ目は鎌倉ではありませんが、その途中の藤沢市長後の天満宮。
10年前振りの再訪。貞享3年の狛犬を撮影し直す為。ここで紹介するのに、デジカメ画像が欲しくて…
それに、10年前より少し長い望遠レンズでの撮影のために。
ところが、ショック!無くなってしまっていた…
拝殿裏の本殿前にあったのですが、藤沢市文化財の看板は残っているのに…
最近の盗難事件多発のため、多分、本殿内にしまわれてしまったのでしょう…残念だけど、仕方ない気もする。
周りに塀があって入れないとはいうものの、その気になればいくらでも入れるし、簡単に持って行ける大きさだから…
もっと、早く再訪しておけば良かった…ガッカリ…
気を取り直して、第二の目的建長寺へ。
狛犬ファン、永遠の課題は「寺」でしょう。
「寺」に狛犬のいる確率は低いものの、少なからずいることも分かっています。
でも、全ての寺を廻ることは困難…
従って、寺の狛犬に出会えるのは、偶然と他からの情報のみというのが実情。
今回は、6年前の情報から。

目的の前に、ふと法堂へ寄ってみると、「特別公開中」とのことなので、釈迦苦行像を見に行きました。パキスタンから寄贈されたものとか。

すると、その苦行像の前に一匹の獅子がいるではないか!
もしかすると、獅子ではないのかもしれないけど…
暗い堂内だったけど、まぁまぁの写真が撮れたかな。
多分、ブロンズだと思います。これもパキスタンからのものでしょう。
なかなかのものだと思います。
対でないのが残念ですが、本来は対だったような印象も受けます。
さて、いよい目的の狛犬へ!
建長寺の一番奥、山の中腹(ハイキングコースの入口)にある半僧坊、それが目的地です。
何と、寺の裏山の上に五対もの狛犬がいるというのです!
かなり歩かなくてはいけないということと、3対は新昭和と言うことで、今まで二の足を踏んでいたのですが…
お寺だと思っていたのに、急に鳥居が並んだ参道にビックリ!
最後の紅葉が、なかなか見事で楽しめました。この参道に新昭和が2対。
写真の一番奥から山登りです!その山道途中にも新昭和が1対、明治の江戸タイプが1対。
そして、チョットすごかったのが、このカラス天狗。何と、ブロンズのカラス天狗が12体もあるのです。
カラス天狗そのものに興味がある訳ではありませんが、これだけ並んでいると壮観!ついつい、全ての写真を撮ってしまった…
これは一番上、半僧坊の狛犬。
明治26年の江戸タイプです。
このグルグル目玉がチャームポイント!

見晴らしの良いところで、阿像の狛犬は正面に伊豆大島、右方向に富士山をいつも見つめています。

カラス天狗のエリア入口の明治の江戸狛犬。
台座の銘が…この写真では分からないかも知れませんが、貼り付いた豆ツタがキレイで…どうしても銘を読む為に剥がすことが出来なかった…
さて、最後3つめの目的は、ここ鶴岡八幡宮。
何度か来ていますが、観光客が多いこともあって、いつもゆっくりこの狛犬に会っていない気がして、今回はじっくり見てこようと。

見事に黄色く色づいた、あの有名な大銀杏。
観光客の大半は、その前の狛犬には無関心…大銀杏をバックに記念撮影…

今回、改めてじっくり見て、今までの印象がすっかり変わってしまった!
こんなイイ狛犬だったかなぁ!と言うのが結論。
阿吽それぞれの表情が素晴らしい!
シンプルな鬣も阿吽で表現を変え、わずかに位置をづらした前足の表現もイイ。
特に阿像の頭部・体のわずかな傾け方…
これが寛文8年(1668)だなんて!

で、この狛犬に会いに来た最大の目的は、実はこの建立年を確認するため。
足座にいろいろ刻まれているのは分かっているのですが、どうにも判読出来ない…
それを何とか…と。
取り敢えず、デジカメ画像沢山撮って来たので、これからじっくり検証を楽しみます。

