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みちくさ日誌 2020
みちくさあんの収穫、採集、農工作業の記録です(各植物は草リストを参照してください)

 二〇二〇年一二月    反省の多い月でした。
まず、「箕のかたち展」から始まりました。
パネル展示と言う事で、パネルは当然スチレン製、梱包用のガムテ、箕を保護するアクリルフードなど、普段はなるべく使わないように心掛けている材料ばかりです。
せめて、箕を取り付けるのにナイロンテグスはやめて!という主張だけは譲れない。
亜麻や大麻の糸・紐を使って、箕をボードに取り付けることに。
でもこれも、強力なライバルの出現で危機にさらされる。
造花用の針金が登場。
こいつでくりくりとひねってやれば簡単、というわけ。
でもこれって、全然技術がいらない。
紐を使うと、自然に結びの技術が必要になってきます。
なるべく張りを保ったまま固定する結び方とか、長さを調節する結び方とか。

さらに超強力ライバルが現場で現れた。
強力マジックテープ!→
こいつでワイヤーを固定して、アクリルフードがついた重いパネルが浮いてこないようにするらしい。
しかし私はマジックテープなんて信用していないので、パネルを紐で固定する方法を提案しました。
誰も見向きもしてくれなかったので、1枚のパネルだけは自分で勝手にやってしまいましたが、他のもやろうとしたら「マジックテープでやるから大丈夫」と言われ、仕方なく退散。
案の定、展覧会の初日からマジックテープがパネルの重みで剥がれるという事態に。
結局、紐を使って補強しました。
「それ、見たことか!」と思ったのは言うまでもありません。

自分の展覧会ではないので、思うようにはならないもどかしさ。
でも、この展覧会に関わる人は博物館関係者も多いので、これからの展示物は、なるべくごみを出さないように心掛けて欲しいな。
***

もう一つ、8年前からの企画である縄の本がついにできました。

思えば2012年に新潟県十日町市で行われた「自然素材展」で竹大工のナオさんがくさ縄の標本を見てくれて、出版社に紹介してくれたのが始まりでした。
その後、担当者が退社したりでずっと頓挫していて、他の出版社にも見てもらったのですが、「何かの作り方の本出ないと売れない」と言われ、もう出版社に頼らず自分で作っちゃえ!と。
幸い、最近では1冊から製本してくれるような会社もたくさんあり、入稿も簡単になっているようです。
そして、このコロナ騒ぎでくさの寺子屋も人が来なくなってしまったことが背中を押してくれた。
直接伝えられないなら、リモートでも良いのだ。
でも、電気を通したつかみどころのない手段ではなく、本というモノを通して。

が、待てよ。
今まで「土から生まれ、土に還る」ものづくり、つまり工業製品を使わないことをひたすら心掛けて来たのに、本って工業製品のカタマリではないか!
それを何百冊も印刷して、近所の郵便局のスマートレターを買い占めることが本当に「土から生まれ、土に還る」ものづくりだろうか?
矛盾に苦しみながらも、1月には皆様のお手元に届くことになります。
皆様のご批判、ご意見、ご要望を心待ちにしております!

一二月のみちくさ庵

収穫:花柚子
採集(食):アツバキミガヨラン花・蕾、アブラナ葉、ニラノビルメマツヨイグサ花・蕾・根
採集(材):シマスズメノヒエ、シュロ、アズマネザサ、真竹
保存食:アツバキミガヨラン花・蕾柿酢漬け、梅酢漬け
ものづくり:犬毛紡ぎ・織り、竹ヒゴ、繕い物、お正月飾り、カラムシ裂き、縄綯い、藁細工
、菰

今度は犬毛の織物に挑戦。
平織だと薄く織れますが、獣毛はやはり綾織りが合うなあ。
父の米寿のお祝いに、ベージュのマフラーとシャレてみました。

2シーズンぶりの竹ヒゴ作りです。
二年前に割いたシノダケは、水に漬けてもへぐのが難しく、新しくつくることに。
ここのところ、皮竹を内側にした籠を作るためにシノダケを使っています。
真竹も、持ち手や縁の芯材に必要なので、一本だけ倒しました。
いつもの年なら年内に竹仕事はご法度(手を切ると藁仕事ができなくなるから)なのですが、今年は幸か不幸か暇なので!
 二〇二〇年一一
月 
 

12月から始まる「箕のかたち−自然と生きる日本のわざ」展の準備に明け暮れた一か月でした。
パネル展示なので、内容の構成のためにずっとメールでのやり取り。
目が疲れる・・・

主体が研究機関なので、表現や内容が難しい部分もあり、素人代表の私は一生懸命修正を主張しました。
いつも非常に物質的な世界で暮らしているので、観念的なものを作るのは刺激があります。
学術的な展示ではありますが、箕の初心者にもわかりやすく、愛好者にもご満足いただける深い内容になりました。

