2009年9月30日更新
庭主茂野幸雄氏は永年土木建設業を営む傍ら、工事中に出土した巨石を蓄積していた。庭の東北西の三方が急斜面の山に囲まれ、南側が開かれた地形であたかも堅固な山城跡かと想定される恵まれた立体的地形に魅せられ、市内から移転し住宅を建て、貯えた巨石を用いて豪放なロックガーデンを完成させた。
巨大な山灯篭と石造オブジエの数々、篆刻の大家半間正の作品、京の竜安寺を凌ぐ砂紋の庭……エトセトラ、季節には咲き乱れる睡蓮の池、太古のロマンを語る「大賀ハス」が訪れるゲストを誘い、特筆すべきは、源氏ホタルが乱舞する幻想的な癒しの空間を創出した「幸雄＆玲子」夫妻の秀でた感性が、この魅力に溢れるお庭を創造したのです。
広い邸内には、浅間山の噴火溶岩の巨石を刳り貫き、松柏、イチイなどを植え込み、庭主ならではの壮大な大型盆栽をさり気なく点在させている。オープンガーデン・新潟の創始者、小倉寛はいう、組織発足当初は未完のガーデンだったが……必ず今日のあることを予想して早くから会員に招聘していた。
そして今や大地の芸術で知られる十日町市に相応しい独創的ポリシーのガーデンに進化した一見に値いするガ－デンであると言う。
冬季を除きガーデンは通年公開しております。
アクセスは、ルート252号を十日町方面から越ケ沢隧道を抜けると、直ぐ右側の倉庫建物に書いてある「地球にやさしい…」の文字を目標にお越しください。
住所 〒948-0216 十日町市越ケ沢壬1256
茂野 幸雄・玲子
TEL 025-769-2131
庭内に隣接した山の斜面に咲き誇る、2本の樹齢二百数十年といわれる山桜があります。桜の季節には大勢のカメラマンが訪れる十日町市の知る人ぞ知る名所の一つです。