2007.12.2〜都内散歩
天気が良くなって、少し暖かくなった昨日、都内を少し散歩してきました。
平河天満宮。拝殿前、嘉永5年の大型狛犬はなかなか迫力があて素晴らしかった。説明板にはその再建の由来が詳しく書かれていて、我々にとっては非常に参考になる。
参道には撫で牛が沢山並んでいました。
入口には5mの立派な銅鳥居。
こちらは天保15年のも。
作は「御鋳物師 西村和泉藤原政時」とあり、この名前だけでも石工と鋳物師の社会的地位の違いが良く分かる…
その柱の足元に、左右とも4匹の狛犬(獅子)があった。
これと同じ鳥居の根元の狛犬(獅子)をどこかで見た記憶があったので、データベースを調べてみたら、一瓶塚稲荷神社(栃木県田沼町田沼)に延享3年のものがありました。
左の写真は芝東照宮。
増上寺〜芝公園は紅葉が盛りで、なかなか良かった。
天明8年の狛犬。石の表面が白っぽくなっていて、古さを感じさせない。体中にこぶこぶや風車紋が刻まれている。なかなか良い!
(玉垣にのっての撮影は危険です!)
右の写真、こりゃ何だ?!
「トラに跨った私」であります。
芝公園内の丸山古墳を散策していたら、突然飛び込んできたトラのシルエット!思わず飛び乗ってしまった…
これは神使でも何でもない、ただの石像です。
何故ここにトラなのか分かりませんが、大野伴睦の歌碑の飾り(?)です。
◆下の写真2枚は山崎衛氏の撮影
2007.11.3〜印刷が遅れています
最新号「狛犬の杜-62」の印刷が遅れています。申し訳ありませんが、もう少しお待ち下さい。
Web版の準備は出来ていますが、本紙の印刷を待ってダウンロードページへ載せます。
前回10月の例会で、久保田さんから湯島天神・末社戸隠神社の狛犬について新情報が発表されました。
こちらへ記載しましたので、ご覧下さい。
2007.10.27〜日光東照宮
ずーっと気になっていた日光東照宮の狛犬をやっとまとめました。
どうまとめるか悩んでいたのですが、結局、「狛犬の杜」原稿〜「狛犬と社寺めぐり」を使い、山田さんの注を挿入して。
青龍神社と一緒に是非ご覧下さい。
・「狛犬と社寺めぐり」といえば、今日は都内、靖国神社方面のツアーだったはず…
この台風の大雨の中、無事廻れたのかなぁ…
・鐸木さんが「寅吉・和平地図」を作り公開してくれました。
いつの日か、是非もう一度行ってみたい!…その時は最高に役立ってくれそうです。
2007.10.21〜二周年感謝!
このサイトは2005年10月20日が誕生日。と言う訳で、昨日で丸2年が経過、今日から3年目に突入です。
今後ともよろしくお願いします!
ご意見・ご希望・ご感想…なんでも結構です、上記までメール下さい。
今週というか、先週というか…月曜日に仕事で都内へ行ったのですが、時間に余裕があったので4社ばかり廻ってきました。
普通、狛犬がいないのが分かっている神社に寄ることはほとんどないのですが、虎ノ門で昼休みの時間帯をもてあましてしまい、金刀比羅神社へふと寄ってみました。
ビルに囲まれてはいるものの、立派な社殿が良い雰囲気の空間を作り出していました。
そこにあったのが、この鳥居。

文政4年(1821)の銅鳥居です。
ご覧のように、左右の柱に青龍・玄武・朱雀・白虎の四霊獣が飾られています。
品川神社をはじめとして、龍の巻き付いた鳥居は知っていますが、このような四神の付いたものは初めて見ました。
もちろん、この部分もブロンズでなかなか見事です。

説明書きによると、虎門外の讃岐丸亀藩京極家の江戸屋敷に勧請された金毘羅宮の鳥居とのこと。
芝地域の商人・職人を中心に、沢山の奉納者名が刻まれていて、それを読んでいるだけでも楽しい時間つぶしになりました。

次に寄ったのは、虎ノ門からほど近い愛宕神社。
ここでもオモシロイ発見があったのですが、それはまた別項にて
数年前から山本一力の作品が文庫でドンドン出始めたので、出る度に読んでいます。
そうすると、どうしても富岡八幡宮へまた行ってみたくなって、少し遠回りでしたが久し振りに寄ってきました。
ただ、ちょうど縁日に当たっていて、平日だというのに屋台と人が沢山…望んでいた神社の雰囲気も、狛犬の写真撮影も残念ながら…
でも、やはりこの狛犬はイイですね。
直木賞受賞作の「あかね空」や「蒼龍」をまた読み返し
たくなってきました。
最後に行ったのは芝の鹿島神社。
工事中で狛犬の行方が心配されていましたが…
その工事も昨年秋に終わったようで、全てが真新しいたたずまいとなっていました。

その新しい中に、江戸両子獅子タイプの几号狛犬が拝殿前に立派に据えられていて一安心!

