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みちくさ日誌 2016-2017
みちくさあんの収穫、採集、農工作業の記録です(各植物は草リストを参照してください)

 二〇一七年
五月
  
「我孫子アートな散歩市」に参加しました。久し振りのイベントです。今回は江戸時代の風情を残す旧村川別荘と言うまさに<庵>全体を使わせてもらいました。その名も「くさきの庵」。作品を展示するというより、生活の中の植物の活躍を紹介する内容にしました。
この「我孫子アートな散歩市」というイベントは、他の多くのアートイベントと同様、作家たちが手弁当で運営しているもので、なかなかスムーズに事が運ばないことも多く、難儀した点もありしました。でも、知らない人と出会ったり、普段なかなか展示販売には来てくれない人が来てくれたり、たまにはこういうのもいいかなと思わせてくれた催しものでした。
こちらに写真を載せましたので、お楽しみください。
二〇一七年
四月
  
四月のみちくさ庵
収穫:キクイモ(イモと新芽)、金柑
採集(食):アブラナ葉、蕾、花、アマドコロ(新芽)、イタドリ、ウマゴヤシ、ギシギシ(葉)、コマツヨイグサ、スイバ(蕾)、スギナ、セリ、土筆、ノビル、ハコベ、ハルジオン、蕗(茎)、ヤブカンゾウ(若芽)、ユキノシタ、ヨモギ、蕨(いよいよ草摘みに忙しくなってきました!)
採集(材):コバンソウ、ジャノヒゲ、スズメノヤリ、ハルガヤ、蕗(葉)、ミゾイチゴツナギ
野良仕事:田んぼの準備、棉種まき
手仕事:藁仕事、糸績み、縄綯い、繕い物
 
 ゲンベイ(爪先の覆われた藁の履物)を作り直しました。昨年10月の写真↓のようなすっぽりと履く「靴」タイプだと、どうしても履いてるうちにゆるくなってきて歩きにくい。庭周りならいいのですが、散歩にはやはり草鞋のように紐で括り付けなければ。
 それから新たな改善点は二重底にしたこと。足の裏のつま先とかかと部分が真っ先に擦り切れてしまうので、ツマガケを丁寧に作る労力がもったいない。そこで、擦り切れた部分だけを取り換えればいいようにしました。
 そう考えると、普通の草鞋と言うのは最小限の面積だけ素早く作ればよい構造になっていて、とても効率的な履物なのですね。

 それにしても、爪先がある履物は指が詰まってしまって痛いし、外反母趾気味になることは変わりません。指股のある草鞋を堂々と履けるくらい暖かくなってくれるといいな。
 ちなみに、この写真は撮影のために素足で履いてますが、履き初めでそんなことしたら傷だらけになります。


 このゲンベイも、五月の「我孫子アートな散歩市」に展示しようかと思っています。
 
 二〇一七年
三月
三月のみちくさ庵
採集(食):薊、アブラナ、タネツケバナ、土筆、野蒜、繁縷、スイバ、フキノトウ(少しずつ春の野草が増えてきました!)
採集(材):ヘクソカヅラ、リョウメンシダ
手仕事:箕作り、繕い物
 
 三月は箕に明け暮れました。DVDと印刷物の完成に奮起し、初めての一斗箕(18リットル)に挑戦。巾約80p。でかすぎてしまいました。大きさが違うだけで、まったく別の物質であることを再認識。私の力ではきっちりと腕木を巻くことができない。箕の産地千葉県匝瑳市木積では、元来平べったい状態の板箕を女性が作り、腕木に取り付ける仕立ては男性の仕事でした。納得。

 ならば、今度は小さな箕に挑戦です。先日木積の箕保存会で会員の方に見せていただいたいわゆる「民芸箕」。まさに塵取り!忘れてましたがこれぞ、最初に箕に惹かれた理由だったのです!箒は各地で講習会があったり、自分でも作ったりしてきましたが、塵取りは相変わらずプラかせいぜいトタン。和紙に柿渋を塗ったものもあるようですが、和紙を作れない。何か、身近な材料でできるものは・・・と考えていた折に箕に出会ったのです。余った材料でできるので、去年の端材で3つできました。取っとくもんだ、何でも。左から作った順です。最初のは縦が長すぎて失敗。でも、失敗したのが一番、塵取りとしては使い勝手がよい、皮肉なことに。どうしても箕先がまっ平らにならないので、最後まできれいに塵を取り切れない。悔しいなあ。でも、段差を使うなど掃き方を工夫して、人間の方が道具に合わせればいいのです。
 
 余談ですが、このお土産ものの小さな箕が「民芸」と呼ばれているのを苦々しく思います。生活の必要のために作られる、余計な装飾のない素朴な箕こそ、柳宗悦の言う真の「民芸」なはずだけど、逆に飾り物のミニ箕が「民芸」と呼ばれるとは・・・
 年度末。木積の箕作り記録映像および教本作成作業も正念場を迎えています。3月4日、5日は保存会で映像を観賞しました。編集が間に合わず、全6時間と言う長編に。それでも熱心な(と言うより近所の)会員は二日かけてじっくり見てくれました。普段の保存会では見られない、職人の作業を全工程見られること、詳細にわたる細かい説明の教本に、皆さん感心してくださいました。「5年目にして初めて知った」とか、「時々こういう勉強会をするのもいいね」というご意見、ご感想も。
 映像と教本の作成は東京文化財研究所が担当してくれました。さすが、民俗学者。箕作りはまだ体験程度しかやったことがないのに、ここまで詳しく分析、解説できるとは。ものを作る工程を言語化することほど難しい翻訳はない。だからこそ昔から「技術は教わるのではなく盗め」と言われ続けてきたのでしょう。しかし忙しい現代社会においては親方や師匠にぴったりくっついて盗んでいる時間がない。今こそ現代のテクノロジーがアナログな作業を助ける時なのだ。

 私が藁細工を教わった職人さんは、5-6回お会いしただけで亡くなってしまいました。しかしその講習会の映像をビデオ撮影していた人がいて、映像が私の師となりました。職人さんが高齢化していなくなっている今、このような映像記録が急務です。地域のPR映像程度のものではなく、ほぼリアルタイムに近い作業の映像です。すべてのものづくりを記録映像に残して、アーカイブスを作ってほしい。もちろん、生身の人間の作業を実際に傍らで見るのとは雲泥の差です。が、全て手取り足取り教えてもらうよりも、映像をヒントに自分で試行錯誤して考えながら作る。この方がよい作り手を育てるのではないか、とも思います。昨今、容易に「弟子にしてください」「教えて下さい」と言う人が多いのですが、なんでもかんでも一から十まで教えてもらえると思っているのは戦後教育の過ちです。自分で考え、工夫すること。それが今一番必要なこと。「先生」は人ではなく、素材そのものなのです。
 二〇一七年
二月 
 
