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天体写真の撮影前の準備
追尾撮影で星空を撮影

■追尾撮影には、星を追いかける装置「赤道儀」を使うので、何分露出しても星は点に写ってくれます。
デジタルカメラの場合には、CCDに連続的に星の光が記録されるので、暗い星でも比較的明るく撮影ができます。
代表的なアンドロメダ大星雲とかオリオン座周辺の淡く輝く星雲や銀河もしっかり写ってくれます。

赤道儀は必要なアイテム

■追尾撮影には、星を追いかける赤道儀が必ず必要で、赤道儀には色々な種類がありますが当方は昔からケンコー一色です。
三脚よりも当然高いので結構な出費になるので信頼できるメーカー製品を選びましょうと良くネットに出ていますが、ネットの論調は間違ってはいないと思いますが、やはり、自分で使って初めて善し悪しが解ります。失敗も授業料を払ったと考えれば良いと思います。
赤道儀を選ぶ上で、赤道儀を手動で動かすのか、モーターで動かすのかを選択する必要があります。
昔は撮影する時には、ガイド用の望遠鏡と撮影用の望遠鏡を二台赤道儀に乗せ、ガイド星を目視で追いかけながら撮影用カメラを操作した記憶があります。これでも慣れると結構きれいな撮影が出来たものです。
最近は、追尾させるモーターが付属していて、かつ、制御ようのPCが付いていてボタン一つで目的の★が導入出来るようになりました。
また赤道儀は極軸を正確に天の北極に合わせる必要があります。赤道儀には極軸望遠鏡が付いているものと無いものがありますので必要なアイテムです。小型の赤道儀は持ち運びが容易ですが、大型望遠鏡を乗せた場合には安定感が必要ですし、倍率が高い場合にはフォーカス中に目的の被写体を見失う原因にもなりますのでしっかりした赤道儀が必要です。
でも、中望遠程度のカメラレンズとデジタル一眼レフカメラで撮影する場合は、持ち運びできるコンパクトサイズの赤道儀(ポータブル赤道儀)でも十分使い物になります。
当方の使用しているSky WALKER SW-X PC赤道儀付きは、安価な点はお勧めですが、若干安定感に不安があります。結構な重量はあるのでポータブルとは言えませんが望遠鏡を付けた状態で運べますが二階から下ろすのでさえ苦労します。
もう一方のスカイエクスプローラーSE250N CR+Sky Explorer SE 赤道儀EQ6PROとなると付属品込み+ガイド用望遠鏡セットで60キロを超え分解して運搬せざるをえません。大変です。

スカイメモ用大型微動マウント  スカイメモR

■星空を撮影する場合、望遠鏡は使わないでカメラだけでと言う方はケンコーのスカイメモがあります。重量も5キロ程度ですし、持ち運びには大変お勧めです。とは言っても、当方も持っていませんのでキャッチフレーズのみの紹介です。(ほしい!!)
スカイメモRは、小売価格 ¥85,000円で「簡単なセッティングですばらしい星野写真が撮れる、持ち運びに便利なポータブル自動追尾赤道儀です。」がキャッチフレーズ。小型・軽量化で総重量約3kg(前モデルのNSは4.5kg)で、機動性がさらにアップ!!。ウォームホイルに特殊アルミ合金を採用し、ウォームネジを直径16mmと大幅に太くして、焼入れ、研削後にラッピングをほどこした贅沢な仕様。
また、モーター駆動周波数を従来の2倍に設定し、外部に減速ギアを用い、精度、及びトルクアップを実現。また、駆動回路系を本体内蔵としているため、コントロールボックスなしで使用可能。との事です。結構、Webでも紹介されています。

赤道儀にデジタルカメラを取り付る

■デジタル一眼レフカメラを赤道儀に取り付ける場合には、カメラ三脚と違って赤道儀はカメラを直接取り付けるようにできていませんので必ず何かのアダプターが必要になります。

極軸合わせが重要なポイント

■赤道儀は、軸を中心にして回転することで星を追いかける装置ですので、その回転軸がずれていると追いかける動きもおかしくなり、目的のターゲットを見失ってしまいます。この軸を極軸と呼び極軸の方向は、正確に天の北極の向きに一致させる必要があります。
天の北極とは北極星の方向で、即ち北極星が見えないと北半球では使い物になりません。
最近の赤道儀には、極軸望遠鏡が付いていますので、これを覗いて、赤道儀の軸を天の北極に向ければ一先ず準備完了です。
天の北極と北極星は、ほんの少しだけずれていますので、北極星も、実際には天の北極の周りを、小さく円を描いて回っていますので望遠鏡の中心に北極星をもってくるだけでは駄目です。最近の極軸望遠鏡には、時間と日にちを合わせると「北極星の入れる場所がマークされる」ので容易にセットが出来ます。

天体写真撮影の必需品
天体写真の撮影

■三脚を設置し、カメラ、望遠鏡を取り付けます。被写体のある方向にカメラを向け、ピントを無限遠にセットします。
絞り開放+ISOを最高感度にして15秒くらいで何枚か撮影し、フレーミングとピントを調整します。
当方は、EOSのライブビュー機能を有効に利用していますので、こまめに撮影しあとから選別します。また、カメラによってはRAW形式で撮影出来る機能がありますので、有効利用した方が良いです。
撮影したあとは、ステライメージ等のアプリケーションソフトで現像・加工を行うことをお勧めします。

