柳屋の銘菓3選
老伴(おいのとも)〔賞味期間20日・郵送可・県内駅売店等で購入可〕
天正3年(1575年)に作られた商品で、後に松阪の豪商で茶人でもあった三井高敏氏(三井家)により、白楽天の詩集から「老伴」(永遠に付合えるお菓子)と改名されました。羊羹の甘さを最中の皮で抑えた、上品で独特の風味が楽しめます。
鈴最中(すずもなか)〔賞味期間20日・郵送可・県内駅売店等で購入可〕
松阪の偉人、本居宣長翁がこよなく愛した七古鈴、心にやさしく響く鈴の音を最中にたくした銘菓で、小豆餡と海苔餡の2種類と万古焼きの鈴(駅鈴)が1個入っております。またこの鈴はそれぞれ全く違った音色を奏でるので、旅の思い出に最適です。
桐葉山(きりのはやま)〔賞味期間3日・郵送不可・市内支店等で購入可〕
明治天皇が伊勢神宮に御参拝の時(1869・3・12/天皇の神宮参拝の初め)、御皇室より命を受け、御成婚の祝い菓子として献上された和菓子で、伊勢湾で取れた新鮮な青海苔と宇治の抹茶が入った餡を、上質の卵がたっぷり入った皮で包み、仕上に鳳凰の焼印で香りを強めた、贅沢で深みの有るお味です。献上菓子の場合、地元の味を優先し、保存は考慮しませんので、今でも朝焼いて夕方売切っております。
前日から水に漬けてもどした糸寒天と白手忙餡を餡炊き釜で炊きます。砂糖を加え煮詰まったら着色料を少したらします。熱々の内に最中に流し込み表面が少し固まるまで待ちます。砂糖蜜(砂糖の過飽和水溶液)を刷毛で表面に塗ります。保存室で一晩ゆっくり乾燥させます。すると表面の砂糖蜜が内部の熱で内側から固まるので、綺麗なスリガラス状のコーティングに成ります。
老伴の作り方