編集長の狛犬日記 2013

編集長へのメール
2013.10.14〜相模湖周辺…相模原市最古の狛犬

昨日は秋晴れに誘われて、相模湖方面へ行って来ました。
長い石段を登りきっても狛犬なし!の連続でしたが、その中で出会えた2対の狛犬は良かった!

中尾八幡神社(相模原市緑区牧野4,601)の狛犬。
ネット情報で会いに行ったのですが、いやぁ、良かったなぁ!
後ろ足が面白くて、眉も立派(?)で、顔つきも良いし、尾も変わっている。
これだけでも十分楽しめたのですが、更に建立年が確認出来て大興奮!
風化して一見判読は無理と諦めかけたのですが、良く見るとだんだん見えてきました。
そこで、更にLED懐中電灯の光を当てると、○保十七年壬子と…天保かと思ったけど、17年まである壬子の年は享保しかない!
相模原市最古の狛犬です。
こちらは与瀬神社(相模原市緑区与瀬)の石段の上。
尾の感じ、子獅子、表情…イイ感じです。
タテガミが長く下へ垂れていたようなのですが、折れてしまっているのが残念。
そしてこれも、一見読めない銘がLEDライトの光でハッキリしました。
天保11年です。
上の狛犬を相模原市最古と書きましたが、私の知る限り、今まで相模原市に江戸期の狛犬は知られていませんでした。
何と、今回2対も江戸期の狛犬が明らかになった訳です。
いや、知っていた人も、他にもあるのかもしれないけど…とにかく、私にとってはウレシイ出会いでした。
2013.8.24〜2013房総ツアー

やっと取れた夏休み。
今年も去年に続き、フェリーで房総へ渡りバイクで2日間狛犬巡りを楽しんで来ました。
2日間で38社、73対の狛犬たち、走行距離は343Km。
暑い中、さすがにチョット疲れましたが、でも楽しかった!

まずはこれ。
インパクトありますよねぇ!
富津市青木の八坂神社。天保7年の江戸狛犬です。
石工銘は「人見石工 常治良孤雲」とあります。どう読むのかなぁ?
それにしても、このペイントと豆絞り手ぬぐいの鉢巻き姿、スゴイですよねぇ!
でもこれ、昨日今日始めた訳ではありません。
実は、狛研初期の頃、会員の竹下さんから紹介のあったものです。
つまり、少なくとも10年以上前からこのスタイルなのは間違いありません。
まさか、天保の昔からと言う訳では無いでしょうが…
今回は富津市と君津市を回りましたが、この辺りは結構古い狛犬が沢山残っています。
江戸期、それも1700年代がゴロゴロ!…って、必ずしもオーバーではありません。
ここは富津市下飯野の飯野神社。
先代とは言っても、ご覧のように全て対でしっかりしています。
中でも真ん中の(写真左右内側)お腹のくり抜かれていない、そして、角と宝珠の付いた1対には明和7年正月吉日の銘があります。
この神社は、大正・明治・天保、この写真の3対、寛延、更に江戸後期と思われる1体…と、7対プラス1体の狛犬がいました。
極端に頭の小さな狛犬!
これは君津市中島の八幡神社。
銘が無く詳細不明なのが残念ですが…バランス的に頭でっかちな狛犬はよく見かけますが、こんな小顔は珍しいですよね!
これは君津市浦田の久留里神社。
左の写真、何となく面白い姿ではありませんか?
実は右の狛犬と対なのですが、前足が破損してしまって、このように安政6年の現役狛犬に寄りかかっています。
はじめタイプですが、これだけ首をひねったのも珍しいかな?
最後に寛政元年(1789)の狛犬です。
君津市清和市場の下諏訪神社。
先程、1700年代がゴロゴロ…と書きましたが、この頃の典型的なタイプです。
なかでも、阿の口の開け方と吽の口の閉じ方がなかなか見事なので、代表してこれを紹介します。

あまりに沢山の狛犬に会って、データ整理だけで相当時間がかかりそうです。
取り敢えず、日記更新用に面白そうなものを紹介しました。
それにしても、房総の狛犬は面白い!
2013.6.2〜茅ヶ崎の寺狛犬

