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要 望 書
学校図書館充実について
昭和29年の学校図書館法発令以来、全国どこの学校にも
図書館の設置が義務づけられました。学校図書館は幅広い知識と豊かな心を育む場として、授業での活用はもとより、
学校生活やその後の人生を支える本との出会いまでをも担ってきました。しかし残念ながら、秋田県の学校図書館行政は
これまでないがしろにされたまま現在に至っています。この間、全国の高校ではすでに国からの図書館担当職員配当金を
使い、正規職員の配置が進められました。これに対し、同じ職務を果たしながら秋田県の図書館職員は臨時職員枠の雇用
という苦しい労働条件で、全国と比べても高い水準の学校図書館づくりを献身的に続けてきたのです。
2005年、臨時職員要綱に触れるということから、この人たちの解雇問題が発生しました。このままでは秋田県の高校図書
館が壊れてしまうという危機を感じた県民が集まり、「高校図書館を守る会」が発足しました。会では発足から一か月で、
16,000人の署名を集めて県議会に請願し、学校図書館充実に向けて採択されました。そして、2007年から非常勤職員として
学校司書が置かれるようになり、現在10校になっています。けれども学校司書の置かれていない学校では、臨時職員が事務室や
職員室などの仕事をしながら兼務で図書館を担当しています。
「高校図書館を守る会」は、現在も全県ネットワークで活動していますが、私たちは学校図書館の充実、とりわけ本と子供を
結びつける要であるいわゆる「学校司書」の全校配置と正規職員化を望んでいるものです。
ご当選の暁には、知事として次の事項にどう取り組まれるかをお聞かせ願いたく、ご返事をお待ちいたしております。
要望事項
1.学校図書館の充実
2.専門職「学校司書」の全校配置と正規職員化
平成21年4月4日
団体名 秋田県高校図書館を守る会
代 表 高木英子
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