二月のみちくさ庵
採集(食):メマツヨイグサ根、アブラナ葉、蕾、花、コマツヨイグサ、花、葉
採集(材):ナキリスゲ、篠竹、真竹
手仕事:竹籠、竹ピン、フック、羊毛糸紡ぎ、繕い物、編み物、フジキリ、シノキリ、シノコガシ、シノサキ、ヒゲヘゲ、草筆
 先月に引き続き、竹籠を作りまくっています。暖かくなって来たらもう竹は採れないから。長いこと先延ばしにしていた「草の服」に取り掛かっています。わがみちくさ庵の4つの倉庫には草がいっぱい。ほとんどは紙にくるんで素材別にバスケットの中に立ててあります。このバスケットはよく薬局なんかで使っている針金にニット地がかぶせてあり、パタンと折りたためるようになっているやつです。当初はうまいアイディアだと感心してたくさん買ってしまいましたが、今となっては土に分解しないゴミ。少しずつ竹籠にシフトしていかなければ・・・
 写真の六つ目籠は下から草が抜けてしまわないように底にヒゴを挿してあります。材料は、3年前にカーテン代わりに窓に立てかけようと作ったすだれを分解して編み直しました。このすだれ、2m×2mで重過ぎてたいへんだったのです。それと籤が長すぎて自重でたわんでしまった。すっかり硬くなっていたので無理かなあと思っていたけど、しっかり水に漬けたら以外にスムーズにヒゴ採りができました。一番左の大きなのは、ひごが厚すぎて目が大きくなってしまったもの。こんなに円周が大きいと、運ぶのも大変。
 一番右の籠に入っている長いものは、ひごを採った後の身竹(裏側のカス)で作ったすだれです。クラフトペーパーでは風通しが悪いので、これも竹すだれにシフトだ。しかし、草の種類は主なものだけでも20以上あるし、小さいのや細かいのもすべてすだれにくるむとなると、いつ終わるんだろうか・・・一生作り続けるしかありませんな。
二〇一七年
一月 
 一月のみちくさ庵
採集(食):メマツヨイグサ根、アブラナ葉、蕾、花、コマツヨイグサ、花、葉
採集(材):ナキリスゲ、椿実、、篠竹
手仕事:竹籠、木綿糸紡ぎ、繕い物、編み物、フジキリ、シノキリ、シノコガシ、シノサキ、ヒゲヘゲ
 年が明けると、やっと自分のものを作る時間ができます。というより、寒くてアカギレが痛いので、なるべく水を使わない作業がしたい。竹籠と木綿の糸紡ぎは、みちくさ庵では冬の仕事です。昔なら冬季の農閑期に藁仕事をしたのでしょう。この寒いのによくやったねー、と感心してしまいます。

 壁の整理棚用に籠を作りたい、とずっと思っていて、昨年は個展準備のために一つも作れなかったのですが、久々に奮起しています。お風呂屋さんの脱衣所みたいなイメージ。とはいえ、全部で66カ所あり、まだ12カ所しかできていない。33カ所霊場を二周するくらいのテンションですね。右上の方に青々した籠が今年に入ってから作ったものです。植物性の籠は落ちても壊れません。こんなに上の方に置いてもOK。
12月  12月のみちくさ庵
収穫:花柚子、キクイモ、セージ
採集(食):メマツヨイグサ根、花、アブラナ葉、蕾、花、コマツヨイグサ、花、葉
採集(材):ナキリスゲスゲスズメノヒエネズミノオ、椿実、、篠竹
手仕事:藁仕事、繕い物
編み物、糸績み、縄綯い、お正月飾り、フジキリ、シノキリ、シノコガシ、シノサキ、ヒゲヘゲ(寒くなり過ぎないうちに来年の箕作り材料を集め始めています。)
 毎年末恒例となりました、日本橋「刃物の木屋」さんでのお正月飾り。藁筆作家の東明美さんとの共同作業です。

 巳年から始めて5回目。鶴の尾は「白楽天」という品種の稲穂、周りの紅色のは「神丹穂」といいます。東さんは群馬県の農家さんからいろいろな色の稲穂を取り寄せて、お正月のお飾りを作られています。書家でもある東さんによる「丁酉」の字がお正月らしさを醸し出しています。

 木屋本店のシンボルカラー、濃紺の壁に稲藁の色がとてもよく映えるのですね。店員さんのエプロンも同色。

 お近くの方はぜひ本物を見に来てください。
 
 昨年に引き続き、高砂の八百屋お散歩で正月飾りの講習会を行いました。詳しくはこちらをご覧ください。 
ここは私の実家に近く、昔ながらの商店街やひしめき合う住宅街がなつかしい場所です。東京で縄綯いをすると藁屑がゴミになってしまうことにためらいを覚えつつも、この馴染み深い土地で活動できること、店主の岡田さんが藁屑を畑に還してくれること、お客さんが縄を綯った時の瞳の輝き、に励まされ、無事二回目を終えることができました。
 東京に背を向けて田舎に暮らす、というだけでは結局この国を良くすることはできない。自分が生まれ育った土地こそ、人が住みやすく、ホッとするような場所になってほしい。そんな風に考えるようになってきたのも、お散歩さんと出会ったことがきっかけです。具体的にどうすればいいのか、まだ自分でもわかっていませんが、手探りしながら暗中模索していきたい。改めてそう思った年末でした。
11月  11月のみちくさ庵
収穫:大豆、花柚子、キクイモ、タカキビ、里芋、芋茎
採集(食):メマツヨイグサ根、花、アブラナ葉、アメリカセンダングサ葉、コマツヨイグサ、甘柿、渋柿、紫蘇
採集(材):ナキリスゲスゲスズメノヒエネズミノオ
農作業:大豆の収穫、小麦播き、柿酢
手仕事:藁仕事、繕い物
 
 ブルガリアから友人ダリがやって来ました。10年ぶりの再会です。
 ブルガリアは今の私の活動に大きな影響を与えてくれた場所です。モノや金がないから自分で作るという姿勢と、自然に対する素直な感覚。特にこのダリは素材に対する感性を教えてくれました。「プラスチックは本物じゃない。俺は本物だけが好きなんだ。」と言って、革の彫刻を作り、木に絵を描き、古いものや音楽を愛するような人でした。当時、化繊や化学染料を使った作品を作っていた私には、目から鱗だったのです。