以前から気になっていた、茅ヶ崎の常顕寺(茅ヶ崎市萩園)へ行ってきました。
日蓮宗のお寺ですが、ここの狛犬をちゃんと見たくて。


こんなかんじで置かれていました。
思っていたより小さかった。
銘はありません。
阿吽とも顔が少し破損してしまっているのが残念。
手先、足先が彫れていません。
江戸タイプの雰囲気を感じさせてはくれますが、尾が面白い…こんな感じで尾立と言うより、はじめ的な感じでもあります。
ちょっと分類しにくいこのような狛犬を、円丈師匠は「寺狛犬」と呼んでいます。

昨年5月頃のこの日記でも紹介しましたが、湘南方面では寺のチェックが必要かも…
とは言っても寺を全て廻ることは不可能なので、ネット情報が頼りですね。


3月の日記に記した成田山・寛政10年の和犬
奥山広場(駐車場)入口へ移されて残念と書きましたが、その後、修復工事の完了した薬師堂の前に据えられたとの事です。
あれは仮置きだったようです。
良かった!
また会いに行きたいものです。
2013.5.5〜足柄方面へ

しばらく間隔が空いてしまいました。
ゴールデンウィーク前半は上野と浅草へ行って来ました。
東博で大神社展を見て、浅草では待乳山聖天と今戸神社へ。

そして今日は南足柄市と足柄上郡という、ちょっと遠隔の地まで。

大雄山最乗寺です。
天狗と天狗の下駄であふれていますが、狛犬も3対いました。
写真左は三面大黒殿前の江戸片子獅子。
下の「有難い狛犬」碑の最後に「母犬が小犬をお腹にいれているのも全国でも珍しい」と書いてあるものだから、たくさんのブログに皆、子連れ狛犬は「珍しい」と書いてある!いくらでもいるのに…
写真右は奥の院への長い石段の入口にいる狛犬。
ツノと宝珠を付けた江戸狛犬。なかなか良い感じです。
両方とも建立年・石工名はありません。
次は山北町の八幡神社(足柄上郡山北町岸1900)。
武井五郎の獅子山です。
以前、斎藤さんが紹介していたもので、是非見たいと思っていたのですが、やっと会うことが出来ました。
大きさの迫力があり、素晴らしい獅子山です。
これは帰りがけに寄った座間神社。
最近新しく作ったイヌ・ネコ神社。「伊奴寝子神社」と当てています。
どんなもんでしょうか…ペットブームにあやかって…と言うことなのでしょうが…
次号の小ネタ用にと思っています。
2013.3.24〜横浜三渓園

桜が満開になった昨日、横浜三渓園へ行ってきました。
桜の名所でもあり、もちろんお花見も楽しんで来ましたが、一番の目的は狛犬。
入園料をけちった訳ではありませんが、何となく機会が無くて…
地元なのに、ず〜っとチェック漏れで気になっていた戦災狛犬がいるからです。


園内の天満宮です。
この天満宮は、近くの本牧の丘の中腹から昭和52年に移されたものですが、狛犬は別です。
元々ここには、楠公社という楠正成が建立した神社を大坂から移築した社がありました。
それが、空襲の爆撃により全て失われてしまいました。
その時、この狛犬も被害を受けてしまったとのことです。
吽像は首から上と尾が完全に無くなってしまいました。阿像も鼻の一部と耳が欠けています。
台座には銘が少し残っていますが、「○○二○卯九月吉日」しか読めず、建立年は不明です。
「なにわ」っぽさを感じますので、社の移築と一緒に大坂から来たのかもしれません。

2013.3.17〜成田山新勝寺

桜が開花して、春らしい暖かな一日、成田山へ行って来ました。
10年振りの狛犬のメッカ(なにせ10対もいますからねぇ!)は、狛犬そのものに変わりはありませんでしたが、少し変化が…

左側は10年前の写真で、右側は今回の写真。
10年前はみやげもの屋の中に埋もれていて、写真もまともに撮れず、銘を読むのも困難を極めた…
ところが、今回は感激!
総門の前に、ツノと宝珠も堂々と、文化期の江戸狛犬の姿を誇示していた!
やはり、良い狛犬です。
かつての姿を思うと、堂々とした姿に感激です!

