編集長の狛犬日記 2009

編集長へのメール
2009.12.13〜北区界隈
毎年12月の「狛犬の杜」は編集時間が短くて苦労するのですが、今回は今までで一番キツかった!
それでも、まぁ何とか今日印刷が無事終了し、ホット一息です。
浦和での印刷の帰りに、赤羽と板橋で途中下車して狛犬に会ってきました。


左は北区赤羽西2丁目の香取神社です。
嘉永5年の江戸タイプ。
石工は江戸深川仙台堀・源治郎とありました。
左像も赤い口の中が見えていて、両阿にも見えます。
金色の目が印象的です。左右の足をわずかに前後させ、頭を少し傾げています。
全体的になかなかの出来で、好印象を受けました。ここにはもう1対、同じ石工の2年前の狛犬もいますが、片方は足がなくなってしまっていて、ちょっとかわいそうな感じ。
次のの写真は北区滝野川3丁目の八幡神社です。
昭和39年と、戦後に奉納されたの江戸タイプです。残念ながら石工名はありません。
一見、堂々としているのですが、何かヘンな感じも…
この角度の写真だとそのヘンさ加減が少し強調されて分かり易いかな?
顔が大きいのです。胸から上の大きさが全体のバランスをこわしている…
しかも、前脚の細さが更にバランスの悪さを強調することになってしまっています。
でも、そんなに悪い印象がないのは、多少マンガチックな顔のためかもしれません。
この神社には他に2対います。末社前に新しょうわ。横参道入口に明治39年の江戸両子獅子タイプ。でもこちらは顔が剥落してしまっています。

もしかすると、今日が今年最後の狛犬巡りかもしれないなぁ…
2009.11.3〜参道狛犬展
10/26から11/1までの6日間、6回目の狛犬展が無事終了しました。
今回も沢山の方にご来場頂き、ホットしています。
久し振りの狛犬友達にもお会いすることが出来ましたし、何回も来て頂いている方が「今年も来ましたよ」と声を掛けてくれたりして、それもうれしい一時でした。
会場が少し狭くなりましたが、他団体のご協力もあり、アットホームな雰囲気で楽しい狛犬展となりました。
私の出した横須賀浦賀の玉垣狛犬が人気になったのもうれしかったなぁ…
アンケートにお答え頂いた方には、「狛犬の杜」でイラストを描いて頂いている伏見まりさんからの<狛犬しおり>がプレゼントされましたが、これも大好評!
詳細レポートは本紙の次号にて。
最終日午後のサプライズは、右奥…月琴の生演奏!でした。
2009.10.25〜新宿・成子天神
昨日は「狛犬の杜-74」の印刷。
無事終わって、ホット一息です。
浦和の事務局での印刷の帰りに新宿で途中下車、西新宿の成子天神へ寄ってきました。
この文政13年の江戸尾立、なかなかの出来、好きです。
円丈分類では「江戸でぶ尾立」!確かに…
狛犬の正面からの写真は御法度!というのが円丈師匠の教えですが、この狛犬はそれに耐えます!
特にこの阿像は正面からが良い!
狛研データによると、安永4年の水盤の上に先代江戸尾立があるとありましたが、見つからなかった。
見逃したのか、無くなってしまったのか…残念。
東京の狛犬をあまり見ていない…と気が付いて(?!)、数年前から機会があるごとに廻っていましたが、これで新宿区の主立ったところは終了です。さて、次は…

社頭にあるこの灯籠もご紹介しておきましょう。
嘉永4年のもので、真ん中に見える台座部分には狛犬(獅子)のレリーフが左右とも2面に刻まれています。
石工は四谷の久兵衛。
次号「狛犬の杜」で、新たに連載の始まった山田さんの「江戸石工と地名」に登場する久兵衛の作です。
参考までにご紹介しておきます。


