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みちくさ日誌 2025
みちくさあんの収穫、採集、農工作業の記録です(各植物はくさリストを参照してください)

2024年以前の日誌は下のリンクへ


「みちくさ日誌」のホームページへの掲載は2025年2月で終了です。以降はインスタグラム、フェイスブックで毎月書くことになります。 


 二〇二五年二
くさぐさのくさ始まりました。

いろいろな期待と不安を抱えながら、スタートしました。
六本木のおしゃれなビル、ということで、通りすがる人もデザイナー、建築家など、おしゃれな人も多い。
同じ階のサントリー美術館でエミール・ガレ展が開催中と言うこともあり、アート関係の人も。
しかし、こんな都会の一等地で犬の散歩している人がいたり。

何よりも、外国人の多さは、田舎に暮らしている者にとっては驚きです。
特に刀剣ブームなどで、会場の「刃物の木屋」さんは、週末はおおにぎわい。

木屋ミッドタウン店は平行線を強調した白い空間の中に、刃物や台所用品が整然と並ぶ、スタイリッシュなスペースです。
元がおしゃれなだけに、作品の選択や陳列はとても難しい。
垂直に吊ったり、一つの作品を単独で見せることができない。
多くの課題に直面しました。

本展では目玉、というか客引きに、おおきなツバナ(チガヤの花)の輪をどんっと据えてみました。
案の定、通りすがりの人が、触ったりなでたりしていきます。

でも、まさか自分が、という出来事が。
中国人バイヤーらしき人が、その大きな輪っかをはじめ結構たくさんのみちくさ作品をお買い上げになったそうです。
その方は、スマホで写したり、電話で話したりしながら、3時間ほどご覧になっていたそうです。
おそらく、クライアントと通信しながら買うものを決めていたものと思われます。

そういえば、昨年のTracing the Roots の時も、1時間以上何かを話しながら観ていた中国人の人がいました。
SNSで実況中継でもしているのか、くらいに思っていましたが、これもおなじようなバイヤーさんみたいですね。

買ってくださるのはもちろん嬉しいし、中国人だから、という偏見ではないことを先にお断りしておきます。
実際、旅行中の中国人カップルとか、いろいろカタコトのに日本語で訊いてくれる人もいるし、私もうろ覚えの中国語を使ってみたり、楽しい交流もあるのです。
が、バイヤーさんの電話の向こうに誰がいるのか?
作品がどういう目的で使われるのか?
映像だけで判断して、実際に気に入らなかったらどうするのか?
など、実際に見ないで買い物することの危険とおそろしさを感じます。

かくいう私も、買おうと思っていた注文制作の靴がメルカリで半額で出ていて、少し揺れました。
でも、やはり作者ご本人とお話し、物を触り、特に靴なんかは履いてみないとわかりません。

ここ数年、展覧会初日に中国人のバイヤーが大量に買い占めてしまうので、整理券を配ったり、点数の制限を行ったりしているギャラリーもあるみたいです。

売れればいいじゃないか、という考え方もあります。
たしかに、委託販売ではどなたが何を、どうしてお求めになったかが全てわかるわけではありません。
そのため、できるだけ在廊するようにしていますが、今回のように1か月近くの会期だと難しいし、もともと人込みが苦手なので、3時間が限度かなあ。
普段、座って作業ばかりしてるので、立ちっぱなしだとすぐに足がパンパンです。
電車も苦手だし。

会期最後3月8日から10日は2時から5時まで在店する予定です。
最終日3月11日は2時でおしまいですのでお気を付けください。


二月のみちくさあん

栽培収穫:金柑、柚子、枇杷葉
採集(飲食用):アブラナ葉・花・蕾、ハコベ
採集(材用):オギマダケ 
家内作業:繕い物、縄縫い、もじり編み

冬の間は似たりよったりの草摘み生活です。
今年はなぜかあまりアブラナが実を結ばず、葉っぱばっかり。
柚子と金柑が豊作のようです。
柑橘類は棘があって収穫しにくいです。
服も手も傷だらけ!

オギは相変わらず色の薄いものばかり。
あまり理想を追い求めず、現実を受け止めることにしよう・・・

シモヤケのため、水仕事はしばしストップ。
今年はアカギレを防ぐために手のひら側ばっかりケアして、手の甲側をおろそかにしてしまいました。

二〇二五年一月 2025年の新しいページになりました。

1月、2月は植物採集もあまりなく、寒いので、実験的な試作をしたり、自分のものを作ったり、積ん読になっている本を読んだりします。

今年は2月半ばから3月半ばまで展示会があり、約1か月間の長丁場なので、何を出そうか、とか考えつつ実験を繰り返す。

くさだんご、
くさまんじゅう、
くさだるま

拙著のタイトルは「くさ縄を綯う」ですが、今は「くさ縄を綯わない」事を考えている。
冬の間は手が荒れて縄綯いも糸作りもできないので、手持ちの糸・縄を使うか縄を使わない方法で作る。
縄のストックはもうあんまりないので、縄を使わない方法を考える。
そこで、捩り編み。
タテ骨に使えるほど丈夫でしなやかでなければならないから、材は限られる。
カラムシ、アカソ、ヤブマオ、セイタカアワダチソウなどの草皮、アカメガシワや桑などの樹皮、ガマ、シュロ、竹皮・・・
けっこうある。
炬燵に入っていても材料の準備ができそうなやつ、ということで竹の皮を選んだ。
マダケより艶があって丈夫な孟宗竹。
分厚くて硬いので、あの手この手で柔らかくする。

何個か作っているうちに、少し気に入ったのができてきました。
しかし、やたら時間がかかる。
商品化には時間がかかりそう。
別に、商品にしなくてもいいのかも。

販売用に作品を作っていると、時々、必ずしも自分が本当に欲しいものを作っているとは限らないことに気づく。
いつも時間とコスト計算が入ってくる。
最近の言葉で「コスパ」ということでしょうか。
悩ましい永遠の課題です。


 
一月のみちくさあん

栽培収穫:金柑、柚子、枇杷葉
採集(飲食用):アブラナ葉・花・蕾、ハコベ
採集(材用):アズマネザサオギマダケ 
家内作業:縄綯い、編み物、繕い物、ハコ、縄縫い、もじり編み

冬でも採集・加工する植物はあります。
笹・竹類は寒い時期に伐らないと、あとで虫食いが出ることが多いと言われています。
最近庭にアズマネザサが出てくるようになったので、冬の間に伐ってヒゴを取ります。
屋根を脅かすマダケも、今の時期に一気に切って、使えそうなものはヒゴにしたり丸のまま取っておいたり。
フジも刈って土に埋めたいところですが、最近はなかなか良いフジがありません。

もう一つ冬にしか採集できないのが、オギ
綿毛が飛んだ状態のものを採集します。
最近めっきり減りました。
そして、色が薄い。
温暖化のせい?
寂しいなあ。



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