「活動予定」に入れようかどうか迷いましたが、ぜひ見ていただきたいのでDM載せて置きます。

***
そのタイミングで、「箕振りを教わりたい」という人たちがくさの寺子屋にやって来ました。
普段は一人ではできないこと、箕で風を起こしつつ振るとかいろいろな実験ができました。
こんなに小さな封筒にも入れ替えられる木積の箕のしなやかさ!→

今年は10月まで受講者たった一人だったのですが、ここに来て少しずつ戻ってきました。
でもやはり人数、手洗い、食器など、いろいろ気を使います。
困ったのはおやつ。
ひとつひとつプラスチックの包みに入ったものは出したくないけど、みんなでつまむようなのはご法度。
そこで考えた、竹の皮使い捨て容器。
残したものはそのままお持ち帰り〜。

でも、もともと少人数だし、人数を集めるのを目的とせず、一人一人との出会いを大切にする集まりが必要とされているのではないでしょうか。
みちくさ庵はコロナ時代に先駆けていた!
・・・とは、大言壮語ですな。

***

寒くなってきました。冬場は草の服というわけにもいかず、羊を着ることが多くなります。
生活とかけ離れたものを着ることに一抹の後ろめたさを感じつつ。
でもそろそろ手持ちの羊毛糸も底をつき始めています。

そんな時、ラトビアの犬毛手袋をいただきました。
そんなの作ってる人がいるんだ!

私もかつて、実家で飼っていたポメラニアンの毛を作品(人形おめん)に使ったことがありましたが、あくまでもオナモミやアメリカセンダングサなどの引っ付け虫をくっつける土台として。
それで着る物を作ろうとは思っても見なかった。

まずはすぐに必要な室内履きから。
ほわほわしてモヘヤみたい。
織り物にもしてみたいです。

***

コロナ第三波。
みんな慣れて来たみたいで、気にしない人も多い。
気を使って「私は気にしません」と言ってくれるのだろうけど、気にして欲しいなあ。

昔、ロボット系アニメでよくあった「バリヤー」を、一人一人が張ったりする日も遠くない。

でも、冬だしせっかくの機会だから、「おこもり」をお勧めしたいです。

東北に手仕事が発達したのは、雪に閉ざされるから、とよく言います。
この際、みんな閉じこもって手仕事に励むのもよいのではないでしょうか。
材料も、通販で買うのではなく、身の周りから探そう。
草は都会でも見つかる一番身近な自然素材。

草の本ももうすぐできます!

一一月のみちくさ庵

収穫:甘柿、キクイモ、大豆、ローズマリー
採集(食):アツバキミガヨラン花・蕾、アブラナ葉、オオバコ、渋柿、シロザニラノビルハコベメマツヨイグサ花・蕾・根、
採集(材):甘柿、アメリカセンダングサオギシマスズメノヒエススキヨモギ
保存食:アツバキミガヨラン花・蕾柿酢漬け、柿干し
ものづくり:染め、犬毛紡ぎ・
編み物、カラムシ糸作り、縄綯い、藁細工




春と秋に咲くのはアツバキミガヨランだそうです。
今まで秋を見逃していたので、今年はたくさん収穫。
暈を下げるために干してみました。
その後は柿酢漬けです。

湿気の多い千葉での干し柿は諦めていましたが、スライスしてもいいというのを聞いて、早速やってみました。
これならカビさせずに保存できます。
二〇二〇年一〇月   銀杏にかぶれ、顔がパンパン。
スマホの顔認証ができなくなり、登録し直す。
最初は栗毬を煮だして風呂に入れたり、琵琶の葉の抽出液で患部を洗ったりしたけど効果薄く・・・
漢方医に「桂麻各半湯」と「紫雲膏」を送ってもらう。
自然の薬は即効性がないのでなかなか結果が得られない。
せっかくたくさん拾ったのに、銀杏たちは土に埋めっぱなし。

転んでもただでは起きない。
琵琶の抽出液の残りでカラムシを染めてみました。→
きれいなサーモンピンクっぽい赤茶。
栗毬の煮出し液で髪を洗ったらすごく気持ちが良い。

***

新潟の門井和紙さんから和紙が届きました。
紙すきの時に出る「おりくず」や煮え切れなかった繊維を混ぜた紙です。
草を保管するには手漉き和紙にくるむのが一番良い、とわかっていても、値段が張るのでなかなか手を出せなかったのですが、この紙はとってもお得。
草は息をしたいのです。
クラフトペーパーは通気性が悪く、布では張りがない。
理想的な包装紙。
できうる限り、この和紙に包み直そう。

一歩ずつ理想の暮らしに向かって。

*写真が小さいというご意見があったので、少し大きくしてみました!
一〇月のみちくさ庵

収穫:紅吉兆、椿実、甘柿、渋柿、琵琶葉
採集(食):アブラナ葉、甘柿、アメリカセンダングサ葉、銀杏、栗、里芋、紫蘇、シロザ、渋柿、芋茎、野蒜の葉、メマツヨイグサ花・蕾、
採集(材):カサスゲシマスズメノヒエシュロ
保存食:銀杏処理
ものづくり:染め、縄綯い、お正月飾り、糸績み、もじり編み