 しかし、日本に来てコンビニやスーパーで買い食いしたり、スマホをしょっちゅういじっている彼に、ちょっと幻滅してしまいました。普段行かない都心の雑踏を歩いたり、ずっとブルガリア語を話さなければばらないストレスもあり、だんだん険悪な雰囲気に。

 でも、最後の日みちくさ庵に来てもらって、縄綯いに挑戦。広々とした田舎の田んぼ、静けさの中で聴く鳥の声、草の香り、おひさまのぬくもり・・・ダリもリラックスしたようで表情が変わってきました。そして梅干し、糠漬け、手前味噌、と日本の家庭料理の基本を体験、塗りの椀や木の桶などの昔ながらの良いものを使ってもらったら、とても満足してくれたようです。

 やっぱり人は自然の中でこそ本当の自分でいられるのではないでしょうか。東京だけでなく、中途半端だけど田舎を見せられてよかった。私もブルガリアの田舎が一番好きでした。

 それにしても喜多方で買った塗りの椀を「金を払うから欲しい」と言って奪われてしまいました。でもいいもなら高くてもお金を出そうという気持ちを持ってくれて嬉しかったです。
 
 
 すっかり毎年恒例になりました真澄農園主宰「竹・わら細工」第7回目が幕を閉じました。こちらをご覧ください。

 藁細工は5回目ですが、少しずつおなじみさんが増えて来て嬉しい限りです。有機農家さんの参加もあり、藁のあるところが藁細工をするという自然な流れになってきましたよ。

 それにしても今年はちょっと難し過ぎたかな、と反省しています。ゆえに藁を選んで短く切りそろえるところまでやってあげてしまったのが悔やまれます。「最初からやりたかった」というご意見もいただきました。

 来年はもっと根本的なところに戻りたいな。どのように?ご意見お待ちしてまーす。
 
 福島県喜多方市で展開している「くさの王国」計画も大団円を迎えました。こちらに写真を載せたのでご覧くださいませ。

最後の収穫。山都町の糀屋さんへ。昔ながらの木の桶で米をふかしている稀有な存在です。その桶の中と下に敷く藁の敷物を作る人がもういないと言う話なので見に行きました。
写真は桶の中に敷く「サンダワラ」。かろうじてバーチャンが作っている。下に敷くわっか状のものはすでにタイやチューブに替っている。糀を木の箱で寝かす時にかぶせる藁の覆いは亡くなったジーチャンがたくさん作っておいてくれたのを大事に使っている・・・と言う状況。

これ、今のうちに何とかしなきゃ!

こんな言葉を何度吐いたことか。
こんなにたくさん宝物が埋もれているというのに、どうやってそれらを掘り起こして次世代につないで行ったらよいのだろう?

課題をたくさん残して、「喜多方・夢・アート」プロジェクトは幕を閉じようとしています。
 
10月  10月のみちくさあん
収穫: 緑米、 セージ、タカキビ、ホウキキビ
採集:栗、ニラ、メマツヨイグサ根、アメリカセンダングサ葉、シソ、ワラビ、サトイモ、芋茎、シロザ、柿、アブラナ葉
採集(材);キンエノコロスズメノヒエネズミノオカラムシクズ葉、アカメガシワ葉
手作業:藁仕事
 ヒロロミヌ(蓑)完成。

 福島県喜多方市山都町の民家からいただいた蓑(写真左)を見て、作りたい、と思いました。それから3年間、少しずつヒロロを採りためてやっとのこと着手したのは先週の事。

 途中まで編んで、間違いに気づく。ここでやり直すべきか、このままごまかして突き進んでしまうか?
 
 途中中断して東京に竹籠職人の廣島一夫さんの展覧会を見に行った折、自分の思った通りの形になるまで何回もほどいて編み直す、というお話がありました。それを思い出した時、私の手は編み目をほどいていたのだった。丸一日の仕事がパア。いいや、この一日は熱でも出してなかったことにしよう・・・

 何とか今週末の「文化祭」に間に合いそうです。ヤレヤレ。
 一足しか持っていないまともな(というか都会で履ける)靴がほころびてきました。街でも履けるような藁の靴を作ることが緊急課題です。
写真は新潟県で昔から作られている草鞋タイプの藁靴をアレンジしたものです。紐で縛るのではなく踵にすっぽりはまるように作りました。
短所は水に弱いこと。雨が降るとたちまちしみてきます。それから駅のホームなどつるつるした地面で滑ること。これは怖い。当分は家の周辺の散歩で試し履きすることにします。
9月  9月は都合により更新があまりできませんでした。スミマセン・・・
9月のみちくさあん
収穫:アマランサス、セージ、タカキビ、ホウキモロコシ、緑米(栽培植物の収穫の季節です)
採集(食):柿、栗(今年は柿も栗も不作です)、コマツヨイグサ、シロザ、芋茎、スベリヒユ、ニラ(花が咲いてきたので見つけやすくなりました)、メマツヨイグサ(根っこが大きくなってきました)、ワラビ(9月18日で今年の採集を終わりました)採集(材):アカメガシワ葉、カラムシ(もう苧引きできないので鬼皮)、キンエノコロ、クズ葉、スズメノヒエ、力芝、ネズミノオ
農作業:草木灰
手作業:藁仕事(いれものなど)、繕い物
9/10
今週一週間は福島県喜多方市へ。現地の様子はこちらをご覧ください。充実した旅になりました。時間をかけて少しずつ積み重ねてきたものが徐々に芽を出し始めた予感がします。しかしこのプロジェクトは今年でおしまい。何らかの形で続いてほしいなあ。

わら細工の会参加者でお茶しながらお話しした時、どうしたら皆がもっと手仕事をするようになるのか、というテーマに。簡単に買わないためには貧乏でなければならない、そのためには戦争をすればいい、という極論にまで達しました。実際、戦後の物資が乏しい時代には、竹籠、桶、カマス(藁の袋)がたくさん作られ、売られたそうです。戦争は嫌だけど、人間と言うものは切羽詰まらないとやらないものです。戦争以外に切羽詰まる方法はないかなあ。
 
9/3
箒を作りました。
今年の藁細工講座は主に「ねじねじ巻き上げ編み」をやります。40pくらいの短い藁を使うので、切り落とした先っぽがたくさん出ます。ここは「みご」といういちばん丈夫な部分なので、もったいないから箒でも。

