Copyright(C) 2002-2008 Bordeaux. All rights reserved.
よくある質問
A.トウシューズの替え時は人によってかなり違うと思います。参考までに私の場合は下記のようになったら新しいものに替えるようにしています。
・新しいときと比べて指が沈むようになった
・新しいときと比べて前に行きすぎるようになった
・新品に履き替えてみたらそっちの方が立ちやすかった
・ソール(シャンク)が折れてしまった
・ソール(シャンク)が不本意な位置で曲がってしまって立ちづらくなったこんな感じになったら見た目にそんなにボロくなくても新しいものに替えてます。
Q2.初心者は柔らかいシャンクがいいの?
「初心者向け」というものがいいの?A.初心者だからといって必ずしも柔らかいものがいいとは限りません。「初心者は甲が出なくて足が弱い」という定義の元にメーカー側が「初心者向け」の商品を出していると思いますが、初心者でもこれに当てはまらない人もいます。生まれつき甲高で甲が出る人、また足首が柔らかすぎる人などで、最初から甲が出すぎてしまう人も中にはいます。そういう人の場合、柔らかいシャンクだとかえってやりにくかったり危険なことがあります。初心者、中級者、上級者にとらわれることなく自分の履きやすいものを選んで下さい。また、初心者向け、上級者向けにとらわれるあまり、自分の足に合う形かどうかを忘れることがないようにしましょう。
Q3.私は周りの人と比べて甲が高い方だと思うのですが、早わかり表でクラウンが低い方に属するものがピッタリです。どうしてですか?
A.日本人の場合、甲が高い方でもたいてい欧米人の甲高の人と比べるとそうでもありません。日本人の甲高の人は欧米人の平均的な甲よりも低いかもしれません。クラウンが高いトウシューズが欧米人の中でも甲高の人に対応できるようになっているので、日本人の場合、日本人の中で甲高の人でも低めのものの方がピッタリきれいにフィットすることが多いようです。足囲が狭くない人ならクラウンが高いものでも潰せば履けます(限界がありますが)。つまり日本人の場合、甲高の人は特別足囲が広くない限り、フィットする靴の範囲が広いということになると思います。
Q4.足型にピッタリとフィットするものはバランスが悪く踊りにくいです。それでも足にフィットするものを履いた方がいいのですか?
A.トウシューズを選ぶ上で足の形に合っているかということは、とても重要なことで、順番的に最初に考えなければならない部分だと私は思っています。このサイトでは敢えて「履き心地」「フィット感」という部分にだけ焦点を当てていますが、足にフィットすればバランスはどうでもいいとか、足に合えばバランスもいいはずだと言うつもりは全くありません。
トウシューズはただ履いて歩くためのものではなく、つま先で立って踊るためのものなので、“いいトウシューズ”の条件とは単に「履き心地がいい」「痛くない」だけでなく、「バランスが取りやすい」「踊りやすい」ということも、ものすごく大事な要素だと思います。実際に選んでいくと、足にピッタリとフィットしてもバランスの位置が自分の足と合わないということもあります。反対にバランスはいいけど履き心地はいまいちということもあります。
また、“いいトウシューズ”の条件にはその他にも「シャンクの固さ」「音がうるさくないか」「色がきれいか」「経済的か」という問題もあると思います。「履き心地」「バランス」その他全ての要素が一致するのが理想的ですが、100%満たすトウシューズは実際にはなかなか無いと思います。自分が何を優先させたいかで柔軟に考えて決めましょう。
Q5.トウシューズを履き始めたら外反母趾気味になってきました。どうしたらいいですか?
A.トウシューズを履き始めてから外反母趾が痛み始める人は多いですね。トウシューズの選び方を気を付ければかなり防げます。対処法については『バレエとケガ』の《外反母趾》のところをご参照下さい。
でもトウシューズだけが原因ではなく複合的な原因があると思います。バレエシューズでも無理につま先だけ開こうとしたりすることで足に無理がかかり、少しずつ少しずつ気付かないうちに靱帯がゆるんできます。靱帯がゆるむと弱くなり足が変形しやすくなります。とても皮肉なことですが、頑張って開こうとすることが外反母趾になりやすい条件を作っているとも言えます。そういう積み重ねで外反母趾になりやすい条件が出来上がったところで合わないトウシューズを履くと一気に進むということもあると思います。つま先だけ無理に開こうとしないように気を付けましょう。
A.かかとにマメが出来やすい人は、引き紐を締めすぎている人に多いと思います。トウシューズの脇のゆるさを解消しようと、引き紐を引っ張りすぎてはいませんか?引き紐はほんの微調整用で、ギューギューと締めるものではありません。締めても残念ながら脇にはフィットしてくれません。かかとに強く当たって痛いだけで、何の効果も無いのです。ゆるいトウシューズを履いている人は大体、紐をギュッと締めて、それでも脱げそうになるのでパッドをたくさん詰め込みます。そうすると、きつくなってかかとの方に強く押しつけられます。それでマメが出来やすいのだと思います。
かかとにマメが出来やすい人は、ワイズが広すぎないか、サイズが合っているかどうか、もう一度見直してみましょう。
関連項目『コラム』《引き紐》 『トウシューズの選び方2』《フチがシワシワに……》
Q7.甲が「高い」とか「低い」というのは、どの位のことを言うの?
Q8.前から私はトゥシューズを履くと親指の爪が黒くなってしまっていたのですが、2ヶ月ほど前から本格的にコンクールと発表会の練習でずっとトゥシューズで練習する時間が増えてきて、すぐに親指の爪全部が真っ黒になってしまいました。今では爪の生え際以外は全部取れてしまって、もうすぐ取れてしまおうとしています。これは立ち方がいけないんでしょうか?それともトゥシューズが合っていないのでしょうか??トゥシューズで立つとものすごく痛くてヴァリエーション一曲踊るだけでもう立てないぐらい痛いです。いい処置法とかもあったらよかったらでいいので教えてください。
A.まず結論から、トウシューズが合っていないのだと思います。でも、『NG集』のページの前のめりな立ち方のようになってしまっているとしたら、立ち方が悪いとも言えますが、これは柔らかくなり過ぎたものを履いているか、元々合っていないものを履いた時になりやすく、立ち方で解決出来るものでもないので、やはりトウシューズが合っていないといえると思います。
親指が長く親指1本で立つような足の形なのでしょうか?たぶん、トウシューズの幅が広く親指への負担が大きすぎるのだと思います。サイズ・幅ともに見直してみてください。今後そうならないようにするには、もっと幅の狭いものを試してみて下さい。爪のトラブル予防のトウシューズの選び方は、基本的に外反母趾予防の選び方と同じなので、『バレエとケガ』のページの“外反母趾”のところを参考にしてみて下さい。
現時点の痛みの対処法については、『バレエとケガ』のページの《爪がはがれてしまったとき》などを参考にして下さい。このサイトでは、基本的にパッドを厚く入れることを勧めていませんが、痛みがあるときはこの限りではありません。痛いときはトウシューズを見直すとともに、厚いパッドを使うなどして、痛みを軽減してください。
トウシューズを履いてひどく痛かったり、足が変形してきた人は立ち方が悪いと思わずに、まずトウシューズを見直していただきたいと思います。