野生化した里芋→
毎年同じ場所に生えてくるので、掘りつくさず、来年のために半分残しておく。栽培種もほっとけば野生化するのかしら?
しかし、里芋の皮を剥いた手で銀杏にかぶれた患部を触ったら、ひどくヒリヒリと痛痒くなったので、これもしばらくはおあずけ。

糸績みの季節です→
暖かいうちはどうしても外で身体を動かしてしまい、家の中で糸績みするのはなんだかもったいない気がしてしまう。
炬燵を出し、いつも傍らに苧桶(おぼけ)を置いて置き、時間が空いたらこれをやる。
今シーズンは野良着を作りたいです。
  二〇二〇年九月     今年は軒並みイベントが中止。もう何もないと思っていましたが、突然お声がかかり、二名良日さんの個展にジョイントさせていただきました。 (会場の様子はこちら/DMと出品作品はこちら

二名さんは植物で大きな輪(リースというのとは少し違う感じ)を作ることで有名で、探検家でもあります。住所不定で、全国あちこちで展覧会やワークショップをひっきりなしに行っておられます。

ギャラリーさんの趣旨は、二名さんの大きな輪と、庵の小さな輪を一緒に並べてみよう、ということのようです。「身につける草の輪」というお題をいただき、個展で発表したネックレスやブレスレット類に加え、結っ人に紐をつけて身につけられるようにしました。

 二名さんは最初の予定を変更して、結局休廊日も含めて9日間ギャラリーで制作を続けたそうです。しかも、直前に予定が変わる。私は初日に顔を出してご挨拶したのですが、一週間後に会ったとき、「どちらさまでしたっけ?」と言われた。彼にとって、過去も未来も重要ではなく、今を生きるのみ。
原始的な生き方、すごいな〜。

 二か月ぶりに東京に行きましたが、人々はもうすっかりコロナに慣れ、電車の座席もぎっしり埋まっている。
でも、お昼時でも飲食店がガラガラなのが、まだまだ警戒感を感じさせます。
ギャラリーも、まだ50%くらいの客足だそうです。
田舎で生活しているとあんまり心配もしないので、たまに都会に出ると緊張して疲れますね・・・                                                                    

 あんまり移動しないで、自分のものは地元で調達するという昔ながらの暮らしが一番健全であることが、今、もっと見直される時が来たのだと思う。
ものづくりの素材も、あれこれ求めて遠くまで取りに行くより、自分の足元を探してみるのが一番良い。
そうやって、地域の独自性が培われてきたのだから。 

今年は恒例の真澄農園の竹・藁細工講習会が中止になり、稲刈りにもいかず、いつになく落ち着いた秋です。
そろそろお正月飾りを作り始めていますが、今年は仕事来るのかなあ。
相変わらずの鶴と亀ですが、今年は少し違う素材も使ってみようと思います。
左縄のリハビリに励まなければ。

九月のみちくさ庵
収穫:紅吉兆、椿実、甘柿
採集(食):アマドコロ根、銀杏、栗、クワ新芽、コマツヨイグサ葉、サトイモ茎・芋、シロザスベリヒユ、ニラ、メマツヨイグサ蕾・花、ワラビ
採集(材):カサスゲシマスズメノヒエチカラシバ
保存食:銀杏土埋め、ワラビ灰汁抜き・乾燥、スベリヒユ乾燥
ものづくり:糸作り、縄綯い、お正月飾り


最近の子供は(大人も)栗も銀杏も拾わないらしく、ほとんど一人勝ち。→
毎日処理が大変!
 二〇二〇年八月     暑い!
と叫ばずにはいられない暑さです。
異常です。薬缶を外に置いておくだけでお湯が沸きます。
なのに世間では感染防止のために化繊のマスクやプラスチックのシールドがもてはやされている。
温暖化はますます進む一方。

9月に二名良日さんの展覧会に少し作品を置いてもらえることになり、値札付けやら、HPの更新やら、8月後半はデスクワークばかりになってます。
本も、展覧会に素材編だけでも間に合わそうと連日校正続き。

コロナのおかげで買うようになったもの、本。
紙の媒体は邪魔だし、買ってもあんまり読まないことも多いので、ここ10年くらいさっぱり買ってませんでしたが、図書館もなんだか怖いので、思い切って欲しいのに買えていなかったものを購入。
自分が本を作る上でも参考になります。

「日本のスゲ」(勝山輝男著/文一総合出版)
「植物学ラテン語辞典」(豊国秀夫編/至文堂)