でも、一体だけ残っていた寛政2年の先代江戸は見つかりませんでした。

また、「獅子山背中合わせ」もその姿は無し…
ただ、これに変わって、平成18年10月建立の新しい「獅子山背中合わせ」が建立されていました。

2007.10.12〜カニは必見です!
すっかり暑さは過ぎ去って、「狛犬巡りの季節到来!」…なのですが、なんやかんやでなかなか出られません。
明後日はちょっと都内の狛犬をとは思っていますが。
「狛犬の杜」本紙の方は、編集はまぁ何とかですが、印刷が難しい状況です。
やはり、自前のプリンターを何とかしなくては…
先ほど、福田さんのカニをアップしました。
こんな立派な石造のカニは珍しいのではないでしょうか。是非ご覧下さい。
近ければ是非見に行きたいところですが、長崎は遠すぎる…しかも、徒歩1時間…山の上だと言うことで…
福田さんの写真で楽しませてもらうしかないですね。
最近楽しみにしているのが、Liondog さんの「勉強部屋〜ワタシ的狛犬考」のコーナー。
壮大なる狛犬(獅子)の歴史を追っていますが、いよいよ日本へとたどり着きつつあります。
2007.9.22〜あっぷあっぷの1週間
ご覧いただけましたか?更新に力を入れた1週間でした。
「神使の館」のネコ、猫像はとても少なく、どれも貴重品(?)ですね。
でも、狛猫(と言う表現はたくきさんに怒られる!)…神使としての対の猫像はほとんど無いみたいですね。
木島神社(金刀毘羅神社内)のネコも、奉納年が14年も違うようですから。
ただ、この両像は同じ石工(長谷川松助〜松助については、小寺昭慶氏の「京都狛犬巡り」に詳しい)の作で、明らかに対を意識して彫っていますから、対と考えて良い気もします。
で、このアップ作業中に、前回の日記で書いた「狛犬の杜」原稿の index が役に立ちました。
ネコ関連の原稿が3本あったので、ついでにみんなアップ(アーカイブス〜神使編)してしまいました。
そして今日は、山田さんの「江戸名所図会狛犬巡り」の第1回をアップ!
これは「狛犬の杜」での人気長編連載シリーズですが、Web 版用に全面見直しをして、画像をたくさん加えた決定版!です。
本紙では36回まで進んでいますが、こちらでも少しずつ追いかけて行きます。お楽しみに!
と言うことで、来週は「狛犬の杜」編集作業へ突入です!
この暑さのせい?…次号は原稿日照りで、悩みは深いのですが…
2007.9.16〜浅草から向島へ
過去の記事を調べる事って、結構多いものです。
そこで、先週まで「狛犬の杜」原稿の index を作っていまいした。
30号位まではどの記事が何号に載っていたか、だいたい覚えていましたが、
60号まで来たら、もうダメ!
きちんとデータベースを作ろうかとも思ったのですが、入力の手間を考えると
とても…で、以前にも途中までまとめてはいたのですが、もう一度きちんと作り直しました。
その結果、これまでの原稿総数(1〜2行のものから原稿用紙数枚のものまで含めて)は、何と 1,038 本!でした。まぁ、別にだからどうしたということもないのですが、一人で凄いなぁ…と驚いておりました。

昨日は午後から向島に用があったのですが、せっかくだからと早出して、浅草で降りて、浅草神社〜牛島神社〜三囲神社〜秋葉神社〜高木神社と廻ってきました。
はじめの3社は3〜4回目の訪問でしたが、やっぱりイイですね。
何回行っても楽しめます。
この写真は最後に行った高木神社です。円丈流分類では「江戸足座なし」と呼んでいますが、ご覧のように台座は岩で、足座無しでそのまま乗っています。
これは浅草神社と同じタイプ。あまり多くはありませんが、どれもなかなかイイ感じで好きです。
それにしても、暑かった!
でも、3.6Km の狛犬散歩は楽しめました。

2007.8.22〜中国みやげ
あまりの暑さに、すっかりこの日記の更新も忘れていました…
狛研本部のある浦和は、あの熊谷のすぐ近くですから40℃近くなったかもしれないなぁ…
でも次号「狛犬の杜」は、しっかり編集進行中です。
下の娘が中国へ行ってきました。
「おみやげは、狛犬(獅子)の写真を撮って来てくれればいいから」と送り出したところ、色々撮ってきてくれました。
今回は、その写真をご紹介します。
どこもかしこも建物の入口等は獅子だらけとのこと。
これは両方ともごく一般的な「北方獅子タイプ」。
北京だったので、ほとんどがこの「北獅タイプ」で、「南方獅子タイプ」は見かけなかったようです。
中でもこの2対は少し顔の個性が強いので、ご紹介しました。
特に右側、北獅の基本は全て備えているものの、胸の張り方、足の表現、そして顔の表現がかなり個性的です。

これは、いわゆる「リアルライオン」タイプ。
最近このタイプが少し増えているとの話も聞いていましたが…
でも、やっぱり「リアルライオン」は面白くないですね。
なにせ、ただのライオンでしかない訳ですから。
一つだけ興味深かったのは、ここには左像を載せましたが、右像は口を開けている。
つまり、阿吽になっているのです。
中国の獅子は、ほとんどが左右とも口を開けた両阿タイプですから、この最近作である(と思われる)ライオンが阿吽になっていることに多少興味をおぼえます。
これは何でしょうか?
中国は想像上の動物(霊獣)の宝庫、そして、それらの動物が今もごく普通にあちこちにいます。風水がらみでお土産用のミニチュアにも色々そろっているようです。

で、これは一体何なのか?!
体はうろこ状、足先はヒヅメ状、ツノがあり、盛り上がったたてがみ、龍のような口ひげ…
断定することは出来ませんが、麒麟(キリン)か■豸(カイチ)なのではないかと思います。
(■=獣偏に解と書く)

右の写真は塔の上にいたとのこと。
これは、貔貅(ピィシウ:ひきゅう、てんろく)かとも思いましたが、タテガミが異常に長く尾までつながっているように見えるので、何とも判断がつかないなぁ…

これもまた違ったタイプ。
ヒヅメ、うろこ、髭などは上の写真に似ていますが、ツノが4本あるように見えます。
一体何なのか?
という訳で、想像上の動物はなかなか楽しめます。
最後にご紹介するのは…