さて、いよいよ明後日から「狛犬展」が始まります。
沢山の皆様のお出でをお待ちしております!
2009.10.11〜秦野狛犬巡り
日記の間隔がずいぶん開いてしまいました。
狛犬巡りには絶好の季節になってきたとは言いながら、なかなか出られなかったのですが…
今日は久し振りに1日楽しんで来ました。
神奈川県西部の(私にとっての狛犬的)空白地帯、秦野市へと。
実は、秦野市の情報は入手していて、「狛犬は少なく、古いものはない」というのがその結論。
でも、やっぱり自分の目で見ないと…
と言う訳で、期待しないで行ってきました。
事前情報は確かで、狛犬のない神社が多く、江戸期どころか明治期のものとも出会えませんでした。
上の写真左は、今日の中で一番古い堀之郷正八幡神社の大正12年の狛犬。
この方面でよく見かけるタイプで、確かにあまり面白味は無い。
右の写真は曽屋神社のもの。ここは3対狛犬がいた。昭和タイプ、招魂社系とこの江戸タイプ。
ちょっと良かったのは、この子獅子。足座からはみ出した彫りがチャーミング!
と言う訳で、予想通り狛犬的には不作でしたが、でも、やっぱり狛犬巡りは楽しい!
天気の良さとも相まって、丹沢の山々も美しく、楽しい一日ではありました。
2009.8.25〜昨日の例会
昨日は、狛研例会でした。
たまには例会の様子をご紹介しましょう。
いつものように池袋の豊島区立勤労福祉会館4階会議室が会場です。
今回のプログラムは
・今月の一枚
・円丈の狛犬講座
・福田博通さんによる「不動明王の神使」の話
・山田敏春さんの「大國魂神社の木彫り狛犬」、他
・吉川久美子さんの「浅草神社の大灯籠の行方」
・新規参加者お二人の狛犬への熱烈な思い…
・狛犬展について
と言った熱く、濃い2時間でした。
さて問題です。円丈の狛犬講座での一コマ。
何やら黒板に向かって書いていますが…右側がその全体です。 ??? ですよねぇ!
この絵(図)?、一体何を書いているのでしょうか?何を説明しているのでしょうか?

って、わかる訳ないですよねぇ!私だって,1年後にこの写真見ても分かる自信がない!
実はこれ、目黒不動の崖下のなぞの狛犬と、そのすぐ近くにある大圓寺の「顔だけ狛犬」が、元は一つのものだったのでは
ないかという事の論証を試みているところなのです。
これは今度の狛犬展の会場です。
さいた「まふるさと館」が北浦和へ移転した事による会場及び時期の変更。


狛犬展の詳細については、近日中にお知らせしますが、期日は

 10月27日〜11月1日

です。
皆様、お楽しみに!
2009.7.25〜暑中お見舞い申し上げます
暑さにかまけて、しばらく日記をサボってしまいました。
で、今日は今月を少し振り返って記すことにします。
最初の写真は品川神社です。
7月5日(日)、今年も浅間神社富士塚の山開きへ行って来ました。
とは言っても、いつもながら山開き神事はどうでも良くて(とまでは言いませんが…)
「くも狛犬」と祭具のサルと狛犬に注目ではあります。
前々回の例会で、珍しく円丈師匠が「時を経て、くも狛犬もだんだん良くなってきた…」と言っていました。
確かに、程よくコケ色が付いて、なかなかのものになって来つつあります。
毎年変わる祭具の配置ですが、今年は過去3回の中では一番良かった!
本紙(次号73)に載せる予定の写真もお楽しみに!
7月19日(日)は、都内での用事の合間に、天現寺へ行ってきました。
大規模な新築工事が始まり、2対の虎はこんな風に庭の片隅へ避難していました。
この明和3年の虎、実は右像は虎ではなく、豹(ひょう)であるらしい。これについては、山田敏春さんが「江戸名所図会狛犬巡り・40」で書いていますが、いずれこのサイトでもご紹介できると思います。
天現寺の後、少し時間があったので広尾駅前の地図で神社を探したら、すぐ近くに廣尾稲荷神社があることが分かった。
稲荷神社だから狛犬はどうか…と思いつつ行ってみると…
あっ、これ知ってる!
そうだ、柊ちゃんが「スマートでかっこいい」って書いていた狛犬だ!
予期せずに出会えて、何だかうれしくなってしまった。

さて、最後は…
地面に映った木漏れ日ですが…
これ、狛犬に見えませんか?
ハッとして、思わずシャッターを押したのですが…
これが狛犬に見えるなんて、私だけでしょうか?
かなり病が昂じている証拠か?…
これは先月の小田原の神社でのものです。