両方とも、くさ縄標本を本にまとめるための参考書です。
やっぱり手でペラペラめくる方が性に合っている昭和なわたし。
ただ、難しすぎて頭が追い付かない。

私の唯一の趣味は言語です。
NHKラジオ第二をつけっぱなしにして、いろんな言語を聞くのが好き。
意味は全然わかってないですけど。
大学は外国語学部で、できるだけたくさんの言語を学びたいと思っていました。
その中の一つにラテン語がありました。
宗教・哲学に興味があったので、欠かせない言語です。
ちんぷんかんぷんでつまんなかったけど、少しでもやっておいてよかったと今になって思います。
植物の世界では必須なのです。こんなことで役に立つとは!
今、改めてもう一度勉強し直そうかなあー、と・・・
さてさていいつまで続くかな?
八月のみちくさ庵
収穫:ウイキョウ実、オレガノ、琵琶葉
採集(食):アマドコロ根、クワ新芽、シロザスベリヒユ、ニラ、メマツヨイグサ蕾・花、ワラビ
採集(材):アカメガシワ皮、ガマ葉・穂、カラムシ、クズ、クワ皮、シマスズメノヒエ、ススキ葉、チガヤ葉、ヤブマオ
保存食:ワラビ灰汁抜き・乾燥、スベリヒユ乾燥、梅干し
ものづくり:クズの繊維取り苧引き、糸作り、縄綯い、藁の容れ物、スマホ容れ


10年以上ぶりにクズの繊維取り出しに挑戦!手順、すっかり忘れていましたね〜。
そもそも、葛は糸にしても強度がないし、流水がないと難しいし、と理由で長い事やっていませんでした。
でも、杉林の中をつつーっとまっつぐ伸びている蔓を見つけ、そそられて・・・ (写真左端)
蔓も細いし、時期も遅いのでどうかと思いましたが、あまりにつつーっと気持ちよく走っていたので。

少しゆでてからススキの葉をかぶせて室(むろ)をつくります。
普通はシートなどで被うのですが、みちくさ庵ですから、奥の手を。
手漉き和紙にエゴマ油を染み込ませた防水シート(写真左から二枚目)。 結果、夜露でびしょびしょに濡れてしまい、あんまり防水にはなってないみたい。

手順を思い出しながら繊維を洗います。 長すぎて絡まってしまったり、流水を作るのが難しかったり、てんてこ舞いでも何とか。

やはりクズ取りはきれいな川が必要ですね。
流れないように固定してしばらくほっとくと、川の水がきれいに洗濯してくれます。
うちでは浅くて長い容器を使いますが、ゴミが流れてくれない。

芯の方も何かに使える(写真右端)・・・と思ってたくさんたまってます・・・
「水口細工」というのはこれを使ったものらしいです。

葛の蔓  エゴマシート  発酵した蔓  流水で洗う  靭皮繊維  芯
二〇二〇年七月  
 
 あれよあれよという間に時が経ってしまう。
「せっかくヒマなんだからいつもとは違うことを」なんて思いつつ、いつもと同じことを繰り返してるだけで。
結局のところ、焦って新しいことをやろうと思わないで、いつもの生活をもっと丁寧に営むことしかできないのだ。

そこで、延ばし延ばしにしてきた本の企画を、出版社に頼らず、自分で少しずつ始めることにしました。
出版することになっていた出版社の企画が頓挫しているのにしびれを切らし、別の出版社に企画書を見てもらったところ、「この内容だと対象になる読者が少ないから、もっと’作り方’的なものにして欲しい」と言われ、ふと考えた。
「あれ、私が読んで欲しい人って、そんなにたくさんいる?」
普通、出版社で作るなら最低でも1000部、今は5000部売れなければだめ、という世界。
そんなの紙の無駄だ。
そのために本当に自分の伝えたいことを曲げてまで出版するのか?
目的は「出版」ではないはず。

というわけで、長いスパンですこしずつ作っていこうと思います。
→サンプルに作ってみた本

こんな時に限って、肉体的にはいろいろハプニングが起こります。
「自然治癒力」を確信した例をふたつばかり。

1.目の充血が2週間も続いたので、何十年ぶりかの眼医者へ。
「結膜下出血」と言って、ほっといても治るのだそう。
それなのに薬を出す医者。
試しに薬を点眼しないで待ってみたら2-3日で本当に治った。
「たいしたことではない」というお墨付きをもらったことも治りを速めたのでしょう。
「病は気から」を実践した気がします。
これは人間の自然治癒力。

2.ここ数年痛みが続いていたひざの関節を、漢方で治そうと試み始めてから4か月。
なかなか思うように結果が出なくて絶望していたのですが、ある日ふと、痛みがなくなった。
市販の漢方薬ではなく、乾燥した植物のみを処方してくれるところなので、煮だしたかすを広げて、「これは生姜、これはツヅラフジ・・・」とか確認しながら植物の、自然の治癒力に感謝。

