江戸期建立狛犬/天保(1) 〜篠原八幡神社(港北区篠原町)
天保期の吉六狛犬がもう3対いる。
特に、ここ篠原八幡神社は名品に加えても良い出来!
長い参道の、ちょうど真ん中あたりで迎えてくれる。
江戸両子獅子。
吉六狛犬としては標準的な良い出来。
雌雄(阿吽像)の彫り分けは、相変わらず見事ですね。
この狛犬の見どころは、「たてがみ」「尾の毛の流れ」の表現です。
下の写真をご覧下さい。

阿像の正面

阿像の裏側(拝殿側)
親と子獅子の尾の表現に注目!

吽像の正面
阿像(右上)と異なる親子の尾の表現!

体の風車紋にも注目を!
吉六の銘には「鶴見村」と「鶴見橋」
の2つの表現があるが、これは鶴見橋。

鶴は雨冠を付けた異体字。

 神社名  篠原八幡神社
 住 所  神奈川県横浜市港北区篠原町
 石 工  鶴見橋 飯嶋吉六
 建立年  天保10亥年正月吉日(1839)
 奉 納  本社拝殿再建
    世話人寄進 各村15名連記