2006年7月20日更新
この庭の地面を覆う苔は家の直ぐ近くに流れる魚野川の源流付近から水が運んだ苔の胞子が 朝霧に伴って庭に着生したと見られる、里では実に珍しいタチハイ苔が自然に殖えた庭です。
当年88歳になる庭主の母シズイさんが、庭の草抜きと落葉拾いを毎日、健康の源として励行した結果、この苔が生えたというから正に天からの恵授である。
面積70坪の日本庭園で庭の中央部に、ミズキの五本の株立が枝を横に広げ、真夏の陽光を遮りオゾンの溢れる庭を形成した羨ましい限りの庭である。
摂氏13度・通年変わらぬ温度の清水が昏々と沸く隠居の池は、昔は村中の多くの家がこの池の貰い水で、暮らした時代が長く続いていた。今は冬の消雪に利用したり、夏はスイカを冷やしたり、漬物桶を沈めたり、生活に潤いを齎している。真夏で摂氏13度という温度には岩魚は棲めるが、鯉は棲めない泉である。しかし冬になると湯気の立つ温度であるから不思議なものである。
この隠居の池を守護するように枝葉を広げた推定樹齢200年のモミジの樹は、この家のシンボルツリーです。規模は大きくないが、羨ましい限りの魅力溢れる庭園です。
通年公開のお庭です。
屋号 美佐島・隠居
庭主 戸田 信義
住所 新潟県南魚沼市美佐島633番地
TEL 025-773-6033
【お願い】
参観希望する方々は、参観日時・人数等々を電話または事務局のメールに事前にお知らせください。
南魚沼市内のお庭の案内は、事務局で行います。