1999年４月吉六狛犬を巡るツアーを企画・実施しました。
これが、その時の「募集チラシ」と「ツアーパンフレット（508KB pdf版）」です。
好評のうちに終了したこのツアー、後日、この日廻った吉六狛犬の人気投票を行いました。
この投票結果をまとめた「狛犬の杜13号」の記事が下欄です。

吉六人気投票　〜輝く吉六No.１狛犬はこれだ！〜

４月18日に有志による「吉六ミニツアー」が実施された。これは、鶴見の生んだ名工、飯島吉六の「江戸期建立作を一日で徹底的に見る会」として企画されたもの。雨にも関わらず、楽しく充実した横浜の一日と好評を博した。
何れも素晴らしい狛犬達だったが、ではその中でどれが一番人気があるのか、参加者全員に投票していただき、輝く吉六?１狛犬を決めることにした。
あくまで、「自分の好みの狛犬」ということで１位から３位までを記していただき、１位５点・２位３点・３位１点として集計したのがこの結果。

第１位（28点）冨塚八幡宮（天保12年）
まんべんなく得票を集め、ダントツの一位。
「これはもうトーハク（東京博物館）に収蔵すべき逸品です。特に後部下肢部分の脂ののった感じは。」吉野
「足の太さ、どっしりとした重量感なんともいえません。手の掛かるようなこまかい彫りなどはなくとも構図の良さ、風格があり最高傑作です。」久保田
「見ていてホッとする感じで好きです。…中略…安心感は、バツグン！」国見万寿子

第２位（13点）熊野神社（嘉永元年）

記念撮影（熊野神社にて） By アンクル及川

第１位は予想通り大本命のぶっちぎり、面白いのは２位以下の戦いだった。
接戦の末、見事勝ち抜けたのは伝説の巨大狛犬。（写真上）
「波瀾万丈な数奇な運命を背に素朴ながらも雄大な狛犬に感激しました。」石突
「記念写真を撮るには一番いい！中々の良い写真になります。あとは、ドラマがあることですね。」円丈

第３位（12点）駒林神社（天保９年）
低ポイントながら数多くの人から支持された。編集長の一押し狛犬。

第４位（10点）上の宮八幡神社（文政８年）
「初めて見るポーズ、異様に盛り上がった背中、膨らんだ喉元、そしてそれを支える前足にみなぎるパワー…中略…吉六作品の最も好きな部分は前足です。これだけバランスの良い足を刻める石工は滅多にいないと思います。」山田

1999年第13号より