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太陽の表面(大気)は3つの領域、光球、彩層、そしてコロナに分かれ、その内部は、太陽系の全質量の99.8%以上を占める強烈な高温のガスで満たされている。表面の温度はおよそ摂氏5500度で、核の温度は摂氏1550万度以上。
太陽が活動を始めて既に約45億年。現在その核にある水素のほぼ半分を使い果たし、今後も50億年ぐらいは水素を使って燃え続け、その後はヘリウムが主要な燃料として使われると考えられ、いずれは現在の大きさの100倍ほどに膨張し、地球やほかの惑星をのみ込むと考えられている。 |
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水星は、公転軌道が楕円形であるため、太陽との距離は近いときで4700万キロ、遠いときは7000万キロと変化する。表面温度は、最高で約摂氏430度に達し、夜の表面温度はマイナス170度。太陽に非常に近いため、夕暮れ時と明け方を除いて地球から直接に観測することは難しい。88日という速いペースで太陽を一周し、そのスピードはどの惑星よりも速く、毎秒50キロで移動。太陽系で最も小さい惑星で、その密度は地球に次いで2番目に高く、大きな鉄の核は半径1800〜1900キロ、水星の半径の約75%を占める。水星の外殻は、地球のマントルと同程度で、500〜600キロ。 |
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金星と地球は、大きさ、質量、密度、組成、太陽からの距離という点は似ている。金星は高速で回転する厚い大気で覆われ、その温室効果によって温度は鉛が溶けるほど高く、表面気圧は地球の90倍。金星は地球の空で最も明るく輝く惑星。大気は主に二酸化炭素で構成され、硫酸の雲も存在。大気中から検出できる水はわずかで、二酸化炭素の大気は太陽の熱を閉じ込め、表面温度は摂氏470度を超る。地球の自転と違って逆方向に自転し、太陽を金星から見たら西から上がって東に沈む。表面の約90%は、固化したばかりの玄武岩質溶岩であるように見える。 |
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火星は、岩で覆われた小さな天体。水星、金星、地球と同じ地球型惑星で火山活動や、他の天体衝突、地殻変動、大気の影響(砂塵嵐など)で表面は変化を重ねてきた。季節の変化に応じて拡大、縮小する氷の極冠がある。火星には、フォボスとデイモスという2つの衛星もある。火星には、太陽系で最大の火山オリンポス山、赤道付近の巨大な地溝帯のマリネリス渓谷は巨大である。渓谷帯は約4000キロの長さがある。 |
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太陽系で最大の惑星である木星には、惑星サイズの4つの衛星と小さな多くの衛星がある。木星の最も大きい4つの衛星を、総称してガリレオ衛星と呼ばれている。木星の表面は、特徴的な大気が織りなすタペストリーのように見え、雲の成分はアンモニア。水は深い層に存在。縞模様は、上層大気中を東から西へ吹く強い風によって生じたもの。大きな暴風の渦である大赤斑は、300年以上前から観測されている。大気は主に水素とヘリウム。NASAの宇宙探査機ボイジャー1号によって木星の環が発見された。環は、太陽光が背後から当たっているときだけ見ることができる。
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土星は木星と同じように主に水素とヘリウムで構成されている。体積は地球の755倍で、上層大気の風速は赤道地域では毎秒500メートルに達する。土星の超高速の風と土星内部から上がってくる熱との相互作用が、大気中の黄金の帯模様を生み出している。土星の環系は太陽系で最も大きく複雑であり、外側へ数十万キロも広がっている。NASAの宇宙探査機ボイジャー2機が、土星の環が主に水氷できていることを明らかにした。現在61個の衛星が確認され、最大の衛星タイタンは水星よりも大きい。最大の衛星はガニメデ。 |
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天王星には、太陽系外縁部で最も明るい雲があり、環が11本もある。太陽から遠いため、1回の公転は84年かかる。固体表面を持たない天王星は巨大惑星で、木星、土星、海王星と同類。大気は主に水素とヘリウムで構成、メタンも含まれ、水とアンモニアの痕跡もある。天王星が青緑色をしているのはメタンガスによるもの。自転軸は、ほぼ水平。磁場は通常は惑星の自転軸とそろっているが、天王星の磁場軸は自転軸に対して60度傾いている。天王星の温度は雲頂の近くで摂氏マイナス216度。 |
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太陽から約45億キロも離れている海王星は、165年をかけて太陽を一周する。地球から極めて遠いため、その姿を肉眼で見ることはできない。磁場主軸は、その自転軸を基準にして約47度傾いている。磁気軸が自転軸から約60度傾いている。海王星の磁場は、地球の磁場よりも27倍ほど強力である。太陽から非常に遠く、受けるエネルギーも少ないにもかかわらず、海王星に吹く風は木星の3倍、地球の9倍も強い。海王星には13個の衛星が確認され、そのうち6個はボイジャー2号によって発見された。 |
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