左はみごを糸で束ねただけ。右はガマで覆いました。昨年中津箒さんの講習会で小箒の作り方を教わったのを応用しました。(2015年8/8の日誌参照)


今年はホウキモロコシも植えてみたのだけど数株しかないので、セイバンモロコシなども採集しつつ、いろいろ作ってみようと思っています。
    8月 8月下旬のみちくさあん
採集(食):、コマツヨイグサ、メマツヨイグサ、スベリヒユ、ニラ、ハコベ、ワラビ(8月中はあまり変わり映えしません。マツヨイグサ類の花が少なくなってきました)
採集(材):アカメガシワ、カラムシ、キンエノコロ(これが出てくると秋を感じます)、クズ、スズメノヒエ、ネズミノオ、ネム(葉)、渋柿(ネムと柿は台風で落ちたもの。ネムの葉はトイレットペーパー、青い柿は柿渋用)
農作業:虫退治(踏みつぶす)、草取り、ワラビのアク抜きと塩漬け、台風対策
手作業:綿糸紡ぎ、靴下の修理、ツマゴ、糸績み


台風に翻弄された数日でした。台風が去った後、朝晩涼しくなったようです。今日8/31は二百十日(立春から)です。
8/30
また台風。来るな、来るな、と箕で仰いでみました。箕の使い方また一つ発見。その甲斐あってか前回よりはおとなしく通り過ぎてくれたようです。ただ、そのために今まで台風が上陸することのなかった東北太平洋岸に行ってしまったとしたら、一抹のうしろめたさが・・・
みちくさ庵の北側にあった竹藪が消失してから初めての東北風の台風。「こんなこと今までなかった」という声があちこちから聞かれるけど、自然環境も人間環境も変化している。何があってもおかしくないのかもしれません。
8/29
先週の台風で栗がたくさん落ちていて、アシナカで歩くのが危うくなってきました。いずれにせよ道に何が落ちているかわからないので、つま先を保護しなければなりません。「ツマゴ」を作りました。藁で作るものらしいですが、なるべく薄く、丈夫にするためにカラムシの鬼皮で作ってみました。木型を作れればよいのですが、めんどくさいのでまずは自分の足を型に作りました。これは、外反母趾の形まで写し取れる点ではよいのですが、側面を編むときに足がつってしまいます。ぴったり過ぎても履きにくいし。そこで次に、足袋に繊維のクズを詰めて型を作ってみました。これもちょっと軟らかすぎるかな。砂を詰めてみようか、それとも観念して木型に取り掛かるか・・・。

それにしても台風のおかげで栗も柿も軒並み落ちてしまって、今年の秋は飢えそうです・・・
8/24
久しぶりに綿糸紡ぎに取り掛かりました。今の季節に欠かせない室内履き(とはいっても、革靴や長靴の中に履いて蒸れを防ぐのが主な用途)がボロボロになってきたからです。綿紡ぎを始めた極めて初期のころに作ったものなので、紡ぎも危ういうえに単糸(撚りがかかった一本の糸のみ。それに対して二本の糸を絡めたものは双糸)なのです。編み物用の糸は3本が一番よいので、3本糸を作りました。新しく購入した竹の糸車が大活躍です。いつか細くて丈夫な糸を紡いで、かつての会津木綿のような野良着を作りたいです。
8/23
昨日の台風のため、丸一日停電していました。この気温の中で冷凍庫の筍が心配…。電気に頼ってばかりの生活を再認識し、これではいけない!と、2011年3月11日も思ったはずなのに、のど元過ぎると忘れてしまうものなんですね。来年から筍は塩水漬けにしよう。台風の贈り物はまだ青い柿。柿渋用です。そのまま絞って染めればいいんだけど、染めるものも時間もないのでとりあえず冷凍!・・・全然反省していません。
台風通過中、何をしていたかと言うと、縄を綯っていました。「縄」と言う字は「蝿」のように手をこすり合わせるから、という説がありますが、まさに、蝿のように神様に拝みながら、祈りながら、「早く立ち去ってくれ〜」。しかもそろそろお正月飾り用の左縄つくり。縄綯いは神的な力を呼び起こす力があるに違いない。


台風の恩恵もありました。停電のため炊飯器が使えず、久しぶりに鍋でご飯を炊きました。まあ、その美味しいこと!お焦げの香りが何とも言えません。電気が通った後もお鍋で炊くことにしました。
8月中旬のみちくさあん
採集(食):アメリカセンダングサ(若い葉はさわやかな味)、コマツヨイグサ、メマツヨイグサスベリヒユ、ニラ、ハコベ、ワラビ(上旬とあまり変り映えしないようですが、雨と気温のおかげでワラビやスベリヒユがにょきにょき。いつもならこの時期はピーカンで食べ物がないのですが・・・)
採集(材):アカメガシワカラムシクズ(皮)、スゲスズメノヒエネズミノオ
農作業:虫退治(踏みつぶす)、草取り、ワラビのアク抜きと塩漬け
手作業:織物、苧引き

(今年はカラムシの採集が8月おわりまでずれ込んでしまい、つらい。暑い。かゆい。)
8/20
お財布の注文があり、まとめて何個か作りました。素材は経糸カラムシ、緯糸竹の皮の縄。お札を二つ折りにしてすっぽり入るようになっています。(見栄を張って福沢さんにご登場いただきました。)

留める所はシンプルに縄一本。先っぽのボッチを引っ掛けるだけになっています。写真左上のように自分で結び方を工夫してもよいかな。ただ、頻繁に開け閉めするものですから、あまり複雑ではめんどくさい。(尤もみちくさあんでは月に一回くらいしか開けないけど。)