東京は緊急事態宣言解除後、また感染者が増えてきている。
それにしても日本人というのは「よく人の言うことをきく」国民ですね。
大抵の人はオカミの命令には大人しく従う。
これ、普段は疑問に思うことの方が多いのですが、今回ばかりはすごい国民性だなあと思った。
みんながみんな、ではないけどね。
七月のみちくさ庵
収穫:ウイキョウ葉、オレガノ
採集(食):アブラナ葉、クワの新芽、シロザ、スベリヒユヘラオオバコメマツヨイグサ蕾・花、ヤブカンゾウ花・蕾、ニラ、コマツヨイグサ花・蕾、山椒葉
採集(材):アレチノチャヒキ、オギ葉、カラムシ、クワ皮、山椒葉、チガヤ葉、ヘラオオバコマダケ皮、メドハギ、ヤブマオ
野良仕事:ライ麦脱穀・選別
保存食:梅干
家仕事:縄綯い、糸つくり

梅雨が長引き、梅がなかなか干せなかったけど、我慢の限界。梅雨明けを待たずに少しずつ干し始める。

カラムシの苧引きは、第二段のこの時期が一番よいものができます。→
今年はてらこや希望者が激減、仕方ないので体験用カラムシも自分で苧引きした結果、久しぶりに1000本を超えました!
道具を工夫し、引き方もより丁寧に改善したので、少しましな仕事ができたと思う。
自分の作業着作りのための糸づくりも毎日少しずつ作りためる。
おかげさまで右腕と股関節が痛い。
良い仕事を続けるには、適切な姿勢を確保しなければならないと実感。
コンピューターはマウスではなくタッチパッドを使い、左手でできることはできるだけやる。。
かなり使い古してきた肉体、かわいがりながら使い続けなければ。
 二〇二〇年六月   一年で一番忙しい月です。
採集するもの、仕込むもの、植えるもの・・・
特に、梅雨時の真竹皮採集は大変。

加えて、3月の個展以降、注文制作が続いています。
ありがたいことです。
注文制作っていいな、と改めて感じています。
誰がどんな目的で使うか決まっているので、目的意識が全然違う。
細かいこともお客さんと相談して決められる。
一人一人に合ったものが作れます。
「ものを見てから買いたい」という購買者心理はよくわかるので、返品などにも柔軟に対応しなければなりませんが、それだけに「良いものを作ろう」というモチベーションが上がります。

コロナ騒ぎから、ネット販売も考えたけれど、誰がどういう目的で買ったのかわからないなんて・・・
販売者だけでなく、購入者の顔も見たいのです。

→注文制作のPCバッグ。アクセサリーも一緒に入れたいとのことで、大きめに作りました。
かなり重いものが入るので、補強もガッチリ。
このバッグは自信作なのですが、価格が高いせいか、展覧会ではあまり売れません。
直接注文していただくとお安目にできますよ!


しかし、意外と時間がかかってしまい、これでいくら稼げるかと思うとげんなりしてしまう。
そんな時は、鹿児島県日之影村の竹細工職人、故・廣島一夫翁の言葉を思い出す。
「この仕事は儲からん、というのは人間の愚痴じゃ」
と言って気に食わない個所を、何度も直したといいます。
グチジャ、グチジャ、グチジャ!
六月のみちくさ庵
収穫:ウイキョウ葉・花、梅実、オレガノ、小麦、ライ麦
採集(食):アカザ、アザミ葉、アップルミント、アブラナ葉、クワの実・新芽、コマツヨイグ蕾・葉・花、シロザスベリヒユドクダミニラ繁縷ヘラオオバコ葉・花茎、マダケ筍、マツヨイグサ蕾、メマツヨイグサ花、ユキノシタヨモギ
採集(材):アカメガシワ皮、アレチノチャヒキ、カサスゲ、カニツリグサ、カラムシクズ葉、シュロ葉、セイタカアワダチソウチガヤ花ヘラオオバコマダケ皮、メリケンガヤツリヤブマオヨモギ野良仕事:田植え、小麦・ライ麦収穫、小麦脱穀・箕振り、大豆選別・播き
保存食:梅干し仕込み、小梅干し、梅酢漬け、柿酢漬け
家仕事:織物、糸つくり


→今年もなんちゃって田んぼ健在。大きく育てよ〜
二〇二〇年五月   世間では自粛、自粛なのに、申し訳ないくらい普段と同じ生活。
みちくさの生活はそもそも自粛なのか?
食用野草もたくさん生えてくるので、1か月食糧品を買ってない。
買いに行く暇ない。
5月まるまる東京に行かなかったので、仕事がはかどる。
自粛のせいか注文制作も増えた
寺小屋も6月から再開したい。

でも、過消毒、使い捨て、車社会がニュースタンダードとやらになるのだろうか・・・
日々、感染者数が減る度、ホッとすると同時になぜか少し不安になる。

「なんにもしないこと」が理想だと思っている。
正確に言うと、「余計なことは」を頭につける。
人間の活動が少なくなると、空気がきれいになるし、二酸化炭素の排出量も減ることは、今回の騒ぎで証明されました。
「移動しない」ことが特に重要。
地域の資源に目を向けること、身の回りを観察して、使えるものを探すこと、つくること。
目の前の畑から野菜を引っこ抜いて食べれば、包装はいらない。
何千年も前から人間が行ってきた営みなのに、ここ半世紀でやらなくなってしまった。

