これぞ吉六 No1.狛犬 〜富塚八幡宮(戸塚区戸塚町)
富塚八幡宮(冨塚八幡宮)〜「とみづか」と読む
中央奥に見えている石段を登る
石段をのぼりきると目の前に拝殿がある。
28mmの画角では収まりきらないが、その両端に狛犬がいる。
これが吉六の最高傑作と言われている狛犬!
初めて見たときの感激が今でも忘れられません。
特に阿像が素晴らしい!
彫りはシンプルで、技巧を凝らしたスゴイ彫刻と言うわけではありません。
しかし、どっしりとした重量感豊かな足と全体の構図のすばらしさ!
これはまさに最高傑作と呼ぶにふさわしい出来です。
狛研での「関東江戸狛犬名品十対」に末吉神社の狛犬と共に選ばれています。

子獅子の出来も良いが、その耳と長く伸びたたてがみは「さりげなく」透かし彫りになっている。

石工銘は連名となっているが、甚内は地元の石工。
江ノ島神社入り口の大きな狛犬と同様、台座等の石仕事(狛犬彫刻以外)を担当したと思われる。
 神社名  冨塚八幡宮
 住 所  神奈川県横浜市戸塚区戸塚町3,827
 石 工  鶴見村 吉六  藤澤驛 甚内
 建立年  天保12牛歳次幸丑秋8月(1841)
 奉 納  内山仁右衛門豊賢 内山仁平兵衛親茂