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惑星・星座・星雲・星団の撮影方法 |
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星座の撮影 |
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星座の写真を撮るには二つの方法があります。カメラを三脚に載せて星座に向けて固定し、シャッターを切る方法とカメラを赤道儀に載せ、星の動きに合わせてガイドしながら撮る方法です。前者を「固定撮影法」後者を「ガイド撮影法」と言います。基本的には、月、惑星、星雲、星座も同じ撮影法となります。 |
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固定撮影法 |
星は、見かけ上、地球の自転によって日周運動をしていますので、固定撮影では、長時間露出をすると星は軌跡を描いて写ります。星を点像に写すには、星の動きに合わせてカメラの向きを変えていく必要があります。これを「ガイド撮影」といいます。
星を点像に写すためには数分間程度は赤道儀を使用して手動で追尾も可能ですが、相当の肉体労働を覚悟せねばなりません。当方も最近まで手動でガイド用望遠鏡をのぞきながら悪戦苦闘しておりましたが、長時間集中していると船酔いにも似た状態になり楽しい撮影が最悪の気分で終わるとこがしばしばありました。
近年は、自動追尾装置付き赤道儀も安価になってきました。当方の赤道儀はケンコー製です。
ガイド撮影法で撮影すれば、長時間露光ができるので、固定撮影では写せなかった暗い星まで鮮明に写すことが出来ます。
撮影に向いている星座 |
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オリオン座
ベテルギウスと白い星はリゲルがすぐに目につきます。オリオンのベルトの部分に当たる三つの星を、オリオンの三ツ星と呼ばれ、三つ星の下にまた三つ星がありオリオン座大星雲が控えています。付近にも星雲が沢山控えています。 |
ペルセウス座
毎年お盆休時期に見られる流星群で、「冬のふたご群」「夏のペルセ群」と流星群の定番とも言える。流星群は、毎年コンスタントにたくさんの流れ星が観測できます。時には一時間に数十個もの流星が見られる。 |
アンドロメダといえば、有名なアンドロメダ大星雲と呼ばれている大銀河があります。
街頭の無暗い場所では肉眼でもぼんやりと確認できます。図の○印の辺りに大星雲が存在します。私たちの銀河系から見える最大の銀河と言えます。是非写真に収めて下さい。 |
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星座には、小さいものから「オリオン座」などのように大きなもの、または長いものなどいろいろあります。カメラも広角から望遠までいろいろです。被写体となる星座の大きさ等に合わせてカメラ機材を選ぶことも必要です。
たとえば、「夏の大三角」(はくちょう座・こと座・わし座)や「冬の大三角」(オリオン座・おおいぬ座・こいぬ座」などは広角レンズで、こと座・はくちょう座・オリオン座などは標準レンズで大丈夫ですが、かんむ座 いるか座 や座などの小さな星座は望遠レンズが適しています。
カメラ側でISOの設定が出来るものであれば便利で、通常は1700程度、必要に応じ3200または6400と変えて見ることも必要です。
ISOが大きいほど暗い星まで写りますが、満月の時など6400にすると空の明るさがかぶって白っぽくなることがあります。また、広角レンズを使用する場合には街頭の明かりが入り込む場合もあるので注意した方が良いと思います。
露出時間は、星座では15秒〜30秒程度、北極星付近では長い露出がかけられ、赤道付近では、星の動きが速いので露出時間によっては星が流れてしまいます。
撮影場所は、できるだけ光害のない暗い場所を探し、露出時間は、空の明るさ・透明度・空のどの位置にカメラを向けるかを考えながら決める必要があります。デジタルカメラの場合は設定を色々変えて撮ってみるに限ります。
2009.11.12 オリオン座の小三つ星の星雲をCanon
デジタル一眼レフカメラKiss
X3ズームで、ISO6400、露出3秒固定撮影10枚コンポジットでここまで写ります。若干、星が流れていますが4752X3168サイズをここまで縮小(297X198)するとそれなりに星雲も見える気がします。
写真左は原画をここまで縮小したもの、右は、ガンマ、コントラスト、明るさ調整等の補正をおこなったものです。 |
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ガイド撮影法 |
星は、見かけ上、地球の自転によって日周運動をしていますので、固定撮影では、長時間露出をすると星は軌跡を描いて写ります。星を点像に写すには、星の動きに合わせてカメラの向きを変えていく必要があります。これを「ガイド撮影」といいます。
星を点像に写すためには数分間程度は赤道儀を使用して手動で追尾も可能ですが、相当の肉体労働を覚悟せねばなりません。当方も最近まで手動でガイド用望遠鏡をのぞきながら悪戦苦闘しておりましたが、長時間集中していると船酔いにも似た状態になり楽しい撮影が最悪の気分で終わるとこがしばしばありました。
近年は、自動追尾装置付き赤道儀も安価になってきました。当方の赤道儀はケンコー製です。
ガイド撮影法で撮影すれば、長時間露光ができるので、固定撮影では写せなかった暗い星まで鮮明に写すことが出来ます。 |
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惑星の撮影 |
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惑星の撮影法も基本的には月の撮影方法と全く同じです。
ただし、月とは見た目の大きさと明るさが格段に違いますので固定撮影法は基本的に無理があります。
太陽系で最大の惑星である木星は、その明るさからカメラの望遠でも衛星までは撮影が可能です。 |
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固定撮影法(木星の場合) |
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カメラを三脚に載せて星空に向け、そのまま固定した状態で、シャッターを数秒から数十分開いたままで撮影します。星が移動した線となって撮影されます。バルブつきのカメラであればさらに利便性がよく多様な撮影に使用できます。
当方の場合は、オリンパスC-750にテレコンを接続して木星を写しています。ただし、木星の縞模様までは無理ですが四つの衛星の存在までは可能でした。