もしかしたら今がその能力を取り戻すチャンスなのかもしれない。
「元の生活に戻る」ことが本当に良い事なのか。
せっかくの機会ですもの、考えましょ。

→つばなの眼鏡ケースという注文制作。
「毛が落ちてもいい」とおっしゃるので作りました。
自分だけの考えでは絶対に作ることはないものが作れるのは楽しい。
五月のみちくさ庵

収穫:ウイキョウ葉、キクイモ茎、小梅
採集(食):キミガヨラン花・蕾、クズ葉、クワの実・新芽、コマツヨイグサ蕾、スギナセリドクダミ野蒜むかご、繁縷待宵草蕾、雪の下
採集(材):アカメガシワイチゴツナギカラムシ、コウシノケ?、コヌカモドキ?、小判草、雀の槍チガヤ花、ナルコスゲ?、春茅ヒメコバンソウ葉、ポコポコ?、モウソウチク皮、ヤブマオヨモギ
野良仕事:稲種籾播き/キクイモ移植、オクラ定植、和綿種まき、箕振り
保存食:梅酢漬け、柿酢漬け、蕨干し、小梅仕込み
家仕事:経糸作り、織物、スマホ容れ、繕い物、染物

忙しい、忙しい。コロナどころではありません。草たちは自粛しないのだ。
?のついてるのは名前がわからないもののとりあえず仮称。
苧引きも始まりました

今年は道具を工夫して、苧引き板を弾力のあるものにし、採る時期、採る茎の太さも吟味して、より良い糸を作りたいと思います。
なんでもそうだけど、まずは材料採集時の吟味が一番大切、ということを実感します。
そういう目で見ると、日当りの良すぎる場所のものは皮が厚くて引きにくい。
半日蔭くらいで細めのものが良いことに気づく。
太くて長いものは立派なのでついつい採ってしまいがちだけど。
何年やってんだろう・・・

アカメガシワやクズの葉はトイレットペーパーに使うためなのですが、集めるのも、消毒のために火であぶったりするのも面倒。
が、いいもの見つけました。
いわゆる「おくそ」と呼ばれる、カラムシの苧引きの際に出るカス。→
昔は乾かして詰め物としての需要があったと聞きました。
なので、トイレットペーパーに使ってみたら、すごく良い!
紙のようにやらかいし、水に漬けてあったのできれい。
しかも、苧引きの副産物、というところがまた良い。
今年はさらに、苧引きを頑張るぞ!と、発奮したのでした。
 二〇二〇年四月  4月といえば新たなスタート、草も生えてくるしわくわくの季節…のはずなのに、今年はお天気も気分もどんより。
ギャラリーも結局休廊となり、延長した個展も中断みたいな形になってしまいました。(会場の様子をまとめました
コロナ騒動がいつまで続くのか、と思うと、ぎりぎり開催できただけでもラッキーだったと思うことにします。

SNSにも書いてきましたが、コロちゃん(ヤツもいきものだから、仲良く生きて行かなければ、という思いでこう呼んでます)から学べることをまとめてみます。

コロちゃんをポジティブに捉える
・マスクなど、生活用品を手作りしよう
・トイレットペーパーがないなら葉っぱや藁クズで拭こう
・みんなが一斉に同じことをするのはやめよう
・都市間の行き来が制限されたのだから地域文化を育もう、地産地消をすすめよう
・スーパーの混雑緩和のために、野草を摘んだり、家庭菜園をはじめよう
・この際だから、余計な包装ゴミの出る買い物はやめよう
・飛行機が飛ばないので、二酸化炭素の排出量が大幅に減ることが期待されます
・この機会に学校を秋からにする(欧米に追従するのではなく、大雪の季節に受験というのは止めた方がよい)
・舞台芸術や展示などの文化的活動が麻痺した結果、芸術分野への注目が集まり、フリーランスで働く人に対する認識も広がった

それでもちょっと気になる傾向
・食料などの包装が過剰になる、マイバッグが禁止される、宅配が増えるとまた梱包材が増える
・ネット通販が普通になり、ポチだけで物を買うことに慣れてしまう
・必要以上に清潔傾向が進み、良い菌まで殺してしまって一層アレルギーが増える
・車での移動が増え、二酸化炭素の排出量が増える。道端の草が汚れる

実は、「みちくさ庵の時代が来た」という気もしています。
自給自足、移動しない、最小限の人としか会わない、のがみちくさ庵の理想なんです。まだまだ完璧には遠いですが。
今のコロナ対策の理想みたいな生活ではないですか!
が、みんながみちくさ庵的に暮らし始めると、経済が壊滅するという証拠をまざまざと見せつけられてしまいました。
バリバリ金を稼ぎ、経済を活発に回していく人がいなければ、みちくさ的生活も現代では難しいです。
みんな同じでなくていい、違いを認め合うのが必要であると感じます。