これが狛犬に見えるなんて私だけ?
是非、皆様のご意見をお聞かせ下さい!
メールお待ちしております。

2009.6.21〜第一次小田原攻め
先週の金・土曜日、一泊で小田原へ行ってきました。
小田原の狛犬というと、あまり多くない情報からのイメージで「新しいものばかりで面白味がない」といった先入観がありました。
確かに、しょうわタイプ(岡崎型)が多く、明治期以前のものは極端に少ないのも事実でした。
しかし、その中でも色々と興味深いものも多く、たっぷり楽しむことが出来ました。
この2日間で55社廻り、40対の狛犬に会いました。
そんな中から少しご紹介します。
どうです、この胸の張り!
招魂社系は胸の張りが特徴ですが、これだけスゴイのは珍しい。
顔も小さいのか、あるいは胸が大きいので顔が小さく見えてしまうのか…
これは国府津に近い、近戸神社(小田原市前川)。
起源2600年記念。石工は東京渋谷 石匠 原田紫雲。
これは西の端の方、早川の紀伊神社。
網入りで良く分からないかもしれませんが、陶器製の狛犬です。
面白いのは、そのポーズ。
手は招き猫のようなポーズ、そして、お尻を付けて、しゃがみ込んでいるのです。
愛嬌のある顔とも相まって、何とも言えない面白さがありました。
大正11年の奉納。

大きな岩の上にちょこんと乗った小さな狛犬。
この岩は獅子山だった可能性がありますが、残念ながら本来の狛犬は見当たりません。
大正7年と銘はありますが、それは岩の方。
この狛犬は台座ごとその岩の上に埋め込まれていて、少し覗いた台座には弘化2年と刻まれています。
小田原で江戸期のものは貴重品。
これは小田原市風祭の八幡神社。
ブロンズ製の龍の水盤です。
船の形をした龍頭船で、船尾には十一面観音菩薩が乗っています。
宝永元年、江戸神田の鋳物師小沼播磨守藤原政永の銘があります。
市の重文となっていますが、現役の水盤として使われているのがスゴイ!狛犬巡りの中での、こういった出合いもうれしいものです。
ホント、素晴らしいものでした。
飯泉観音(勝福寺)
小田原市寿町の今井八幡神社。
多分、小田原で一番古い狛犬だと思われます。
寛保三年癸亥三月吉日の銘。
奉納 江戸 浅草橋○町 石井氏 と刻まれています。
最後の写真は…?
何なのか良く分かりません。
狛犬の後ろの植え込みの中、大きな葉に隠れていて、ちょっと見つけにくい1体。
葉を除けて何とか撮ったのですが…サルのように見えますが、オンブされている子は決してサルには見えないのです。
ここは、あの荏原神社の狛犬を彫った栗原巳之吉作の「キツネ獅子山」のある大稲荷神社(小田原市城山)。
稲荷神社とサルの関係は全く考えられないし…
不思議な物でした。その正体が何なのか…気になります。
2009.5.23〜小田原攻めの前に

昨日は暑い中、神奈川県の西部方面を廻ってきました。
今年の目標である「小田原攻め?!」の外堀を埋める作業としての、隣接する中郡二宮町・大磯町と、小田原市もほんの少し。
24社廻りましたが、狛犬がいたのは11社と空振りが多く、しかも新しいものがほとんどで…
そんな中から、少しご紹介します。

日吉神社(大磯町国府新宿)。
ここは小さな社で、狛犬はいないかとあきらめたかけた時…開かれた拝殿の真ん中に、ご神体の鏡を守るように小さな木彫り(一刀彫り)の狛犬が置かれていました。

白鬚神社(小田原市小船)。
拝殿前の狛犬は昭和タイプ(岡崎タイプ)ですが、何と大正6年の建立。
このタイプで大正6年というのは、かなり初期のものになります。
「狛犬の杜-27号」で斎藤良夫さんが小田原城の大正5年ののものを紹介していましたが、小田原の地はこのタイプの初期発展期を考える時、重要な地なのかもしれません。

岡崎神社(平塚市岡崎)。
境内入口に白ミカゲの新しめの狛犬。
一瞬「何だ、また昭和タイプ(岡崎タイプ)か…」と思ったが、何か様子が違う。
良く見ると江戸タイプ!
「古くなったので新たに建設致しました」と記されていましたので、多分、親あるいは祖父母が昭和8年に建立したものをコピーして奉納したものと思われます。
少なからずある戦前までの「江戸ミカゲ」と違い、このいかにも中国産って感じの真っ白い石で彫ったものは、何故か江戸狛犬に見えないなぁ…