左は羊でしょうか?
日本では立ち姿の羊がほとんどで、このように膝を折った姿は見ない気がします。

右の写真(石獣)は何か?
実は、今回のお土産写真で一番興味を引かれたのは、これです。
見た瞬間に、天現寺の日本最古のトラの左像を
を思い起こしました。

中国で云う石虎ではないかと思います。
北京大学の中庭のようなところにあったらしいのですが…

かなり風化が進んでおり、銘も無いようですので詳細は分かりませんが、もしかするとかなり古いものかもしれません。
腹の下を彫っていないのは、はじめ狛犬と同じなのかな?
いずれにしても、興味をそそられる1対です。
2007.7.24〜横須賀の狛犬
ここの所、横須賀の狛犬の再整理を続けている。
手持ちデータのまとめがほぼ終わったのだが、どうしても再訪したい狛犬がいくつかあり、先週の月曜日に行ってきた。
横須賀の狛犬は造形的に素晴らしいものが多いのだが、それとは別に、海沿いの神社がイイ感じで好きです。
ここは横須賀市鴨居の八幡神社。
天保10年の江戸狛犬が海を見ている図は中々のものじゃないですか?!

7〜8年前、最初にこの地を回った頃は、まだデジカメを使っていなかったため、デジタル画像がない。デジタル画像がないと何かと不便なので…
スキャナーで読み込む手間を考えると、現地へ行ってしまった方が早いし、楽しいし、もう一度会いたい狛犬が沢山いるもので…

で、全走行距離120Kmは、原付バイクには楽ではありませんでしたが、楽しく行ってきました。未チェックと是非再訪したかった神社、14社です。

苔だらけの狛犬は少なくありませんが、この狛犬は苔の上に豆蔦(マメヅタ)をまとっています。
ここは三浦富士の登山道入口、頂上の浅間神社の下社的存在。
じめついた環境で、小さな祠も、何もかもこんな感じ。
もちろん銘は全く読むことが出来ませんが、横須賀市の石造物調査資料によると天保14年とのこと。(横須賀市長沢5-2)
今回一番残念だったのがここ、住吉神社(横須賀市久里浜8-29)。
銘は確認できないものの、明らかに江戸後期の狛犬。
以前は石段上に堂々と構えていたのに、今はこんなトタン張りの小屋の前に追いやられていた。
追いやったのは、例によって、つまらない新しょうわ…情けなく、悲しくなってしまう…
この2枚の写真を見て、どう思いますか?
実は左の写真は私の名刺に使っているものです。7年前に撮った写真を「かわいい顔!」と思って使っていたのですが…
今回、この狛犬を再訪してビックリ!右側の写真です。
同じ狛犬とは思えない、全く「かわいくない」どころか「怒っているような」「怖いような」印象さえ持ってしまう!写真としては、ほんの少し角度が違うだけなのだが…
実際に見ても、どうゆう訳か「かわいさ」が感じられなかったのです。
何一つ変わっていないと思うのですが、不思議でなりません。本当に同じ狛犬?!
安房口神社(横須賀市吉井3-95)嘉永4辛亥9月吉日 石工 新吉
2007.7.8〜相変わらずの狛犬盗難事件/山開き
私のコーナー(狛犬小屋)の三浦半島/石工 伊右衛門を少し修正しました。
と同時に、「三浦半島最古の狛犬」について、所在情報を消去しました。
相変わらず狛犬盗難事件が多発しているためです。
今日も山陽新聞に「岡山で備前焼狛犬盗難5件」というニュースが載っていました。
そんなに小さくもないのに、しかも石の台座にコンクリートで固定されていたものなのに…
幸い(?)なことに、News になっている盗難事件は関西〜九州がほとんどですが、この三浦半島最古の明和4年(1767)の狛犬は、「どうぞ、ご自由に持っていって下さい!って感じですので。 
先週の日曜日、品川神社へ行ってきました。
「くも狛犬」のある浅間神社で富士塚(品川富士)の山開きがあったためです。
写真は「山開き〜富士登山の様子」です。

本当は、この山開きで「祭具」として、いつも社殿内にある狛犬を使うとの話を聞いたもので、その様子を取材したいと思い、合わせて「くも狛犬」のご機嫌伺いにと行ってみたのです。
しかし、残念なことに「祭具」としては3体のサルの像が並べられてはいましたが、狛犬は無く、「空振り」という感じでした。
でも、なかなか興味深い一時でした。

2007.6.30〜「神社入門」
6.3のこの欄で取材を受けたと書いた本が出来上がりました。

洋泉社ムック、タイトルは「これだけは知っておきたい 神社入門」。¥1,050.
とても興味深く、分かり易い入門書に仕上がっています。
その中で【コラム】狛犬ひとコマ話…として、私のインタビュー記事が3ヶ所=3ページ載っています。
過去に何度かあったTV関係の取材では、こちらの思いとかなり異なった結果になることが多かった事もあり正直言うと「取材」には多少不信感もあったのですが…
今回の「神社入門」は限られた条件の中で、狛犬への思いを上手に伝えてくれています。

本屋さんで見かけたら、是非のぞいてみて下さい。
もちろん、興味のある方はご購入を!ここからも購入できます。

2007.6.17〜獅子付留蓋
昨日、ちょっと横須賀まで行ってきました。
前回書いた「相州三浦郡の庚申塔」さんの所に気になる情報があったもんで…
その話はいずれまた別なかたちで…と思っていますが。
その時に、目的とは別の神社で見たものです。8年ぶりの再訪、その8年前にも見ていたし、写真も撮ってあったのですが…
今回改めて見直して、ちょっと心がときめいてしまいました!

