習っているのは「柳古流」です。明治年代末に創流された流派です。
高校の時より初め、途中、何年かは休んでいましたが、
娘が生まれた年に師範を頂き、今では、月に一度、研究会に出させてもらって勉強してます。やればやるほど難しくなり大変です。
ここでは研究会の花と気ままにいけた蘭の花を紹介します。
花 器 − 水 盤
形 − 本 手
今までは3本でしたが今回は5本、初めての生け方。真の後添えと行の前添えに入れる。
行の前添え以外は4枚葉を使い、花は真は中開き、行に開いたものをその他の物は蕾を使う。
真の後添えは真の左側に足は着けて頭だけふるように、行の前添えは行より下がらないように花の位置がバランス良く入るように。
行の前添えは葉巾があるものを使うと綺麗に見える。参考までにおおよその寸法。⇒⇒⇒ クリック
草を3本の時は縦に入れていたが今回は行の前添えと同じように横に入れるので溜めをしっかりしないと良い形にならない。
行が溜めすぎたのと調子に乗て草の巻きを多めにしたら巻き過ぎだとのご指摘が。とりあえずは時間内に生けられたので85
花 器 − 寸胴 形 − 家越之生法 本手
真 5枚、 行 6枚(覗に2枚)、 草 6枚(埋に2枚)、 実は1本
家の引っ越しでその家が末永く栄えることを願い生けこむ。万年青は引っ越しの時に良い日を選び、人より先に新居に移せば災いを免れるといわれている。
覗(のぞき)と埋(うずみ)は向かい合わせで2枚ずつ入れるのが家越し生けの特徴。
真の高さは木密から45cmぐらいでそれぞれの後添えは細めの、前添えは広めの反りの無いものを使う。
行の上にも重ねるように1枚入れる。霜よけ葉は真前の葉の内側に入れ、実を霜から守るための葉で季節が進むほど短くなる。
覗は真から行の方に向くように入れる。手前の養い葉から入れる、おおよそ木密から20cm弱ぐらい。上から見た絵。⇒⇒⇒ クリック
昨年は水盤で入れたのだが今回は寸胴で、練習の時に覗と埋の入れ方、実を1本だと言うことをすっかり忘れてしまっていた。
研究会では何か締りが無く、真前と覗が長すぎたのと行がもう少し傾斜させた方が良いとの指摘、まだまだの85。
花 器 − 寸 胴
形 − 本 手
基本
枚数が多いのでそれぞれのバランスを考えながら生ける。
葉の中心から左側が広いものを陽葉、右側が広いものを陰葉(漢字があっているかわ?)とし
真と草の中心の葉は陽葉、後添えは陽葉、前添えは陰葉。行の中心の葉は陰葉、後添えは陰葉、前添えは陽葉で包むような感じになる。
真と行は行の前添えで締めるような感じになるので短くなるが綺麗な葉を使うと良い。
本番では真に対して草が小さすぎたの指摘、バランスとはなかなか難しい。
真が立ちすぎ、写真では真の添えがバランスが悪いが生けていた時の目線では良かったのだが。いつも草の虫食い葉の入れ方を悩む、問題は多いものの90。
花 器 − 寸胴
形 − 格花 本手 行流し
行が主役のような生け方、石化した部分の向きを上手に使うのが良いのだが意外に難しい。
練習の時は真が短かったものの意外にすんなりと入ったのだが、本番ではこみが少し大きすぎたため溜きれづに苦労した。
真をもう一溜で曲線をきれいに、行の前添えが離れすぎ。
真に石化した部分を使ったのだが短いとのご指摘、家で生け直した時は石化した部分を切り、別の枝を添えてみた。
石化金雀児が溜やすいようで意外に折れるしもどる。自分的には最後の整理が上手く出来ていないような、まあまあの85。
花 器 − コンポート
形 − 自 由
晒三椏を中心に
自由な発想のもとに生ける。
今回は色の濃い水盤状の器に思い切って伸び伸びと。
自宅には似たようなコンポートがなかったのでチョット小さめで深い器で。
高原の白樺の林をイメージして。思った以上に点をいただき90。
花 器 − 寸胴
形 − 格花 本手 草流し
草を真の後添えぐらいの長さにして真横に生ける。足の部分から一回で溜めないで3か所ぐらいで溜める。
行は真の半分ぐらいで、本手より手前に出す。
練習の時はこみが小さいため草を入れるのに苦労したが研究会では少し大きめした、そのためか楽に入れられた。
足部分の節をきれいに整理していなかったのでピッタリ付かずに隙間ができた。
真の曲線がぎこち無いような。下枝はきれいにカット出来た。自己満足の90。
花 器 − 小 判 型 水 盤
形 − 格花本手 ・ 格花逆手 ・ 二株生け
菖蒲を本手、鳴子百合を逆手
菖蒲は葉組を間違えない様に、うかっリが有るので注意。
真の男葉の丈は60cmぐらい、花が一本の時は男葉の丈に合わせるが二本の時は数センチ高くなる。
鳴子百合は菖蒲の半分より少し高くなる。
花ガラと足の部分の葉はきれいに取る、他の葉は取らずに生けた後、重なりを整理する。
本番では菖蒲の幅が出ていない、鳴子百合の丈が高すぎたの指摘。
写真に撮ってみると菖蒲の行の男葉と花が短かったみたい、葉組をしながらでの寸法取りと実際に生けての寸法では見た目が違ってくるので注意。
菖蒲の葉先がだいぶ痛んでいたのと花の茎が多少痛みが入っていたが「弘法、筆を選ばず」で。 まあまあの85。
花 器 − 小 判 型 水 盤
形 − 杜若 格花本手 ・ 格花逆手 ・ 二株生け
杜若は無難なところで葉組を間違えない様に、丈をだいたい35cmぐらい、行、草とも溜めるのだがやはり中溜をやった方が綺麗。
太井は花をきれいに整理して、丈を杜若のほぼ2倍、約70cm、真6本、行5本、草4本、剣山には出来るだけ丸く差す。
最後草の一番短いものを手前の真ん中に差し、草が杜若の丈前後で治まるように生ける。
高さがそろわない様に寸法を決めていく、これが結構難しい。今回も何箇所か高さがそろってしまった。
曲がったものが有れば短い所に使い、長いところは出来るだけまっすぐの物を使う。
まだまだ練習不足、反省ばかり。(自宅には小判型水盤が無いのでおばさんが造った角型水盤にて)