御嶽神社(大磯町東小磯)。
ここにいたのは、昨年3月22日の日記に書いた愛宕神社の狛犬と同じ石工の作と思われる狛犬。
こちらは大正15年2月と2ヶ月早い奉納。
うれしいことに石工の銘が確認できた。
山口晋五郎・刻と。
この石工の作は割と好きだなぁ。

2009.4.5〜お花見
次号「狛犬の杜」の編集に入って、今回はちょっと苦しい原稿事情もあり、あまりノンビリもしていられない状況なのですが…

やっと満開になった桜を愛でに、ちょっと出かけてきました。
狛犬も桜も共によい神社、しかも近くで…
と言うことで町田の南大谷天神社を選びました。
狛犬は文化14年の江戸尾立。
石工は神奈川の磯右ェ門。

では、編集作業に戻ります!

2009.3.21〜お久し振りの2対
新羽総鎮守 杉山神社(横浜市港北区新羽)。
久しぶりに訪ねてみました。
以前、本家サイトの方で、鶴見川水系沿いに偏在する46社の杉山神社の中で、これぞ「杉山神社No.1」と勝手に私が選定した狛犬がこれ。
文化10年の江戸尾立タイプで、ツノと宝珠を付けています。
やはり、なかなか良い狛犬ですね。
この小さめの神社の雰囲気とも相まって、その存在は No.1 にふさわしいと思います。



ふと拝殿の中をのぞいた所、一番奥になにやら狛犬のようなものが…
暗くて、遠くて良く分からなかったのだが、帰宅後画像処理したのが下の写真。
10枚近く撮って、ブレが少なかったのはこの1枚だけでした。
木彫り狛犬に見えましたが、こうしてみると明らかに木鼻でしたね。
今は新しい拝殿ですので、多分、旧拝殿にあったものを残したのでしょう。
狛犬でなかったのはちょっと残念…

 次の写真は…短い参道ですが、手水舎があります。
その手水舎に注連縄が…でもちょっとヘン!
近づいて良く見ると、ご覧のように顔のよう…
実はこれ、魔除けの大蛇。
「隣の町より入る疫病悪災事を防ぎ呑み込む」のだそうだ。
当地区の注連縄引保存会で毎年奉製、奉納しているとのこと。
 
 この神社には、他にもブロンズの神馬像があったりして、小さいながら楽しめるところです。
 
次に紹介するこの狛犬は、狛犬巡りを始めた最初の頃…10数年前に訪れてとても気に入ったものです。
確か例会の「今月の一枚」にも出したような気がします。
この長く延びた尾を見て下さい!
親を見上げる子獅子もイイでしょう!
小型なのですが、かなり精緻な彫りで、すばらしい狛犬です。
ところが石が砂岩質で、傷みが激しく、特に吽像は瀕死の状態でした。
その狛犬がまだ無事であることを確かめたくて、会いに行ってきました。
以前あった場所に無くて、一瞬ドキッとしましたが、拝殿の真後ろに移動していました。
しかも、以前とほとんど変わりない姿で。良かった!
 