カメラ側でISOの設定が出来るものであれば、もっと良く映ると思われます。 |
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ガイド撮影法 |
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当方の赤道儀はケンコー製です。SE250N CRとガイド筒を乗せるとチョット頭でっかちになりがちです。
ガイド撮影法で撮影すれば、長時間露光ができるので、固定撮影では写せなかった暗い星まで鮮明に写すことが出来ます。
また、AVI形式の低圧縮動画で撮影した場合には、別途、複数枚の画像データをコンポジットすることも可能です。 |
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C−750 Ultra Zoom
OLYMPUS
TCON-17テレコンを使用して固定撮影3秒
木星がテカリぎみです。 |
Sky WALKER SW-X 114mm
赤道儀EQ6PROガイド撮影
Canon デジタル一眼レフ
カメラ Kiss X3 |
SE250N CR EQ6PRO
Canon Kiss X3
動画撮影 ズーム有、コンポジット350枚 |
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星雲・星団の撮影 |
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星雲と星団とは一体何か。字のごとく一方は雲状に見えるもの。また一方は星が団体状に密集していると考えると解りやすい。
宇宙空間には主に水素ガスが漂っています(星間ガス)。私たちの銀河系内でこの星間ガスの平均的密度は1cm3あたり1個程度で地球の地上付近では空気中の分子の数は同じ1cm3あたり1024個以上あると言われています。この比率から考えても宇宙空間が如何に希薄な状態だと解ります。
この星間ガスが宇宙空間では均一に分布せずに、ある部分は密度が高く、ある部分では密度が希薄になる状態にあり、密度が高くなった星間ガスが光って見えたり、またはガスの背後を見えなくすることがあります。一般にこの密度の濃くなったガス状に見えるものを星雲と呼ばれています。
また、水素ガスが温度の高い星の影響で熱せられて、水素ガスがみずから光を出すこともあります。この星間ガスの状態に応じて見え方も変わってきます。星間ガス・固体粒子がほしの光を反射して光った状態の星雲を「散光星雲」といいます。
そのほか、星雲には、それぞれのガスの状況に応じて「中心部に白色わい星が残る惑星状星雲」「超新星爆発で放出されたガスが光っているもの」「みずから光り出すもの」など種類は豊富です。また、背景の光を隠している星間ガス・粒子もあり、これが「暗黒星雲」と言われるものです。背景の散光星雲の光を隠して馬の頭の形に見えているオリオン座の馬頭星雲が有名です。
また、星雲とは異なり恒星が集団をつくっている場合があります。恒星の集団を星団といい星団には散開星団と球状星団2種類があります。
聞きなれた散開星団では、数十個〜数百個の恒星が20光年くらいの範囲で不規則な形で集まっているプレアデス星団、別名すばる等がこれに該当します。
また、球状星団は銀河系の中心あたりに分布しています。 |
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散開星団M45(プレアデス星団)、有名なすばるです。縮小写真でよく見えませんが、大きく輝いている恒星のまわりにはぼや〜っと薄ら星雲も見えています。肉眼可。 |
りょうけん座にある球状星団M3です。
恒星の集中でボウルのようにかたまっているのが良く見えています。
CCD AVI記録、10コンポジット。 |
オリオン座の大三つ星の左側にある暗黒星雲の馬頭星雲です。馬の首から頭にかけてが見ることができます。 |
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ペルセウス座の二重星団(h-χ)
2つの散開星団が接近して存在しているため二重星団と呼ばれている。カシオペヤ座との境界の近く、天の川のほぼ中央に位置し、
肉眼でも存在が確認できる。 |
かに座のプレセペ星団(M44)
肉眼でも見ることができ、大昔からぼんやりとした星雲状の天体として存在が知られていた。大口径の望遠鏡で観測すると数百個の恒星を見ることができ赤い星やオレンジ色の明るい星が確認できる。 |
おうし座のヒアデス星団
おうし座の一等星アルデバランの近傍に広がるV字形の星の集団。日本ではつりがねぼしと呼ばれていた。
距離は1150光年と考えられ、(直径は30光年ほどと推定されている。 |
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おおぐま座運動星団
宇宙空間で同じ速度で動く恒星の集まりで、共通の起源をもつと考えられ、北斗七星のほとんどがこれに含まれる。地球の最も近くにある運動星団で主な星は、約80光年の距離にある。 |
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天体の例 |
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●暗黒星雲
馬頭星雲、コールサック
●散光星雲
オリオン座の大星雲 M42、M43
はくちょう座の北アメリカ星雲NGC7000
網状星雲 NGC6960,6992-5
三裂星雲 M20
いっかくじゅう座のばら星雲NGC2237-9 |
オメガ星雲 M17
いて座の干潟星雲M8
ペルセウス座のカリフォルニア星雲
NGC1499
りゅうこつ座のηカリーナ星雲NGC3372 |
●惑星状星雲
こと座の環状星雲M 57(NGC6720)
みずがめ座のらせん星雲NGC7293
ふたご座のエスキモー星雲NGC2392
みずがめ座の土星状星雲NGC7009 |
うみへび座の木星状星雲NGC3242
こぎつね座の亜鈴状星雲M27
おおぐま座のふくろう星雲M97 |
●超新星残骸
おうし座のかに星雲M1
オリオン座のバーナードループ
ふたご座のくらげ星雲IC443 |
ほ座のガム星雲
はくちょう座の網状星雲NGC6992-5
NGC6960 |
●系外星雲(銀河)
銀河系(天の川銀河)、小マゼラン銀河
ろ座銀河、M82、黒眼銀河
大マゼラン銀河、さんかく座銀河 |
バーナード銀河、ボーデの銀河
M101、アンドロメダ銀河
りゅう座銀河、M32、M83 |
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