作家としては、人口の多い東京で展覧会を開く、というパターンを見直す機会になると思います。
東京という大都市が「今行きたくないNO.1」になるというのはかつてない事であり、一極集中を考え直すよいきっかけになるのでは。
販売にしろ、講習会にしろ、本当はみちくさ庵に来ていただくのがベストだと日頃から考えています。
ものづくりがモノだけで独立したものではなく、環境と生活にしっかりと結びついていることを見ていただきたいからです。
お客さんそれぞれの興味に応じて、資料や材料や植物を見ていただくことができます。
東京に全部持って行くことはできません。
展覧会の度に出る印刷物、展示用具、梱包材などのゴミ、移動と滞在時間の無駄、街中を移動するストレスなどから解放され、お客さんにより安く商品や講習会を楽しんでいただくために、もっと別の形を考えたい。
収入は激減するだろうなあ・・・でも!
みなさんも一緒に考えましょう!ご意見をお聞かせくださいませ。メール

→土曜日午後の銀座中央通り。ガラガラです。
四月のみちくさ庵

収穫:ウイキョウ葉、キクイモ
採集(食):アマドコロ芽、イタドリ、ギシギシ、スイバスギナセリ、土筆、ノビルハコベマツヨイグサ花、モウソウチク筍ヤブカンゾウ芽、ユキノシタワラビ
採集(材):コバンソウスズメノヤリハルガヤフキ
野良仕事:稲種籾漬水、キクイモ移植、生姜植、和綿種まき
保存食:梅酢漬け、柿酢漬け、スギナ干し
家仕事:マスク作り、クズ繊維裂き、縄綯い、織物

キクイモの移植は、カラムシ畑を広げるために、出てきた新芽を別の場所に移しています。茎がみずみずしくて結構おいしい。

  
キクイモの新芽、からむしマスク、からむしフィルター
二〇二〇年三月   いよいよ4年ぶりの個展!なのにコロナウイルスのせいでスッタモンダの展開になりました。

 最初の4日間は、コロナの脅威にもかかわらずたくさんのお客様に来ていただきましたが、水曜に都知事の外出自粛要請が出てから金・土はパッタリ。ギャラリーさんと相談して、4月18日まで延長することになりました。
しかし、銀座は人通り少なく、電車も空いていて、行動しやすかったです。そういうことは続いてもいいんじゃないかと。
ある意味でノーマルなのでは。それだって白子町よりは人多いです。

 もし展覧会がなければ、いつものように家に閉じこもって制作の日々を送り、コロナも関係なく過ごしていたでしょう。今回の騒動では、私のような人間ばかりになってしまうと、経済が立ち行かなくなるということが奇しくも証明されてしまったようです。
 しかし、家でニュースばかり聞いてびくびくと閉じこもっていると、精神的にものすごく悲観的になっていくのを感じました。他人と話し、おひさまの光を浴びて、免疫力を高めることが一番の予防であると確信しました。

 もちろん、高齢の方が来られないのは残念でしたが、逆に、テレワークや営業休止のお陰で来られた、という方もいたので、メリットもあったと思います。
 一人一人とゆっくりお話できたのもよかったです。

 とはいえ、外出するなと言われているのに土曜日も開けていることに、一抹の後ろめたさを感じないわけにはいきません。ギャラリーのオーナーさんは「非国民って言われるんじゃないかしら」と。自分自身、テレビもニュースも見ないので、危機感が足りなかったかもしれません。小池知事の会見を見た人の中には、「あんな風に言われたら怖くて外出できない」という人も。必要以上におびえながら暮らしたくない気もするし、でも無関心すぎて本当に感染してしまったらやだし・・・ちょうどよいところのバランスが必要ですね。 

 時々こういう大きな災害が起こると、それまでの生活を見直すきっかけになります。手作りマスク大いによろしい。
しかし過度な滅菌は疑問です。良い菌と仲良くすることで免疫力が高まり、悪い菌にも強くなると信じているので、私は普段は石鹸などの化学的なアルカリを使いません。一時的には仕方ないとしても、今後さらに無菌社会可が進んでしまうのかと思うと、何か憂鬱な感じがします。
←ギャラリーうとうと
三月のみちくさ庵←ノビル摘み中、頭を出すからむしの芽
収穫:ウイキョウ葉、金柑
採集(食):アブラナ葉・花・蕾、スイバ、ノビル、メマツヨイグサ根
採集(材):アズマネザサ
野良仕事:麦踏み
保存食:土筆の梅酢漬け
家仕事:編み物、繕い物、縄綯い