これは拝殿正面の屋根に乗っています。
瓦製で阿吽になった、逆立ちした1対です。

実は私、鬼瓦も大好きなのです。
ただ、狛犬に加えて鬼瓦も始めてしまうと、「とんでもないこと」になってしまいそうなので、ずーーと密かに胸の奥深くにしまって、その思いは「封印」してあるのです。

鬼瓦とは、「大棟や降り棟の端を飾る瓦」の総称ですが、鯱(しゃち)、鴟尾(しび)、…など、屋根の上に乗っているものはみんな鬼瓦と呼んでしまう事も多いようです。

ですから、これも鬼瓦の一種ということになるようです。
ただ、もう少し正確に言うと、留蓋(とめぶた)と呼び、本来は「雨漏りを防ぐために屋根の丸瓦が分れる部分にかぶせるお椀状の瓦」で、それを装飾的にした「飾り蓋」という範疇に入るものです。従って、本来の雨漏り防止より、装飾目的であることの方が多いようです。その中でも、この獅子タイプは少なからず存在し、「獅子付留蓋」と呼ばれているとのこと。
で、思い出したのが有名なこれ。
那須(栃木県那須郡那須町)黒田原神社の飛び狛犬。
この狛犬は金沢の「加賀逆立ち狛犬」とは別物であると思っていましたが、こうして「獅子付留蓋」と比べてみて、明らかに影響が見て取れる。というか、屋根の上を見て思いついた発想なのではないか?!…と勝手に想像して楽しんでいます。
でも、消防団員でもある石工菊池平二が自ら奉納していることもあって、やっぱり「出初め式」をイメージしたって方が面白いし、真実に近いかな??
まぁ、こんな風に勝手に色々想像するのも狛犬の楽しみの一つですね。

今回は、「封印」をほんの少し破って「鬼瓦」に思いをはせることが出来てうれしかった!

ちなみに、鬼瓦を作る人のことを何と呼ぶか知っていますか?
「鬼板師」「鬼師」「瓦細工師」などと呼ぶそうです。

2007.6.3~取材と子獅子のレリーフ
昨日は、狛犬の取材を受けてきました。
「現在『神社入門』なる本を出版準備中。その本の中に読者が神社を身近に感じてもらえる内容として、狛犬のページを作りたいのだが…」との連絡が来ました。最近、一般向け神社関係の本が結構出ていますが、狛犬にページを割いたものはほとんど無いようなので、協力することにしました。
で、昨日、2時間ほどいろいろと狛犬の話をしてきました。
狛犬の話をするのは、一方的であっても楽しい!本は6月末頃に出る予定とか…
今日は、ご近所(?)再訪シリーズとして、川崎方面を少し回ってきました。

この写真をご覧下さい。
大正9年のオーソドックスな江戸玉獅子。
石工は 川崎市砂子 石藤。
10年前に行ったときは気が付かなかったのですが、台座の子獅子のレリーフが素晴らしい!
まるで獅子山の子獅子のようにへばりついて、親獅子をしっかり見上げているのです。
レリーフの浮き出し(厚み)も結構あって、本当の子獅子がいると言ってもおかしくないくらいです。
いいなぁ〜こうゆうの好きです!
熊野神社(夢見ヶ崎公園内/川崎市幸区北加瀬1-13)


私の好きな三浦半島の狛犬…今まで、Web上にはほとんどまとまったものは無かったのですが、新たなサイトができました。
この方は石仏がご専門とのことで、詳細な石仏研究を展開していますが、このほど狛犬のページも立ち上げたとのこと。
正確で詳細なデータはとても参考になります。
サイト名は「相州三浦郡の庚申塔」。表紙の一番下に狛犬の入口があります。
是非、ご覧下さい。
2007.5.25〜神使の館
福田さんの「神使の館」を更新しました。
狛犬展でも、福田さんの神使ファイルはいつもかなり注目を集めています。
このサイトでも大分種類が増えたので、どのくらいになったのかまとめてみました。
まとめてみてビックリ!
いつの間にか、今回アップした獅子を含めて27種類もの動物が登場しています。
「神使になった動物たち」のトップにその一覧表を作りましたので、是非ご覧下さい。
これだけ充実した神使サイトは他にはありません!と自信を持って自慢させていただきます!
今後とも、福田さん、そして皆様、神使といえば「狛犬の杜・別館」ということでヨロシクお願いします!
2007.5.20〜丹波佐吉
丹波佐吉の狛犬、これをどうするか…ず〜と引っ掛かっていました。
円丈師匠の狛犬講演会では必ず登場する関西の名石工。
狛犬展の円丈狛犬講座でも、昨年も今年も登場…
ですから、何とかこのサイトでも紹介したかったのです。
とは言え、自分では見ていない狛犬…

今回、何を更新しようか悩んでいたときに、フッと思い浮かんだのがこの佐吉でした。
この際、一気に佐吉をまとめてしまおう!と…

と同時に、「Web版狛犬の杜」には、まだ円丈師匠が登場していないことに気付いて、勝手に師匠に佐吉を語ってもらうことにしました。

で、円丈師匠の丹波佐吉がらみの資料を半日かけて集めてまとめてみました。
ご覧いただけましたか?私の気分としては、久し振りの「大作?!」を仕上げた感じです。
最後に参考として本とビデオを紹介しましたが、何か勢いで、つい、amazonでこの本を注文してしまいました!
例会でも上映したあのビデオ、これは今、ちょっと入手は難しいようです。少し前のヤフオクには出たりしていたようですが…
それにしても、この顔のアップ写真、イイですよねぇ!

