昔は、六方田んぼでも給排水は水路を通して行っていたので、川と水路と水田が繋がっていた。 魚は水路を通って川と水田を行き来していた。 水田は、魚にとって繁殖の場所であり、魚を食べるコウノトリの餌場だったのだ。 農作業が機械化され、トラクタ、コンバインなど機械が大型化して、これら農業機械を効率をよく動かすために、 区画を大きくし、乾田化する必要が生じた。 そこで圃場整備事業によって、水田に盛り土し、暗渠排水するため水田と水路の落差を大きく取った。 ポンプで揚水しパイプ配管で給水するので、水田と水路のつながりが遮断された。 同時に、毒性の強い農薬が大量に使用されるようになったことも重なって、六方田んぼから魚が姿を消した。 そして今、コウノトリの野性復帰事業を推進する上で、田んぼの自然再生の重要性が認識され、水田魚道が設置 されるようになった。 豊岡土地改良事務所では、平成17年に河谷の田んぼに設置して以来、六方田んぼで水田魚道の設置を順次 進めている。 |
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