                駒岡八幡神社(横浜市鶴見区駒岡)
2009.3.8〜戸塚区の未チェック狛犬.
横浜市の石造物調査資料に未チェックの江戸期狛犬を見つけたので、行ってきました。
戸塚区東俣野町の八坂神社です。
銘は風化が進んでいて判読はかなり難しいのですが、資料の記載を念頭に見ると、確かに「元治元年甲子11月」の
文字を確認することが出来ました。
吽像の前足はモルタルで補修されていますが、ほぼ元の形を保っているようです。
全体は江戸狛犬の雰囲気ですが、ご覧のように尾は下がっていません。
小さめの体に、特に阿像はかわいい顔で、なかなかイイ感じです。
横浜市の石造物調査資料は、各区ごとにまとめられていてとても参考になります。
寺をのぞく横浜市の狛犬はほぼ全て見たつもりでしたが、まだこんな江戸期の見逃しがあったとは…
うれしい一日でした。
2009.2.21〜新宿の雑踏を
「狛犬の杜」の印刷の帰り、少しの時間を新宿へ寄ってきました。
何度も行っているのに、何故か写真を撮ったことのなかった花園神社へ。
相変わらずの人の波…でも、この境内へ来ると静かでホッとします。
南参道には有名な、鋳工・村田整民による文政4年のブロンズ狛犬がいます。
網が無かった頃の写真を見ると、やはりこの金網入り状態は残念ですね。
ちょっと目立ちませんが、裏参道入口には享保13年(1728)江戸中タイプがいます。
そして、私としては珍しくキツネの写真です。
嘉永6年、石工は四ツ谷浄運寺横町本橋吉兵衛とあります。
この背中に張り付いた子ギツネがなんとも良いですね。このような子ギツネの姿は初めて見たような気がします。
花園神社から少し足を伸ばして稲荷鬼王神社へ。
拝殿前の江戸両子獅子タイプ、どちらも子獅子が特徴的です。
この吽の子獅子は、玉を持った手がバランス的に大き過ぎて、耳の形とも相まって、何だか変に気にかかります。
この神社には水琴窟が2つあります。
写真の真ん中、黒い玉砂利のあたりに水を注ぐと…
そして、左端の竹の筒に耳を近づけます。すると、そこから何とも言えない音が聞こえて来るのです。
新宿の雑踏の中でこんな音色を聞くことが出来るなんて!
皆様も、是非お試しを!
2009.1.12〜読み切った喜び!
この矢印の下の台座に建立年と石工銘が刻まれている。

極端に狭いすき間、もちろん顔は入らない…
さぁ、どうする?!

薄型のコンパクトデジカメを差し込んで何枚も撮した中で、読み取れたのが右の画像!

六本木ヒルズのすぐ隣に桜田神社があります。
そして、ここにはツノと宝珠を付けた江戸尾立がいます。
円丈師匠のデータには「台石の裏見られず。1800年前後?」と記されています。
山田敏春さんの「江戸名所図会狛犬巡り」には、「何とか文化2年、石工清三郎」を読み取ったとありました。
昨日、たまたま都心へ用があったので、そのついでに寄って確かめてきたのがこの写真です。
建立年が「文化二乙丑年五月吉日 石工清三郎」と確認できました。
文化2年は1805年ですから、師匠も山田さんも<さすが!>ですね。
読めないものを読む…読めた時の喜び!何とも言えない感激があります。
2009.1.10〜「狛犬熱中人」見ましたか?
今年の初詣(初狛犬)は5日の仕事始めの日に、東神奈川で途中下車して熊野神社へ寄ってきました。
そう、あの伝説の巨大獅子です。
ところが、年々傷みがひどくなってきていて、この先が心配です。
左官・根門巳之助が命をかけて修復したこの狛犬、よくあるようなモルタルでの安易な補修だけはして欲しくないと願いつつも…
「平成の巳之助」が現れてくれないものか…

お知らせしたように、今週は円丈師匠の「狛犬熱中人」の放送が4回ありました。
皆さんはご覧になりましたか?
狛研例会の様子をもう少し映して欲しかったけど、狛研ではなく円丈師匠が主役ですから仕方ないですかね。まぁ、その辺は予想通りだし。
番組としては、なかなか良かったのではないでしょうか。
「新春のお楽しみ」としては十分楽しめました。
狛犬もさることながら、ハイビジョンでで見た「反則技〜鷲峯神社の緑の石段」が一番印象的でした。

2009.1.1〜謹賀新年
今年もよろしくお願いします。
昨年の狛犬巡りは88社94対が新たな出合いでした。
それプラス再訪狛犬。
そんな中、一番思い出深かったのは、やっぱり佐吉ツアーですね。
この写真は阿波神社の佐吉狛犬です。
「狛犬の杜」としては、印刷に悩み、苦労が続きました。
それでも、まぁ、何とか事務局での印刷が定着して、100%の満足ではありませんが、安定はしてきました。
今年も当分は浦和へ行っての印刷になりそうです。
新年は、来週、NHKの「熱中時間」で円丈師匠の川六狛犬巡りを中心とした番組が放映されます。
あとで放送時間をお知らせしますが、まずはこれが最初のお楽しみですね。
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