明治期建立狛犬/ぞの(2-3) 〜大島八幡神社(川崎区大島)
赤ミカゲ(?)の石造物が並ぶ中、この小松石の狛犬だけが色彩的に異彩を放っている。
残念ながら、阿像の顔は破損。
前足と玉の部分が補修(?)してあるが、この補修はどうも??
そして、この玉…これって本当に吉六が彫ったものだろうか?
吉六は、これ以外では玉を一つも彫っていない。
そして、この玉はいかにも下手で形が悪い…
 この狛犬は、砲弾を持っていること
 でも有名です。

 別項で記すこともあるかもしれませんが
 神奈川県の東京湾側の地区(川崎〜横浜
 〜横須賀)には、日露戦争の戦勝記念
 として、様々な形で砲弾が使われています。

 台座も下の写真のように日露戦争の戦勝記念
 を表現しています。

明治39年、11代目と刻まれ
これが残された最後の吉六銘の狛犬です。
 神社名  大島八幡神社
 住 所  神奈川県川崎市川崎区大島3-4-8
 石 工  石工 11代目  飯島吉六
 建立年  明治39年午10月(1906)
 奉 納  凱旋記念
 日露戦争従軍者 32名 建設委員 9名連記