カメラの固定撮影 星の軌跡を写しこむ

■星空を眼で見ているときは、星は点に見えますが、長時間シャッターを解放した状態で星空をカメラで写すと、地球の自転等で星が軌跡として移動した跡がのこります。北極星をフレームの中心に添えると星は北極星を中心にして大きな円弧の線として写ります。
たった数分の露出時間でも星が線になって写りこみます。星が動いている状態で撮影する方法を固定撮影といいます。カメラをカメラ三脚に取り付けて、カメラを固定して撮るためにこの呼び名がついています。
公開されている写真では、風景と一緒に星を撮影し芸術性の高い撮り方と私は思っています。星景写真と呼ばれています。被写体は、オリオン座が良く利用されています。

星を点に写す
■星を点に写すには、固定撮影とは異なった方法で写します。星が傾いていくのに合わせてカメラも傾けてやる必要があります。従って、シャッターを開けている間、カメラの方向を星の動いている方向に動かしてあげる。即ち、星が動くのに合わせて、カメラも向きを少しずつ変えていく必要があります。
昔は、全て手動で星を追いかけていましたが、赤道儀を使わない限り星の軌跡が行ったり来たりして点には中々なりません。スムーズにカメラを動かすことは難しいものです。
そこで登場するのはモーターを内蔵して、自動で星を追いかける赤道儀(せきどうぎ)が必要になります。これにカメラを載せて星空を写すと、星が眼で見た様に止まった状態で写ってくれます。これを追尾撮影と言われています。

星雲を写す

■星雲や銀河を写真で見かけるように大迫力で写すには、超望遠レンズが必要です。超望遠レンズは非常に高価で中々素人には購入できません。そこで望遠鏡が登場します。望遠鏡で撮影するには、接眼レンズを外して一眼レフカメラを据え付ける方法と、接眼レンズを付けたままデジタルカメラをあてがい撮影する方法があります。
天体望遠鏡を超望遠レンズとして撮影するのが一般的ですが、広い天空の一部分をアップで写すため、撮影中は赤道儀を使って星を追いかける必要があります。高い追尾精度を持つ赤道儀が必要で天体写真撮影の中で最も難易度が高い撮影方法です。こうした撮影方法は、直焦点撮影と呼ばれています。

月のクレーターを写す

■月のクレーターを撮影するときは、接眼レンズを用いて、天体望遠鏡の対物レンズでできた像をより拡大して撮影を行います。月は非常に明るいので簡単に撮ることができます。赤道儀があればベストですが、無くても明るい月は撮影可能です。
月は明るい(まぶしいの表現が適当)ので、場所を選ばずに撮影できる天体です。
カメラもコンパクトカメラで十分に綺麗に撮ることができます。長時間露出の必要がなくノイズの影響が少ないためです。
天体望遠鏡と接眼レンズを組み合わせる撮影方法は、コリメート撮影法と呼ばれています。

木星や土星を写す

■木星や土星の撮影は、月のクレーター撮影よりも拡大して撮影します。木星とその衛星の有無についての撮影は、5の撮影方法でも可能ですが、より拡大して撮影するには赤道儀が必須で使うデジタルカメラも一眼レフカメラが必要です。
最近はWebカメラが普及していますので、分解してレンズを外して直焦点撮影を行うことも可能です。勿論、デジタルアイピースも販売されていますが・・・・
また、撮影はAVI形式の動画で撮影した方が、一気に何フレームもの静止画が作れますので、後からアプリケーションソフトでコンポジットする方法もあります。また、惑星は小さいので、大きな画素数は必要ないということも、Webカメラを選択する理由の一つになっています。

その他

■星の撮影は、色々な撮影方法がありますが、当方はああでもない、こうでもない、と色々自分なり考え自己流を追求しています。何故なら★は逃げていかないからです。計算どおりの時間に現れ、天候の条件次第では予想外の写真が出来上がるなど自己満足ですが、感激することが多いからです。
また、思いもよらない物が降り注ぎ被写体となる場合もあります。
近年、全てのものが電子化され、望遠鏡の制御も容易に行われるようになり、予算さえ確保出来れば、素人でもプロ並みの写真撮影が可能となってきました。大星雲にしても容易に撮影出来るようになり、いつ写しても同じ形で写ります。宇宙の時間の流れがゆっくり流れているのかが解ります。被写体も何千光年も前の被写体ですし、何とも言えない気分になりますね。

TCON-17で月面の撮影方法(団扇シャッター)
TCON-17 テレコンを使用して月面写真を撮る場合にはどうしてもシャッターを押した際、セルフタイマーによるシャッター駆動の際の振動により被写体がブレテしまいます。
また、当然のごとく月が移動していますので非常に神経を使うこととなります。
そこで、月面写真を撮る際には極限まで振動を抑える事が必要で団扇シャッターの方法がお勧めです。団扇シャッターとは、超望遠撮影になる月面撮影ではミラーショックやシャッターショックによるブレは致命的ですので、暗い場所で行う撮影の場合、黒く塗った団扇や黒の下敷きを2枚用意して、レンズの前で手動でシャッターを切る方法です。・・・・・・とは言え、当方もネット
で教わったのですが。。。。。。

@ 月面のにフォーカスをキチンと合わせます。
A ケーブルレリーズまたはセルフタイマーでシャッタースピードを5秒以上ににセットし、露出モード5〜6秒に設定します。
B シャッターが駆動し、振動が収まるのを待ちます。
C 黒の下敷きを上下に動かし、あたかもシャッターが切れる状態を再現します。
D シャッターが閉じたのを確認し、黒の下敷きを取り除きます。
E 撮影完了です。これで月面の移動のみ考慮すれば良いことになります。


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