しかるに、最近思うことは、人間の日常動作があまりにも単純化していないかということ。帯、鼻緒、靴紐、髪の毛、などなど、生活の中で恒常的に結ばなければならないものはたくさんあります。現代の生活ではそれをめんどくさがってしまったゆえに、「結ぶ」と言う美しい動作が消えつつあるのが悲しい。
みちくさは、着るものにもなるべくゴムやマジックテープを使わないように心がけています。だから冬場はサルマタやモンペの紐が何重もに重なって、おなかがぽっこりしてしまいます。妊婦と間違えられることもしばしば。便乗して優先席に座っちゃおうかな!(実は別の理由で譲られていたりして?)
8月上旬のみちくさあん
採集(食):コマツヨイグサメマツヨイグサスベリヒユ、ニラ、ワラビ
採集(材):アカメガシワカラムシクズ(皮、葉)、スゲスズメノヒエネズミノオヤブマオ
農作業:虫退治(踏みつぶす)、ひたすら草取り、ワラビのアク抜きと塩漬け
手作業:織物、藁仕事、箕、苧引き
 8/10
自転車がパンクしたので久しぶりに自転車屋さんに電話したら「もうやってません」とのこと。やっと探し出した一件は直しに来てくれる出張サービスもあって助かりました。現れたのは91歳のじさま。大正14年。この世代の人に最近よくご縁があるなあ。アナログなことを頼もうとするともう90歳以上でないとできないのだろうか。作業自体は30分くらいで終わったけど、そのあと延々と1時間くらい長話。仕事なくて暇みたい。同じ自営業者同士、国民年金だけでいかに老後を暮らすか、などというノウハウも聞かせていただきました。昭和20年の7月に中国で参戦するも、一か月で終戦。「負けるために行ったみたいだ」。遺跡が好きで、昔はよく、5月に亡くなった奥さんと一緒に世界中の遺跡巡りをしたそうです。「旅行を半分にしてたらもっと金がたまっていたのに」と親戚から文句言われるそうです。97歳の兄上を介護中。このじさまがいなくなったらパンクは自分で直さなきゃならない。長生きしてくださいまし。
8/9
箕完成。自宅で作ったのは3枚目、保存会で作ったのも合わせると5枚目。もう材料がないので今年はこれでおしまい。

しかし、そもそも最初の竹の弓張りで寸法を間違えており、長ーい箕になってしまいました。(6/3の日誌と比較してください。)ひとつ前も同じ弓を使ったのに、全然気づかず、草を干すのに細長でちょうどいい、くらいに考えていました。ちょっと違うことすると、次々と難問が出てくるのですね、こういうものって。応用力を磨くための試練、と腹をくくる。

私のような素人は一枚作るのに3日かかります。職人さんは板箕を一日5枚、仕立てを10枚というからそのスピードたるや、10倍くらいではないでしょうか。まだまだ道は遠いようです。、
8/2
ノートパソコン容れ(左)と工具容れ完成。
材料はカラムシ真竹の皮のみ。

梅雨時はいろいろやることが多くて、なかなか長い時間集中して作ることができませんでしたが、やっとできました。
竹の皮は最初のうちは少しガサガサしますが、使っているうちに滑らかになり、軟らかく体になじんでいくのです。
これから使うのが楽しみ!
とはいうものの、結構画面の大きいやつだから、そうめったに持ち運ばないのですが。
小さい方は草刈り鎌や工具を容れて作業する時に使おうと思います。

8月は比較的時間があるので、じっくりと作りたいものを作ろうと思います。


7月 7月下旬のみちくさあん
収穫:セージ、ハナハッカ
採集(食):コマツヨイグサハコベメマツヨイグサヤブカンゾウワラビ
採集(材):アカメガシワ皮、皮、カラムシアカソヤブマオアカメガシワ葉、クズ葉(最後の二種はトイレットペーパー)
農作業:田の草取り、苧引き、梅干し
手作業:織り、藁仕事
7月中旬のみちくさあん
収穫:ウイキョウ、花ハッカ、セージ
採集(食):コマツヨイグサ、シロザ、スベリヒユ、ハコベメマツヨイグサ(花)、ヤブカンゾウ(花)、ワラビ
採集(材):カラムシ真竹皮、ヤブマオクズの葉、アカメガシワの葉、ムラサキエノコロ
農作業:ひたすら草取り
手作業:藁仕事、織物、編み物
7/19-22
喜多方市山都町滞在。90を歳のヒデジイが書いた植物リストやその他の書き物を、博物館の学芸員たちに見せておきたい。植物談議に花が咲きました。
詳しくはFacebookにアルバムを作りましたのでご覧下さい。

今回の収穫は、喜多方の菊池桶店で作ってもらった桶のタガをかけ直してもらい、初めてタガかけを見ることができたこと。以前からあれはどこから始まってどこで終わっているのか不思議でした。
写真は、長〜い竹ヒゴを絡めている様子。桶の周囲に合わせて円周を微調整します。

桶の事だけでなく、91歳の菊池親方が戦時中従軍した時のことを書いた文を見せていただきました。実は親方は海軍の特攻隊員だったそうです。硫黄島や父島の激戦を生き抜いてこられました。いつもの穏やかな表情からは想像ができません。爆撃を受けて沈没し、木っ端につかまって浮遊しながら救助を待ったとか、爆撃を受けて耳が聞こえなくなったとか、恐ろしい体験を、感情的になることなく訥々と書かれています。そして、この世代の人のすごいのは、(上記のヒデジイもしかり)自然に五七調で表現すること。

「この戦争誰に責ある国民の総て懺悔す繰り返すまじ」
7月上旬のみちくさあん
収穫:ウイキョウ、ギボシ(花)、セージ、ハナハッカ(オレガノ)
採集(食):アブラナ葉、クワ葉、コマツヨイグサ、スベリヒユ、タンポポ、ニラ、メマツヨイグサ(花)、ヤブカンゾウ(花)、ユキノシタ、ワラビ
採集(材):真竹皮、ヤブマオ、桑皮、カラムシ、ヨモギ(蚊遣り用)
農作業:大豆播き、田植え
手作業:カラムシ苧引き、織り
7/8
カラムシの苧引き第二弾開始です。一回刈り採った後に出てくる芽は、梅雨の雨と気温でぐんぐん伸び、一回めより苧引きしやすいのです。
7/2
大豆を播きました。
6月 6月のみちくさあん
収穫:小麦、梅、桃、ウイキョウ(葉)、オレガノ、セ―ジ
採集(食):アマドコロ、イノコヅチ、ガマ(芯)、葉、コマツヨイグサタンポポツユクサ、ドクダミ、ニラ、ハコベ、ヘラオオバコ(葉)、真竹筍、マツヨイグサ、ヤブカンゾウ、ヤマモモ、ユキノシタ、ワラビ
採集(材):アカメガシワ、カニツリグサ、ガマ、カラムシクズ、クワ、スゲセイタカアワダチソウ、真竹皮
農作業:田植え、小麦脱穀
手作業:カラムシ苧引き、箕作り、蓑、織物、巻き上げ編み

6/29
本来なら6月は一番忙しい時期なのに、例年より時間があるなあという気がしています。今年はカラムシの苧引きがうまく時期が合わず、全然できていないし、竹の皮ももう置く場所がないので拾うのも少なめにしたせいでしょうね。

