小千谷 大衆割烹のぎくの庭

オープンガーデン・新潟の会員のお庭を紹介いたします。

お庭の見どころ

2008年7月更新

この大衆割烹「のぎく」のお庭を飾る銘石のルーツを語ると、往年の小千谷市は、小千谷縮の産地として全国に広く知られた街であった。いうなれば当時は、織物で繁栄と栄華を誇った街でした。時代は変わって今は、錦鯉と花火の街として世界に知られた街に飛躍発展しています。

……小千谷の老舗旅館Aが後継者を失い10年前に廃業、次いで中越地震災害後に次の老舗旅館Bも永い歴史の幕を閉じた。この二つの老舗旅館の庭に、繁栄の証として飾られていた銘石八海山の虫食い石は、この老舗旅館に訪れた人々以外の視野に触れることはなかった。……

時は過ぎ星は流れて今日、名門の老舗旅館のお庭を飾った銘石群が、場所を変えて大衆割烹「のぎく」の庭に集結、オープンガーデン新潟の会員の庭として公開されたことは、新潟の庭園文化の振興に大きく寄与することでしょう。 いま、この銘石群の遍歴を探り、経緯を知ると感慨無量の思いが胸に去来するのです。

そして想定することは、引く手数多の宝石に等しい、入手至難の銘石の数々が、何故「のぎく」の庭に集結したか?と誰もが抱く疑問であります。筆者の推理では、一つは店主の中林信之さんと、女将のサダ子さんのお人柄、そして二つ目は、ご夫妻の耳タボの良さが、この越後の銘石が庭に到来したものと結論に達しました。

さて次に、この銘石に花を添える庭のシンボルツリーの「しだれ槐」の木は県内では全く目にすることのできない希少樹木なのです。在来の槐の木は、身近に数多く散見できますが、のぎくの庭の「しだれ槐」は珍品種の庭木です。

木偏に鬼と書いて「えんじゅ」と読む、槐材は床柱や床の落とし掛けなどの高級材として珍重される木です。

次のセカンドツリーは京都の「いろは紅葉」ついで「ハンカチの木」であると庭主の中林信之さんの語るところであります。これらの樹木を入手の秘話については、訪れたゲストに店主が語ってくれることでしょう……

文責 小倉 寛

小千谷 大衆割烹のぎくの庭小千谷 大衆割烹のぎくの庭小千谷 大衆割烹のぎくの庭小千谷 大衆割烹のぎくの庭小千谷 大衆割烹のぎくの庭小千谷 大衆割烹のぎくの庭小千谷 大衆割烹のぎくの庭小千谷 大衆割烹のぎくの庭小千谷 大衆割烹のぎく小千谷 大衆割烹のぎく

住所 新潟県小千谷市東栄1-5-12
大衆割烹 のぎく
店主 中林 信之・サダ子
TEL 0258-82-6174

「のぎく」訪問の目標は、小千谷税務署の裏手にあたる位置にあり、裏に同店所有の駐車場があります。

【お願い】
参観希望する方々は、参観日時・人数等々を電話または事務局のメールに事前にお知らせください。
南魚沼市内のお庭の案内は、事務局で行います。

» 会員のお庭一覧に戻る

Copyright(c) 2014 Open Garden Niigata - All Rights Reserved. Design by http://f-tpl.com