概 要
1.組合の名称 農事組合法人 河谷営農組合
農事組合法人とは
2.所 在 地 兵庫県豊岡市河谷
3.設 立 日 平成19年4月3日
4.構成員数 30名
5.設立の経緯 集落の水田(面積約33ヘクタール)は、一部集落外へもあるが、大
部分は自家耕作又は、集落内の数戸の専業農家に耕作委託してい
た。
耕作従事者の高齢化、後継者不在が進み、近い将来、集落の水田
の維持管理が集落内の手では出来なくなることが予測される中で、
平成12年、高齢の耕作者の一人から『集落営農を検討して欲しい』
と話があり、村づくり委員会、区役員で検討を進めた。
農家全戸加入の集落営農組織を部落総会に提案したが、合意形成
出来ないまま、平成13年春、水稲作付けを前にして、検討に加わっ
た村づくり委員会、区役員が中心になって「 河谷営農組合」を見切り
発車的に立ち上げた。
「集落の農地は集落で守っていく」
「農家が安心して耕作を続けられるように、その受け皿を準備しておく」
という趣旨のもとにであった。
(財)ひょうご農村活性化公社(現、兵庫みどり公社)並びに河谷区から
の融資を受け、田植機、コンバイン、乾燥調整設備等の導入を図り、
共同販売経理(経理の一元化)の方式をとり、集落営農としての体勢を
整えた。
平成16年には台風23号により導入したばかりの設備の全てを損失
する被害にあったが、公的支援により経営を継続することが出来た。
その後、健康上或いは設備の台風罹災などの理由で自家耕作を止める
農家があいつぎ、営農組合設立の所期の目的が果たせると共に、営農
組合の経営面積は増加してきた。
将来にわたって継続発展可能な組織形態にする目的で、平成18年
より、法人化を検討し、部落総会で合意形成して平成19年3月末、部
落の大多数が参加して設立総会を開催し、同年4月、法人登記した。
経営理念
人と農地を活用して、集落の農業を活性化させる。
コウノトリ育む農法を推進し、豊かな地域、環境づくりを目指す。
農地を保全し、美しい景観を創る。
経営面積
15ヘクタール(平成20年度)
1)水稲作付面積 990アール
(内訳)無農薬栽培 373アール (コウノトリ育む農法)
減農薬栽培 617 〃 (コウノトリ育む農法)
2)大豆作付 144アール (コウノトリ育む農法)
3)ナタネ作付 57 〃
4)ドジョウ養殖 12 〃
5)ハウス栽培
保有設備・施設
1)トラクタ 2台 (64PS、24PS)
2)田植機 2台 (6条、4条)
3)コンバイン 2台 (4条)
4)乾燥機 4台 (30石)
5)籾すり機 1台 (5インチ)
6)石抜き機 1台
7)選別計量機 1台
8)ハロー、畦付け機、ブロードキャスタ、弾丸暗渠 各1台
9)水稲播種プラント 1台
10)大豆・麦用播種機 1台
11)中耕培土機 1台
12)除草機 1台
13)フォークリフト 1台 (2 ton)
14)高圧洗浄機 1台
15)ビニルハウス 8棟
農事組合法人とは
株式会社など営利目的の会社法人に対し、農事組合法人は、農業の協業による共同利益の
追求を目的とする組織。
このために、構成員の公平性が重視されており、議決権は出資口数に関係なく1人1票、1人
の出資口数の制限、構成員3人以上の他、理事は農地を所有し、農業従事者であることなど
の制限がある。
コウノトリ育む六方たんぼの 農事組合法人 河谷営農組合