コンセプト

コンセプト

日本古来の手織りの手技を教える手織り教室と、日本から消えつつある伝統工芸の『白石紙布』を制作する工房です。

人にやさしいモノづくり

日本古来の手織りの技の保存が、コンセプトです。


繭から糸へ 和紙から糸へ

紡ぎ績まれた糸は、草根木皮で染められ、布になる


草木染め手織りへのこだわり

私の師である山崎桃麿(山崎青樹の弟)は、延喜式に残る染色を研究し、正倉院に残る御物のように千年持つ色を追い求めてきました。そして、草木染めで濁りの無い確かな色を染めだしていました。師の指導で、私も「草木染めで何故そんなにきれいな色を出せるの』と言われます。

染料は、殆どが草根木皮です。いわゆる『草木染め』です。媒染剤は、明礬・灰汁・鉄漿を使います。これらは人の身体に入っても害を及ぼしません。青樹氏が酢酸銅を使いますので、私も染材によっては使います。師は、許していませんが…。

師は、長野県や愛知県に伝わる半綜絖の高機で、紬を織っていました。なので私も江戸・明治期に信濃で使用されていたものと同じような、半綜絖の高機で草木染めの紬を織ります。倉敷の機屋さんに作って頂いた江戸時代仕様の機です。

風合いは地機で織ったものに近いです。その他に白石藩の織り師(真田の武士)が残した組織織りや『白石紙布』、繭から引いて手織る『生絹』、倉敷木綿織りなどを織ります。


用に足る物へのこだわり

倉敷本染め手織り研究所で学んだので、『用に足る物』へのこだわりがあります。

日本工芸会に長らく所属して作品発表をしてきたので、民芸にとどまらず工芸品を多く織ります。