しばらくは自分のものをじっくり作ることにしました。織物は時間がたっぷりある時でないと落ち着いてできないので、今のうちにやっておこう、と。

オダマキに巻き取って整経(経糸の長さを揃える事)を待つばかりのカラムシ糸を、文字通り一年くらい待たせてしまいました。糊の代わりに柿で染めて置いたら見事に赤くなっていました。生の柿で染めるとゆっくりと時間をかけて発色するのです。
しかし計算したら服を作れるほどの大きさはできません。で、写真のような巾着袋を。
タブレットコンピューター容れになる予定です。

次作はノートパソコン容れを目指します。
せっせと経糸つくりの毎日です。

収穫:オレガノ(すごい勢いで増えてる)
採集(食):イノコヅチ、コマツヨイグサ、真竹筍(そろそろ終わり)、ヤブカンゾウ(花)、ワラビ
採集(その他):真竹皮
作業:田植え、経糸つくり

6/19
採集(食):アマドコロ、コマツヨイグサ、ドクダミ、真竹筍、マツヨイグサ、ヤブカンゾウ、ワラビ
採集(その他):背高泡立草、真竹皮
作業:染、縫いもの

そろそろヤブカンゾウの花が咲き始めています。真竹筍はだんだん硬くなって来てるようです。
今のうちに野草を摘みためて塩漬けにしたり冷凍したり、やることがたくさんある時期です。冷蔵庫の場所を開けるために、昨年拾って食べた栗の皮を染めに使うことにしました。毛糸のサルマタや、絹の布をたくさん染め、布はちくちくと巾着袋に縫いました。これは摘んだスギナ、ドクダミ、ゲンノショウコと言ったお茶類を入れるためです。
6/17
 念願の蓑が完成しました。今まで一直線の物は作ったことがあったのですが、写真のように首回りがU字のものは初挑戦です。川崎の日本民家園が出している「民具の作り方」という冊子を参考にしました。これは稲わらで作る方法だったのですが、本当に作りたいものはスゲ、特にひろろ(ミヤマカンスゲ)の蓑です。藁のものは丈夫なので荷を負う時などには重宝なのですが、雨ガッパとしては重過ぎます。濡れたらさらに重いだろうなあ・・・雨降り専用にはやはりひろろなどのスゲ類を使うことが多かったようです。
 ここ数年通っている福島県喜多方市山都町のあるお宅からいただいた100%ひろろの蓑は、観察すると写真のものより編み方が細かく、複雑なようです。素材としては稲わらより弱いので、しっかり作る必要があったのでしょうか。
 2年前から現地で少しずつひろろを採りためていますが、どれくらい要るのだろうか。今回の試作でなんとなくわかってきたような気がします。

収穫:桃(すごい勢いで塩漬け中)
採集(食):ガマ(芯)、コマツヨイグサ、タンポポ(花)、真竹筍、マツヨイグサ、ワラビ
採集(その他):ガマ(葉)、真竹皮

最近、ガマの茎の芯が軟らかくておいしそうと思って食べてみると、なかなかイケます。調べてみたら花穂は若いうちは食べられるそうだから、花穂がなる前の茎が食べられても不思議はありません。葉は編み組に使えるし、一挙両得。こういう材料は大好きです。
6/14
今年は梅が裏年、桃が表年のようです。梅干し仕込みはたった3kg。モモはずいぶん剪定したり間引いたりして減らし、昨年はなんと一個の収穫だったのが、今年はたわわに実ってしまいました。熟しているまで待っていては虫に先を越されてしまうので、青いうちにぬか漬けにしますが、つかりすぎると酸っぱくなって不味い。手っ取り早く塩漬けに挑戦してみました。皮をむいて塩に漬けて一週間くらいですが、なんだかお酒の匂いになって来た。大丈夫かしら?(ちなみに下戸)

採集(食):コマツヨイグサ、真竹筍、マツヨイグサ
採集(その他):カヤツリグサ、メリケンがヤツリ
作業:なんちゃって田んぼのうない、蓑

6/4
今日は本来は木積の箕作り保存会の日なのですが、私は自宅学習です。やっと板箕織り終わった!と思ったら、致命的な間違えを発見。やり直し。メゲナイワ。

採集(食):ギシギシ、桑の実(そろそろ終わり)、コマツヨイグサ、ハコベ、ヒルザキツキミソウ、真竹筍、マツヨイグサ、ユキノシタ、ワラビ
6/3
箕作り自宅学習中。昨年から少しずつ自分で作り始め、やっと自分で採った材料で、自力で一枚作りました。ただ、腕木の孟宗竹だけは、木積の箕作り撮影の時にいただいたものを使いました。(3月の日誌参照↓)自分でやってみると、なかなかうまくは行きませんが、いろいろなことが見えてきて、確実に実力(というより実感、かな)が上がっていくのを感じます。しかし続けなければ出た芽も育ちません。ちびっとずつ頑張ります。

採集(食):ガマ(花茎の芯が軟らかくて結構いける)、コマツヨイグサ、タンポポ、ドクダミ、マツヨイグサ、真竹筍、ユキノシタ、ワラビ
採集(その他):ガマ(食べられて、材料にもなる、一挙両得)

6/2
収穫:ウイキョウ
採集(食):コマツヨイグサ、セリ、タンポポ、ドクダミ、ハコベ、マツヨイグサ、真竹筍、ユキノシタ、ワラビ
採集(その他):コマツヨイグサ、セリ、タンポポ、ドクダミ、ハコベ、マツヨイグサ、真竹筍、ユキノシタ、ワラビ

6/1
小麦を収穫しました。七十二候で5/31は「麦秋至(むぎのときいたる)」だそうです。食べるというより麦藁細工をしたくて。しかし何とか脱穀してご飯に混ぜたいと思います。
採集(食):アマドコロ、コマツヨイグサ、タンポポ、ドクダミ、ニラ、ノビル、マツヨイグサ、真竹筍、ユキノシタ、ユッカ(花)、ワラビ
採集(その他):カラムシ、ムシトリナデシコ(ハエハエカカカが取れるかな?)
5月 5/31
真竹筍が取れ始めています。マツヨイグサの花、桑の実、ワラビは毎日採っています。