この原稿当時、1997〜98年頃は、丹波佐吉の狛犬は11対と言われていましたが、現在は14対まで確認されているようです。
詳しくは、このサイトをご覧下さい。
これは狛研会員の石工である綱川さん(くも狛犬の彫刻石工)のお兄さん(やはり石工さんです)のサイトですが、丹波佐吉に関しては現在最も充実したサイトだと思います。

2005.9~狛犬展2
今回の狛犬展で個人的に一番興味深かったのは、狛研最長老である鈴木利雄さんの資料写真。
16年前に自費出版した「東京の狛犬」の元資料とも言うべき、貴重な30年前の東京の狛犬の写真です。
例えば、湯島天神の狛犬〜その姿と設置場所の変遷が良く分かる超貴重な資料。
例えば、市谷八幡宮の狛犬〜今は無き貴重な狛犬の姿が一つ、二つ…
例えば、黒船神社の狛犬〜この吉六の狛犬、30年前には無かったことが判明!
…等々…
現在は中国、インド、シルクロード等の狛犬のルーツ方面でのご活躍が中心ですが、これら30年前の写真は正に「お宝画像」とでも言うべきものです。
ネガは全て保管してあるとのことなので、何とか日の目を見せていただきたいものです。
2007.5.7〜狛犬展
昨日で「第4回参道狛犬展」が無事終了しました。
山田・久保田・鈴木・福田・篠島・石突・小柳津の各氏には1月の準備段階からの長い間のご苦労に感謝です!
最終日は大雨の予報でしたが、それほどでもなく、円丈師匠の「狛犬と落語の会」も盛会でした。

この様子は、本紙及び当サイトで別途レポートする予定です。

今回は楽しく中身の濃い狛犬話が沢山花開いた気がします。

2007.5.3〜狛犬展と大津さんの著書
一昨日から「第4回狛犬展」が始まっています。
6日の日曜日までの6日間です。是非、みなさまも遊びに来てください!
ちなみに、私は4日から2泊3日で行く予定です。見かけたら声を掛けてください。
「狛犬の杜-59」は印刷所の都合で、発行が大幅に遅れてしまっております。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。もうしばらくお待ち下さい。
狛研の大津和弘さんから、著書をお送りいただきました。
大津さんは異体字の研究や日本石仏協会でのご活躍も有名ですが、今回の本は「鋳物の名品をたずねて」と題し、仏像・灯籠・梵鐘…等様々な鋳物の名品を写真とデータをそえて解説したものです。
狛犬では成田山や観音寺のものが紹介されています。
また、あの妙法寺の狛犬が飾られた素晴らしい灯籠も登場しています。
鋳物の名品〜今まで特に気にしたことはありませんでしたが、こうして沢山の名品をまとめて見ると、興味深いものがあります。

「鋳物の名品をたずねて」青娥書房 
 大津和弘著 2007年5月発行 \1,500.

なを、狛研本家の web サイトには大津さんの「石仏教室」のコーナーがあります。

2007.4.22〜だまされた!
昨日で「狛犬の杜-59」の編集作業が終了しました。
何とかまとまって、いつもながら、ホッと一息です。
もっとも、「狛犬展」の準備に追われている皆さんのことを思うと、そんな一息をついてもいられません。
お手伝いできなくて、申し訳ありません。
この日記、少し間が空いてしまいましたが、先日、前回書いた「落語狛犬建立7周年記念落語会」へ行ってきました。
面白く一時を過ごしてきましたが、ビックリしたのはその高座。
高座の両脇にレプリカの落語狛犬が!
最近目がドンドン悪くなって来ているので…
でも、客席から見ると、かなり良くできたレプリカにしか見えない!
レプリカを作ったなんて話は聞いてないし…と、近寄ってみると!!

な〜んだ、ただ写真を切り抜いたものだった!

すっかり騙されてしまった!
近くで見ると、かなり<ちゃっちい>作りだったが、でも、ホント
客席からだと分からない!