  文化11歳甲戌3月
  石工 深川 五郎兵衛
  霊岸島南新町貳丁目講中
これは和犬。
同じく左が10年前で、右が今回。
こちらは逆にちょっと悲しい移転となっていました。
かつては釈迦堂前に寛政10年の狛犬と共にいたのですが…
今は遠く離れて、奥山広場の入口へと移動していました。
何故ここに?…という思いが…釈迦堂前の方が良かったよなぁ…
逆光気味で写真も撮りにくいし、後ろの景色はみやげもの屋だし…
唯一良かったのは、以前は阿吽が左右逆置きだったのが正しく置かれたことくらいだなぁ。

  寛政10年5月吉祥日
  石工 高砂町 千太郎
  深川中島町連中 深川御戌講
本堂裏手の清瀧権現社妙見宮前には正徳元年の和犬がいます。
そして、その奥にいるのがこの狛犬。
手前に低い柵があって、中へは入れません。
と言うか、入り難いのですが…「特に立入禁止」とも書いていないので…ちょっと奥まで失礼して来ました。
以前は普通に入れたような気もしますが、覚えていません。
とにかく、拝殿裏の本殿(?)前にちょっと変わった雰囲気の古そうな狛犬がいるのです。
10年前は望遠系のレンズが無くて口惜しい思いをしたので、今回は望遠レンズを用意して撮ってきました。
残念ながら銘は確認できませんでしたが、やはりかなりの年代物と思われます。
面白い狛犬ですよね。
2013.1.6〜初詣

地元の神社で初詣。
淡島神社(都筑区折本町)
杉山神社(都筑区大熊町)
新羽総鎮守杉山神社(港北区新羽町)

左は淡島神社、嘉永2年の江戸両子獅子。石工は矢上村 七治良。私の好きなオーソドックスな江戸タイプ。
真ん中の杉山神社は地味な所。まだ松の内なのに人は誰もいませんでした。でも、ここの狛犬も悪くありません。3匹の子獅子がいずれもカワイイ!一見、内藤慶雲を思わせますが…明治14年、石工は神奈川 岸文吉。神奈川区の一之宮神社の狛犬でこの狛犬について少しふれていますので、参照下さい。
右の杉山神社も大きな神社ではありませんが、さすが新羽総鎮守!人も空気も
正月らしい雰囲気に包まれていました。この狛犬は文化10年の江戸尾立。本家サイトで紹介した杉山神社ナンバーワン認定狛犬です。
以上、今年の初狛犬から3対をご紹介しました。今年も良い狛犬に会えますよう!

2013.1.1〜迎春

昨日、大山阿夫利神社へ行って来ました。
綱川さんの獅子山を見るために。
正月中に行くつもりだったのですが、大山の正月初詣の人出予想は1万人…と聞いて、急遽変更!
渋滞、ケーブルカーの行列もスゴイだろうし、写真そのものが撮りにくいだろうと。
大晦日の夜からは行列かもしれないけど、朝の内なら空いているはずと信じて早起きしました。




朝一番のケーブルカーで下社まで。
予想通り人影は少なく、じっくりと見て、たっぷり写真を撮ってきました。

こちらに「狛犬の杜-92」の斎藤さんの記事をアップしましたのでご覧下さい。

昨年は思いと違い、狛犬巡りは少なめでした。
一番の思い出は、夏の「南房総狛犬ツアー」ですね。楽しかった!

そして、恒例(?)の昨年のベスト狛犬は…
やっぱり11月の禁断の狛犬ですね。
相変わらずイヤらしく正体を明かさず、写真も後ろ姿での初公開!

と言う訳で、新しい年の始まりです。
何と次回2月の狛研例会は100回目!
何か特別なことがあるのか無いのか?全く分かりませんが。

何はともあれ、今年もよろしくお願いいたします。
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