私たちは日ごろ意識する・しないに関わらず、実に多くの情報を目で見て捉え、周囲の状況を判断しながら行動し、生活しています。
そのため、目が見えなくなる(あるいは見えにくくなる)ことによって、生活のさまざまな動作をおこなうことが不自由になります。
たとえば、文字の読み書き、調理や洗濯などの家事動作、時計による時刻の確認、通勤や通学に必要な移動、紙幣や硬貨の区別、電話機のボタンの位置の把握 などがあります。
視覚障害リハビリテーションでは、その人がそれまで培ってきた経験や保有視覚、視覚以外の感覚(触覚、聴覚など)、補助具を活用したり、社会サービスを利用したりする方法を知り、目が悪くなったために「できにくくなったこと」を「できる」ようにしていきます。
視覚障害リハビリテーションには次のようなものがあります。
◆生活訓練◆
歩行(定位と移動)訓練
・ガイド歩行(介助者とともに移動するときの手引きのされ方)
・白杖歩行(白杖の働きについて知り、用途や状況に応じた白杖選びをすることから始まります)
・盲導犬歩行
・保有視覚を利用した歩行(日中、夕暮れ時、夜間など、明るさの違いによって歩行時に困ることが異なる人の場合、それぞれの状況に応じた対処方法を知っておくことが重要になります)
コミュニケーション訓練:
・パソコン(音声読み上げソフトや画面拡大ソフトの活用)
・ハンドライティング
・点字(触読)
日常生活技術訓練
・身辺動作(着席、食事動作、トイレの利用、整容、金銭管理、電話の利用、時計等の利用 など)
・家事動作(そうじ、洗濯、裁縫、調理 など)
ロービジョン訓練
・保有視覚の利用
・補助具(拡大鏡、拡大読書器、単眼鏡など)の使い方など
◆職業訓練◆
・あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師
・一般事務など
仙台市周辺で視覚障害リハビリテーションを受けられる施設
生活訓練
- 日本盲導犬協会仙台訓練センター(在宅訓練)
- 函館視力障害センター(入所)
- 国立障害者リハビリテーションセンター(入所)