そばまで行って確かめてたのは私くらいなものだったから、きっと他の人はレプリカだと思ってたんじゃないかなぁ…

前から準備していた「砲弾狛犬」をやっとアップしました。
是非、ご覧下さい。

2007.3.27〜落語狛犬建立7周年記念落語会
円丈師匠の落語狛犬建立7周年記念落語会「円丈一門芸道祈願まつり」のチケットが発売になっています。
今回は瀬稲荷神社後援で狛研は直接関わっていませんので、興味のある方は自分で申し込むことが必要なようです。
申込方法は、綾瀬稲荷のホームページに載っています。電話かメールで予約できます。
2007.3.21〜再訪の楽しみ
日曜日が仕事だったため、昨日は振替休日。横浜市内の再訪5社とチェック漏れ1社を廻ってきました。
神社の境内には時々変なものがありますが、その極めつけがこれなのではないかと…
横浜市磯子区原町の八幡神社。
巨大な獅子山のような岩組。その上に乗ったもの?
これは一体何なのだろうか…大きな鉄の玉〜鉄球なのだが…
何を意味しているのか、さっぱり分からない。
「御大典記念」の銘と沢山の奉納者銘が刻まれているのだが??
この神社は10年ぶりの再訪。10年ぶりに見てもやっぱり驚くばかりの奉納物だなぁ!
ここには大正8年の獅子山と江戸狛犬がいます。
獅子山はこの鉄球の岩組に比べると半分の高さもない小さいものですが、なかなか感じは良い。
10年前には気にならなかったが、阿像はこんな風に玉を持っています。獅子山で玉を持っているのはあまり多くないのではないかなぁ…と言う気がして、写真を載せました。
次は9年ぶりの再訪。
横浜市中区本牧原、吾嬬神社。
左写真のように、ツタに完璧に覆われて、その本当の姿が分からないまま、ずーと気になっていた獅子山です。
やっと本来の姿を見ることが出来ました。
近々<横浜の砲弾狛犬>をアップしたいと思っていますが、これもその内の一つ。吽像は砲弾を抱えています。

今回の収穫は、ツタが無くなったことで、建立年が確認できたこと。明治時代であることは100%確信を持っていましたが、明治39年の銘を見つけたときはうれしかった!

狛犬展へ出す狛犬はすぐに決まったのだが、10年前の印象のままでコメントを書くのもなんだなぁ…
と言うことで、横浜市金沢区の熊野神社へ行ってきました。
ネット上でもほとんど出ていない狛犬ですが、すばらしい狛犬です。
写真は載せません、狛犬展でご覧下さい。
で、その狛犬の足なのですが、右写真のように大きなコブがあります。
これは、阿吽とも、前後の足も全てにあります。
これは一体何なのだろうか?
どなたか、ご存知の方がいたら是非教えて下さい。
次は横浜市磯子区氷取沢の氷取沢神社。
昭和38年の狛犬。
特にオモシロイ狛犬というわけではありませんが、口の中に玉があり、この玉が良く動きます。
9年ぶりに、まだ壊れもせず、触ると心地よく動くことを再確認してきました。
再訪は、何かしら新しい発見をすることも少なくなく、楽しいものです。
最初の頃は「一つでも多く新しい神社、新しい狛犬に会いたい」と、それだけで回り続けていましたが、だんだん未踏破エリアが遠くなって、気軽に出かけにくくなって来ましたが、逆に再訪の楽しみがだんだん増えてきました。
2007.3.11〜茅ヶ崎
昨日は茅ヶ崎を廻ってきました。
17社廻って、11対の狛犬に会いました。
実は、これで一つの大きな区切りとなりました。
どうゆう区切りかというと、神奈川県の東半分(相模川から東側)をほぼ廻りきったということです。
2/4の項でも書いたように、抜けているところもありますが、95%以上はクリアしているはずです。
データベースを確認したところ、10年間で神奈川県は946社(相模川以西も含まれていますが)を廻ったことになります。
あと半分はだんだん遠くなる…神奈川県全制覇の日はいつか来るのだろうか…?
で、以下は昨日の茅ヶ崎のことです。
江戸期の狛犬は1対だけでした。
これです。

八王子神社(茅ヶ崎市菱沼1-11-64)

元治元年(1864)の奉納
石工銘は刻まれていません。
願主は 江戸小石川 長堀検校義祢

長堀検校といえば、あの江ノ島入口大鳥居前の大きな狛犬も、この翌年に奉納しています。

尾もたてがみも彫りが浅く、イマイチな感じもしますが、どっしりとして悪くありません。
顔が少しユーモラスでもあります。

この同じ神社の拝殿前に、何だか変なものがありました。

一見、ただの石なのですが、拝殿前に注連縄を付けて…

よくよく観察したところ、どうやらヘビなのではないかとの結論に達しました。

でも、何故ヘビなのか?

福田さんのページをもう一度見てみなくては…

正直なところ、あまり収穫は多くなかったのですが…

11対のうち、8対がしょうわタイプでしたから。

でも、これはスゴイでしょう?!
荒い息づかいが聞こえてきそう…
いかにも悪い魔物を食いちぎったばかり…
って感じがしませんか?