少しずつ春の山菜が採れる時期になってきたのに、展覧会のため東京に出なければならず・・・時期を誤った、と反省。
→ノビル摘み中、頭を出すからむしの芽
二〇二〇年二月    展覧会まであと1か月を切りました。世の中は新型コロナウイルスの話題で持ち切り。延期や中止をするつもりはないけど、感染拡大防止のために何かしておかなければという焦りが。
とりあえず、狭い場所に人が混雑しないように、作品解説は初日だけでなく必要に応じて随時行うことに。除菌スプレーや使い捨て手袋という、私が日ごろ決して使うことのないものも用意しなければならないか、と思って薬局に行ったらその手のものは全部売り切れ。3.11.直後のパニックを思い出します。
こういうことがあると、「何のために展覧会をやるんだろう」「何のためにモノを作っているんだろう」「何のために生きているんだろう」という根本的な疑問を考え直さざるを得ない。誰ともじかに接触せず、モニター画面の中だけで会話する世の中が来るのだろうか?すでに半分来ているのかも。

 とにかくやれるだけのことはやろうと思います。インスタグラムとフェイスブックでは、「草縄標本」の草とそれを使った作品例をひとつひとつ紹介しています。80種類あるので全部は紹介しきれませんが、今回の展覧会に出す主なものを。実物を見てじっくり観察していただきたいので、部分的にしか見せていないものもあります。
皆様のご意見・ご感想・ご質問お待ちしております!

コバンソウの編み物
 

二月のみちくさ庵
収穫:ウイキョウ葉、金柑、琵琶葉
採集(食):アブラナ葉・花・蕾、ジャノヒゲ根(麦門冬)
採集(材):アズマネザサ
野良仕事:麦踏み
保存食:金柑の蜂蜜漬
家仕事:編み物、繕い物、織物


蓄膿症をぶり返し、金柑、琵琶、麦門冬など、咳止め、喉の痛みに効くものを片っ端から試しています。しかし最終的には漢方に頼りました。
→こういうときだけはこの県に住んでてよかったと思う。菜の花採り放題。といってもみちくさ的には蕾より葉っぱ。ここのは縮みっぽくて柔らかいのです。
二〇二〇年一月  年が明けるとだんだんしもやけ、あかぎれがひどくなり、縄が綯えなくなってきます。例年ならば竹細工や編み物をするのですが、今年は3月に個展を控えているので、作品を作らなければという焦燥感にかられる。
そこで、タンスをひっくり返して昔作った糸やらなんやらを引っ張り出しました。
私の糸績み元年2003年に各地で作った糸、実験して失敗した糸、などなどを掘り起こす。

ネコジャラシメヒシバを無理やり績んだ糸、シナフジクズバショウなどの伝統的な靭皮繊維。









↓試行錯誤









↓番厄介なのが、石垣島で入手した、パイナップル繊維という触れ込みの糸束。おそらくは千本程度を17メートルくらいに整経してあるらしいのですが、なんせ綾を取っていないので、スムーズに糸を扱えない・・・仕方ないので結び目で切りながら巻いていく方法で巻き取る。一日一巻きのペース。やれ、いつ終わることか。









↓試しにこのピーニャ糸を編んでみました。ツルツルと硬くて冷たい手触りなので、身に着けるのには向かなそう。
細いのに張りがあって、立体的に何か作るにはとても面白い素材。









だが待てよ。造形的に面白いとしても、それを「自分が作りました」と胸を張って言えるかしら?
20年前の自分なら言えるかもしれないけど、今の自分には・・・
それに、これを使い始めたらじゃかじゃかたくさん物が作れてしまう。
「かたち」という結果が目的ならそれでもいいかもしれないけど、目指すところはそこではないはず。
買った材料を使うというのはそういうことなのだ。
このように、どこかで簡単にぱっと手に入れた材料には抵抗があるのですが、連れて帰ってしまったからにはどうにかしなければという義務感もある・・・自分の身の回りのものだけ使ってものを作って生きていれば、そんなに物は多くも作れないし、余計なゴミもない。自己嫌悪に陥りつつ、自問自答の日々。でも多分これは使わないだろうな・・・


ところで、10年ぶりくらいに自分でDMはがき作りましたが、簡単にできるようになっていてびっくり 。簡単すぎてかえって不安になります・・・
これだけネットが発達した社会なので、DMを出す人も減ったように思います。しかしやはり書かれたものがしっかり手の中にある存在感はまだ捨てきれない。
ゴミを減らす意味でも、もっとなにか代替手段がないか考えあぐねています。
自分で紙を漉いてすべて手書きで書けばベストなんでしょうけど、それだけで一年くらいかかりそうだ・・

そんなことをぐちゃりぐちゃりと考えながら作業しています。
 一月のみちくさ庵
収穫:菊芋綿
採集(食):アブラナ葉・花・蕾
採集(材):真竹
野良仕事:麦踏み、カラムシの移植
保存食:キクイモ干し
家仕事:編み物、繕い物

→咲いてますね、菜の花。さすが県の花。冬の間の貴重な食糧です。

今年はフジもシノダケも採れないかなあ。
シノダケくらいはなんとか来月頑張りたい!

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