旧東海道徒歩旅の準備

街道案内六郷

普段の仕事がとにかく歩く仕事で毎日20キロ程度なら平気で歩いてしまっている、そのため何の準備もせずに1日50キロずつ歩けるだろうと日本橋を出発したものの35キロを過ぎたあたりから体に異変を感じた。戸塚を通過する頃には足は上がらず足の指のマメはつぶれ意識はもうろうと…とヒドイ有様となってしまった。このままではいけないと対策を講ずる必要に。
いにしえの旅人もそれなりの準備をしていたはずだろう、こちらもしっかり準備して行こう。

<スケジュール>
基本的な考え方は日の出前に準備を整え日の出とともに出立、日が沈む前に宿泊施設に入るという形で計画をする。(実際は2回ほど夜歩きをしてしまった。)
一日に歩く距離は40キロを目安とするのだが、日の短い冬季においては明るいうちだけでは時間切れとなる可能性が高いため日の出前の出立となるケースが出てくる。
西に進むにつれルート再開地点が自宅から遠くなるので再開当日の活動時間が十分取れなくなることも考慮する必要が出てくる。対策として前夜出発の高速バスで乗り込む手も使用した。
また意図的に避けたわけではないがなぜかこの旅では新幹線を一度も利用しなかった。もっとも東海道新幹線と言いながら愛知県以西は東海道を走っていない。

<宿泊>
江戸時代は53か所もの宿場町がバランス良く配されていたが、現代は宿泊施設が都市に偏っていて40キロ歩いた地点に泊まれる施設がないことが多い。したがって宿泊地の選定には十分な検討が必要。
ホテルは原則的に出発日以前にあらかじめWeb予約をしておく。1か月以上前から予約すると安価におさえられるためとより街道近くに位置する施設を選べるからである。
歩き旅のため突発的な事態も起こる。たとえば体調を崩して予定通り前に進まなくなったら目的地までたどり着けない。そのため極力当日キャンセル可能なホテルを予約しておきいざというときは変更して自分のいる場所の近くの宿泊施設を探す。その場合ほとんど頼りになるのはラブホテルとなるが四の五の言ってはいられない。

<持ち物>
長時間歩くことを考えるとなるべく少なくして荷物を軽くしたいので最低限のモノだけにする。

テープ

テーピング用テープ
足まめ対策には欠かせない、毎朝貼り直す

ボルダースポーツ

ボルダースポーツ
皮膚の保護をしてくれるスグレモノ、スポーツ店で入手可能

エアサロ

エアサロンパス
一日の終わりに使用、翌日に痛みが残らない

ロキソニン

ロキソニンゲル
万が一筋肉痛が消えないとき使用、処方薬なのでご注意

懐中電灯

懐中電灯
できればヒモ付きで首にかけられるものが良い

合羽
両手がフリーになるし傘より軽くかさばらない

水筒
水分を摂れるところが限られるので必需品

カメラ
高性能なものを用意したくなるがあくまでも重量を抑えるため軽量なデジカメとスマホ。必ず2台以上準備

   

<旧東海道歩き>
東海道ウォーキングについて様々な書籍が発行されインターネット上に数えきれないほど情報が出ている。しかし大部分のルートは間違いようがないよう現代に痕跡が残っているので問題なく歩ける。ただ一部不明な箇所はあるのでそのルートについては「東海道分間延絵図」(Webで参照できる)と埼玉大学の谷先生が作成されている「今昔マップ」を参考にさせていただいた。

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