素人が下手にペンキを塗ったってことなのでしょうが
これだけ下手に塗ってくれると、逆に変に迫力があって…

金刀比羅神社(茅ヶ崎市南湖3-4-40)

昭和11年12月吉日奉納

次の例会で「今月の1枚」に出そうかなぁ…

2007.3.10〜吉六の集大成完了!
狛犬巡りを始めたときからの最大のテーマの一つであった飯島吉六につて、「編集長の狛犬小屋」で「飯島吉六の狛犬」として順次発表してきましたが、やっと全て終了しました。
私にとっての
<吉六の集大成>です。
最後に資料的なものも載せました。興味のある方は、是非もう一度、最初から通してご覧になって下さい。
大きな一段落ではありますが、これで終わりというわけではありません。
多摩川周辺の都下のどこかに、まだ見ぬ吉六狛犬が密かに待っているかもしれません…
それにしても、ホッと一息ではあります。
2007.2.28〜
どうもスイマセン、だいぶ間が空いてしまいました。お久し振りです。
「狛犬の杜-58」の編集に追われた2月でしたが、何とか無事発行出来て…とは言っても、プリンターのトラブルで例会用に最低部数のみしか事務局へは渡せず…例会へ出られない方へは送付が少し遅くなるかもしれません。
この1週間は、本サイトの更新や、あっちこっち手直しをしておりました。分からないかもしれませんが、目立たないところが変わったり、リンクが増えたり…色々しております。
去年の9月に秋葉原でネパール展がありましたが、その時の写真(私が写っている)がネパールの石工ダルマさんの工房のホームページに載っていると斎藤さんが知らせてくれました。
別に私の写真など見たくもないでしょうが…Exhibitions in Japanの所、沢山の写真の最後の方に出ています…
先週の朝日新聞(2/22)に「神社分類」という記事が載っていました。神社数の調査結果で、なかなか面白かった。一番の驚きは、和歌山県には神社が426社しかない!ってこと。あまりの少なさにビックリ!因みに一番多いのは新潟県の4778社とか。
2007.2.4〜チェック漏れ
横浜市の神社は98%位は廻ったつもりだが、まだいくつか(2%?)抜けていることは分かっている。
今日は、そんなチェック漏れの神社を廻ってきた。
この写真は、戸塚の平戸白旗神社・昭和25年の狛犬。大きな耳が特徴的でちょっとマンガチックな顔。変わっているのは、尾がこのように2に分かれていること。それにしても、何で国道沿いの目立つ神社がチェック漏れだったのか??
帰りがけに、久し振りの神社へ寄ってみた。
横浜市南区山王町の日枝神社だ。
記録を見たら、初めて行ったのは1996.5.4とあった。
それは狛犬を本格的に見始めた年だ。

獅子山というものを初めて見たのがここだった。

で、今日、久し振りにその獅子山を見て、感激を新たにした。
実に素晴らしい出来なのだ!
この写真の反対側は、師匠の狛犬コレクションにも載っている「砲弾」のある吽像。その砲弾に目が行ってしまうが、こちらの阿像も良い出来。特に、子獅子がイイ。獅子山の子獅子としては最高の部類に入る出来だ。

今日はチェック漏れ神社を4社廻り、狛犬は2社にいた。
これで横浜市の神社は298社、狛犬は247対が私のデータベースに入った。

2007.1.29〜刻字に気を付けろ!
神使の館に福田さんの「シカ」をアップしましたが、一番最後の鹿渡神社の話です。
この写真のように、鹿の背中には安永の文字、入口の鳥居には元禄、拝殿前の鳥居は天保の文字が刻まれているそうです。
しかし、それらはどう見ても新しい!
普通、再建等の場合は古い年号と同時に新しい再建年号も入れますが、その刻みが全くな
いとのこと。本文では、「大正14年と台座にある」と記しはしましたが、写真を見た感じではこの台座も別のものの流用にも見えます。
福田さんも、昭和後半〜平成の作ではないかとの印象を持ったとのこと。
まぁ、ここの場合はあまりに新しいので「胡散臭い!」ですみますが、もっと時が経ったらどうなのか?
また、もっと以前にこれをやられていたら…今見ている刻字を頭から信じて良いのか?
円丈師匠は「疑惑の狛犬」として、いくつも(HP以外にも)怪しい狛犬をあげているが、本当に気を付けなくては!
刻字を無条件で信じてはいけないのだ!
                            (この3葉の写真は福田博通さんによるものです)
2007.1.19〜狛犬を勝手に楽しむ!
久し振りに「編集長の狛犬小屋〜横浜の狛犬」をアップしました。
昨年10/22の日記に書いた横浜一之宮神社です。
実は、サブタイトル通り、もっと想像を広げたものだったのですが、ちょっとやり過ぎかな…と、抑えてしまいました。
その分面白くなくなってしまたのですが…仕方ないかと…
2007.1.5〜狛犬初め
マァマァ、おだやかな三が日でしたね。
そして、昨日4日は仕事始めで出勤。
「おめでとう!」だけで午前仕舞いだったので、
帰りに「狛犬初め」へ。
通勤途中で寄りやすい、東神奈川の熊野神社へ行ってきました。
吉六の巨大獅子に挨拶です。(写真左)

昨年の11月のネタですが、<川越地方で初めてサツマイモの試作に成功した吉田弥右衛門の功績をたたえ、所沢市中富の三富・富岡総鎮守「神明社」に新たに建立された祠、撫でイモサツマイモを抱いた狛犬がお披露目された。>とありました。
どなたか、是非、レポートをお願いします!
撫でイモも興味ありますが、サツマイモを抱いた狛犬を見てみたい!ヨロシクお願いします!

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