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毛虫の大行列


梨の木を植えて3年、これまで梨の花には一度もお目にかかっていなかった。

2003年春、近所の元農家を営んでいたと言うお爺さんが我が家に来て「この木には良い実をつけるでしょう!」との一言。この一言で楽して味わえない事に思い知らされたのです。

これまで、恥ずかしいことにナシの花さえ見たことが無かったのです。おじいさんは、そんなこと無い、花は毎年ついていたはず!との事。

ナシの木には毛虫が良く付くとは聞いていました。毎年毎年見事に毛虫が大名行列を行っていたのを思い出しました。私と妻はその行列に庭の水道から放水攻撃を繰り返していたのです。

その放水の効果で毎年見事に青々とした葉っぱをつけているのを眺めて満足しつつも、また今年も花を付けないなどとぼやいていたのでした。そのお爺さんの説明はこうです。

早い話、毛虫の大名行列がものの見事に花となる新芽を悉く食べてしまったとのことでした。食べてしまった後の葉っぱは単なる葉っぱなのです。

梨の花は白くて大きな花が一つの房に幾つも咲くのです。つぼみの時は、グチャグチャしていますが、徐々につぼみがピンク色に変化し、真っ白な花が開花します。我が家では、毎年、五月の連休時期の開花が通例で、桜・梅・梨が同時期に開花します。
写真は、ナシの実が少々膨らんで、開花、実を付けるまでの様子です。
教わった注意事項

 @雪が解ける前に十分に消毒を行うこと。 
 A芽が出始める前に、再度消毒を行うこと。 
 B花が咲き実をつけた段階で、また消毒を行うこと。 
 C間引きを行い紙袋を丁寧に実にかぶせること。 
 D添え木をしなければ枝が重さに耐えられない。 
 E上に上にと伸びる枝を、思いっきり切ること。 

この@からBをキチット守れば、実をつけるとのことでした。

見事な白い花が


上記の@からEを忠実に守り(すべてお爺さんが)その結果は大豊作でした。

決して大きくない我家のナシの木に140余りの実を見事に付けました。味は今ひとつですが、色・形・味はまさにナシでした。白い花は、毎年5月の連休に桜の花と同時に咲き乱れています。

100以上の実をつけ、お爺さんの指摘どおり枝葉徐々に垂れ下がり、添え木を行いこれで万全と思っていた矢先に、お爺さんがやってきて私の不在中に添え木を全て撤去し、丈夫な角材を持ってきて補強してくれました。私の行ったのは一体なんだったのだろう!!!

今度は、実の選定と間引きをきちんとせねばなりません。

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