5/28

小梅ちゃん収穫。280g也。昨年の7kgと比べてたったの4%。夏グミも実が少なく、今年は裏年の木が多いようです。

5/25
我が家に帰ってから急いで取り掛かったのは。
カラムシ採集と苧引きマツヨイグサ、ワラビ、桑の実の採集と保存。竹の皮は終わっていました。
今日は新しい糸車が京都の機屋さんから届きました。これで糸作りの効率がぐんと上がります。が、今日の作業はもっぱら梱包材の片づけに明け暮れました。何か買うといっぺんにゴミだらけになります。糸車も竹の枠を針金で留めていたり、いろんなところが接着剤で張り付いていたり…それがおかしいと主張すること自体がおかしいと思われる世の中なんですね。昔ながらのものづくりなんて、存在し得ないのだろうか。

5/18 

わら細工「あしだかおじさんの会」。参加者80代、70代、60代、飛んで30代。今年は円座やおひつ入れ、子供を入れるエジコなどを作ったねじり巻き上げ編みに挑戦。奥の方に見える茶色っぽい藁の大きな藁の容れ物は「イジコ」と呼ばれ、農作業中などに赤ん坊を入れておいたそうです。通りがかった年配の方たちは、「この中に子供を2-3人入れとくとけんかしてねえ…」なんてお話も聞けました。

この編み方は、藁の短さを利用した合理的な方法で、特に現代農業の短い藁にはもってこいの技法です。が、ちょっと複雑なので最初は戸惑うかもしれません。今回は、昨年参加してくれたメンバーに少しでも早く慣れてもらおうと思い、少数精鋭で行いました。9月頃にはもう少し間口を広げたいなと思っています。

ちなみに使っている手桶は喜多方の菊池桶店で作っていただき、敷いている筵は三島の旧家にあったのを譲っていただきました。湯呑は喜多方の漆器屋さんで購入した桑の木製のものです。
お茶の時間に使うお盆やお皿も地元の塗りのものを使い、少しずつ地元のよいものが増えてきました。地元のお店を散策するのも楽しみの一つです。

5/17 

ひでじい(写真右)は地元の名物じーさん。2-3人の集まりのはずだったのに、いつのまにか述べ10人余の植物好きが集まって、わいわいがやがや植物談議。さながら植物サロンのごとし。訪れるたびに新たな植物のリストを手渡され、毎回宿題をしょい込んで家路をたどることに。恐るべし、90歳。

お庭には翁の愛する植物たちが花を開かんとしていました。山からとってきて増やしたり、買ってきては増やしたりして人にあげたりするのが大好きだそうです。

このじいちゃんの多才ぶりと、書き散らした手書きの著作物、なんらかの形でまとめたいなあ、といつも思ってはいるのですがなかなか具体的な方法が思いつきません。「ヒデジイ植物リスト」に写真を付けたデジタル版を作ろうと試みましたが、せっかくこの場に来て、写真ばっかり撮っているのはもったいない。それに写真を撮っている時って、現物をよく見ていないものです。とにかく今は、なるべくたくさん会って、話して、人々と共有できる時空間を大切にしたいなと思いました。
5/16〜19福島県喜多方市山都町に滞在しました。今年も「くさの王国2016」が始まります。
4月

4/29 2月に土に埋めておいた箕づくり用のが芽を出していました。展覧会の後始末や、たまっていた仕事を片付けていて、すっかり忘れていました。慌ててフジコキ(表面の皮をけずる)、フジタクリ(皮をむく)、カラトリ(芯の表面をはがす)をやりました。ひねくれていたり、あまり性質のよくない蔓もあり、難儀。材料採りがなによりも大切であることを痛感します。
4/25 昨日、展覧会は無事終了しました。ご来場の皆様、ありがとうございました。HP内に写真を少し載せましたのでごらんください。何年分もの人々に出会い、話し、大いに有意義な3週間でした。これから、少し遅れた若菜摘みに励みたいと思います。
4/17 展覧会6日目
「にわくさと遊ぶ会」を催しました。都会の家庭のお庭によく植えてある植物で物を作ろうという企画です。この日は棕櫚巻き上げ編みをしました。普段は籠のギャラリーだけあって、お客さんも籠好きばかり、持っている籠も自作の山ぶどうとか、ウリハダカエデとか、桜の皮とか、素敵なものばかり。
それにしても「先生」と呼ばれるのは苦手だなあ・・・この会でわたしが繰り返し強調したのは、「先生は私ではなく、草なんです」ということ。人間の言葉に惑わされず、草(=素材)の言葉を聴けば、次にどうすればよいのか教えてくれるはずなのです。
4/16 展覧会5日目
この日は20代の時の友人、恩師がたくさん訪れてくれました。偶然にも。
染織の学校の恩師(65歳)は、デッキ用のあしなか草履を履いて歩き回り、「昔の人の歩き方になるよ、これ!こうやってつま先から歩いてる人、よくいた、いた」と証言。かかとから歩くのは靴を履くようになってからの歩き方だそうです。足がまっすぐに伸びて衝撃が強く、疲れやすいのだとか。

この日ギャラリーのオーナーさんの元ご同僚たちがいらっしゃいました。セゾン美術館の企画などで活躍していた小池一子さんの下で働いていたお仲間だそうです。お話を聴くと、私が10代から20代前半に足繁く通っていたセゾン美術館の展覧会、当時独特な展覧会を企画していた佐賀町エギジビットスペースなど、私の青春そのものを演出してくれていた方々だったのです。

わが青春の90’s、よみがえり。ほんの一瞬。
4/15 展覧会4日目
ギャラリーの玄関には庭で採集した棕櫚の葉が活けmenに活けてあります。昭和の初めころ、新築の家を建てたら玄関に棕櫚を植えるのが流行ったとか。あるお客さんが、「同じ棕櫚でも唐棕櫚の方が葉がみっちり、しっかりしていて、格が上だったのよ」と教えてくださいました。同じ棕櫚でもいろいろあるんですねえ。

靴ひもを結ぶ人々。が、展覧会中これまでに3人。玄関に腰を下ろし、ゆっくりと、一番足に心地よい強さを確かめながら。これからは草鞋の紐を結ぶのをめんどくさがらずに楽しもう。
4/11
まずは展覧会一週目を終え、ひとまず房総のみちくさ庵に戻りました。3日間の間にいろいろな人とお話をした中で、心に残った言葉を連ねてみます。

「植物を相手にしてると、自分は何にもしなくていいから楽なんだよ。」画家のKさんの言葉。美大生の頃から、「自己の表現」などには興味なく、ひたすらあるがままの植物を描き写すことに決めた、とおっしゃる。今の私の考え方と全く同じ。ただ、私はそれに気づくまでものすごく時間がかかってしまいました。

「学校に行くのに一里あるから途中でおなかすいた時はすかんぽに塩つけてたべたわよ」「あたしは味噌だったわ」植物好きの女性たちのお話し。これからは味噌と塩を持ち歩くことにしよう。

さて、次はどんな言葉に会えるのでしょう?
4/8
昨日搬入を終え、本日個展初日です。画像はFacebookに上げ、あとでまとめて本サイトにも載せることにします。皆さまにお会いするのを楽しみにしています。
4/6
個展の搬入のために東京に来ています。この時期に展覧会を入れてしまったことにちょっと後悔。蕨が今にも出そうなのになあ・・・昨日はラストスパートでイタドリの皮むきと塩漬け。ついでにゆで汁でからむしを染めてみました。結構濃いピンクに染まった!あとは堅牢度ですが、確かめる時間がありませんでした。無念。
4/5
ノカンゾウ、セリ 初採り
4/4
小判草、初採り
4/3
展覧会のための荷物を発送しました。大きな箱と包み計11個口。いつも展覧会のたびに思うのは、梱包の際に生じる膨大な量の段ボールやテープのこと。何かいい方法はないものかと毎回考えるのですが、知恵が足らずにいまだ未解決。
4/2
木積の箕保存会。藤を掘り起こしてフジコキ、フジタクリ、カラとりをしました。←画像は芯を抜いた藤の皮=ウナンカワといいます。ウナギみたいだから、だそうです。ナルホド。
木積では、抜いた芯も外側を剥いで腕木の巻き材=カラに使います。
土に埋めた藤を掘り起こしたらその日のうちに皮を剥いでカラを取らなければなりません。

作業については昨年の日誌4/4をご覧ください。

参加者が増えてにぎやかなのはいいのですが、講師は減る一方・・・この日も「ダレダレさんは具合が悪いんだって」という話がいくつか。お隣で作業していらっしゃった80代後半の職人さんも息が苦しそう。気ばかりが焦ります。
3月 3/31
イタドリ、ウマゴヤシ、ノビル、初摘み。

3/30
いよいよ暖かくなり、野草摘みも佳境に入ってきました。スイバユキノシタを初採りしました。
3/22
ハコベを初摘みしました。田んぼのあぜ道には土筆がいっぱい。しかし、春の山菜は一度にたくさん食べてはいけません。たくさん取れたらさっと湯がいて梅酢に漬けます。青いコナコナは苦いですが、これが薬効があるのだそうです。アブラナはそろそろおしまいですね。
3/20
久しぶりに明るいうちに外に出ると、タンポポや土筆を見つけました。さっそくお味見。春の味。
3/5
5か月ぶりに「木積の箕保存会」に出席しました。東京文化財研究所が撮影のために来ていました。この日は箕の腕木となる孟宗竹の竹割りを撮りました。
 ←鉄のわっかで四つ割りにしているところ。こういう便利な道具がなかった頃は、細い竹棒を挟んで割っていたのだそうです。道具ってあれば便利ですが、なくても人間はなんとかやってしまうものですね。おじさんは若いころからご夫婦で箕の生産にかかわって来た方ですが、一昨年奥様が亡くなり、廃業することに。もう職人さんも片手で数えるほどになってしまいました。技術の記録と継承が急がれます。
 みちくさも自宅で箕作りに挑戦していますが、孟宗竹は太くて女子一人ではなか なか倒すことができません。この日職人さんが割ってくれたものを何本かいただいてきました。ヤッター!本当は自分で切れるようにならねばならないのですが・・・
 この日は、福島県からわざわざ毎月通って来ている方とお話しました。小高箕という、木積の箕と同じ篠竹と藤で作られている箕を再現したいそうです。秋には「箕サミット」なるものを企画しているとか?なんだか盛り上がってきました、箕の世界!

 ところでこの日、竹をへいでいるときにスパッと手を切ってしまいました。神経が見えるほど。とっさにハンカチで抑え、その上から軍手をしてその場をしのぎました。帰宅後スギナの焼酎漬けで処置しましたが、こんなとき伝説の「オトギリソウの焼酎漬け」があったら・・・昨年福島県喜多方市で採集したオトギリソウ、なんとなくもったいなくて何もしてなかったのですが、早速35度のホワイトリッカーに漬けました。こういうのを「泥棒に遭って縄を綯う」というんですね。しかし、2-3日したらぴったりと傷口が閉じてしまいました。勝因として考えられるのは、1.竹で切った傷口がきれいに切れていた 2.傷を抑えたハンカチが柿渋で染めたものだった 3.ずばりスギナの威力 4.バンドエイドで蒸らさなかった ・・・ともあれ、科学医薬品はいらないことだけは確かです。
2月 2/27
4月の展覧会に伴う草細工講習会で使う草を採りに行きました。題して「にわくさと遊ぶ会」。東京の住宅街にあるギャラリーという土地にふさわしく、よく家庭の庭に植えてある植物を使うことにしました。ギャラリーの庭にはハラン、ヤブラン、ジャノヒゲ、ススキ、棕櫚などの庭植え植物が生えています。元茶室だった場所だけあって、こぢんまりとまとまっている品のあるお庭です。巻き上げ編みには棕櫚の葉を、縄綯いにはヤブランを使うことにしました。ギャラリーで収穫したものだけでは足りないので、みちくさ庵でも収穫しましたが、ヤブランは虫食いが多くてあまり質が良くありません。やむなく東京の知人宅に採らせてもらいに。
←そういう目で見ると、お庭に植えてある草ってどこでも似たり寄ったりなのですね。棕櫚、ハラン、ヤブラン、ジャノヒゲ・・・ほとんど同じものが植えられていました。調べてみると棕櫚やハランはそれを植えることが流行やステイタスになった時代があったようです。面白いテーマです。
2/6
田んぼの溝に落ちて、溺れかかりました。前日の雨で水位が150pほどに増しており、アップアップでした。さらに、袂袖の半纏を着ていたので、袖に水が溜まって重くてなかなか上に上がれません。やっとのことで這い上がり、はうはうの体で帰宅しました。震災からもうすぐ5年。服を着て泳ぐ練習をする必要性を強く感じました。

旬の収穫:金柑を採りました。
旬のみちくさ:アブラナ(そろそろ花も採れます)
1月 裏の竹藪が伐採され、まるはげになってしまいました。最近、みちくさ庵周辺の竹藪や林がことごとくつぶされ、太陽光パネルに替わっています。緑を破壊してまで再生可能エネルギーを作る意味って何でしょう?

旬のみちくさ:アブラナの葉

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