かくていきょしゅつねんきん【確定拠出年金・401k】
■特質系
--------2021/02/25追記 ここから----------------
岡三証券から口座管理手数料の安いマネックス証券に切り替えて
信託報酬の安い eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)に全額突っ込むことしました.
--------2021/02/25追記 ここまで----------------
確定拠出年金は定期預金や投資信託や保険商品などの銘柄からいくつか自分で選択して運用し,自分で受け取る自己責任年金制度です.一番念金に近い年金ですね.
メリット
・掛け金は全額所得控除.
・配当とか金利に税金がかからない.
・普通じゃ買えない良い条件の投資信託を扱っているところがある.
注意点
・凍結中の特別法人税が発動するかも.
・60歳になるまでびた一文下ろせない.
・口座管理手数料がけっこう高い.
日本株 | 世界株 | 日本債券 | 世界債券 | 不動産 | 口座管理 手数料(年間) |
|
イー・トレード証券 | 0.65% | 0.84% | 0.5775% | 1.3125% アクティブ |
1.05% Jリート アクティブ |
1956円 |
百五銀行 | 0.525% | 0.2625% | なし | 1.05% | なし | 5736円? |
あいおい損保 | 0.5985% | 0.6825% | 0.42% | 0.2415% | 0.9975% Jリート アクティブ |
5736円? |
株比率25%,50%,75%の3通りの組み合わせ.
どれでも,セットで0.5775% |
||||||
ソニー生命 | 0.651% | 0.70% | 0.4725% | 0.5775% | なし | 5736円 |
岡三証券 | 0.5775% | 0.735% | 0.42% | 0.2625% | 1.47% 世界リート アクティブ |
5736円 |
日本株20% 世界株5% 日本債60% 世界債10% 他5% セットで0.294% 日本株35% 世界株15% 日本債40% 世界債5% 他5% セットで0.336% 日本株50% 世界株25% 日本債17% 世界債5% 他3% セットで0.378% |
||||||
私がやっている ETFや投信 |
TOPIX 0.11% | SPDRs
0.1% TraHK 0.1% |
なし | 中央三井 0.735 % | Jリート
0.6825% |
個人型でよさげなところをピックアップしました.他のは今まで通り自分で運用するとして,最大限に恩恵を受けるには岡三証券の世界債券一点買いがいいかな.
(2007年3月 追記)
あいおい損保のほうが世界債券安いですね.
あえて岡三から乗り換えるほどではありませんが,他もいい感じですね.
MAX年81万6000円積み立てた場合,所得税,住民税,健康保険税等あわせると30万円以上お得なので,口座管理手数料なんて誤差のようなものです.
ただ,平成20年まで凍結されている特別法人税 1.173%の封印が解かれると,信託報酬が1.173%高くなるのと同じくらいの悲劇です.積み立て残高が3000万円とかだったら,特別法人税で35万円ももっていかれます.30万円税金がお得でも相殺できません.
平成20年に廃止がきまってから飛びついてもOKかな.でも今までズルズル凍結,凍結できているから,平成20年になってもあと3年凍結とかなったらうかつに飛びつけない.凍結,凍結で結局30年間ずっと凍結でしたってことになったら,今始めなきゃ損だし.あーもー.
シミュレーション
毎月2.5万円,年間30万円,口座管理料を6千円引かれながら 世界債券で運用すると一般的に世界債券の期待リターンは4%とか5%とかといわれているので,
特別法人税無しの場合年利4.5%とすると30年後 1874 万円
エクセル的には=(前の年+30-0.6)*1.045 これを30回.
特別法人税ありの場合年利3.327 %となり30年後 1524 万円
エクセル的には=(前の年+30-0.6)*1.03327
を30回.
中央三井で自分で運用した場合は信託報酬の差を0.5%,配当に税金がかかるデメリットを0.2%とすると,特別法人税無しの場合より0.7%低い年利3.8%となり
30年後 1689万円.
エクセル的には =(前の年+30)*1.038
を30回.
これだと特別法人税ありの場合だと自分で運用した方が有利に見えますが,確定拠出年金の最大のメリットである税控除を忘れちゃいけません.年30万円の控除によって得する金額は所得330万円~700万円以下の場合は,所得税,住民税,健康保険税で約10万円ってところかな.
参考:所得税・住民税・合算速算表
この10万円を株などで毎年年利5%で運用できたら30年後 697万円.
特別法人税無しだったら2571万円.自分で運用するより 882万円お得.
特別法人税有りだとしても2221万円.自分で運用するより 532万円お得ってことか.
(おまけ)
口座管理手数料の安いイートレは掛け金が少ない場合は他より有利っぽいですが…
特別法人税なしの場合は年6万円のケースでも信託報酬が0.5%高いとすると岡三とトントンです.
特別法人税ありの場合は年45万くらいまでならイートレのほうがやや有利.イートレもなかなか捨て難い.
特別法人税ありで年6万だと浮いた税金を年5%で運用しても,中央三井で自分で運用した場合とトントン.
これは興味深いトントンですね.
受け取るとき
60歳で退職金として受け取ると30年間積み立てれば1500万円まで無税でもらえます.確定拠出年金における老齢一時金における退職所得控除額については,掛金の払込期間を勤続年数とみなして計算されます.自営業でも無職でもOK.
参考:退職金の税金,退職所得の課税方式
一部を一時金で受け取って,残りを年金で受け取ることも可能だそうです.(岡三証券に電話で聞きました)
1500万円を一時金として受け取って退職所得控除で税金0円.残りを年金で受け取れば公的年金等控除で年70万円まで税金0円.超えた分も割安.感激.
サラリーマンにしか縁がないと思っていた退職所得控除を自営業者でも使える一生に一度のチャンスです.
このへんは税制が変わっているかもしれませんが….
葛藤
岡三証券ですみしん
DCマイセレクション75とDIAM
外国債券インデックスF<DC年金>を2:1くらいの割合で運用すればいきなりほぼ理想の攻防力を低コストで達成しちまいます.これなら全力毎月6万8千円突っ込む価値が充分あります.口座管理手数料が薄まるし,浮いた税金分を自分で運用すれば更にお得.
途中で収入激減で月5千円しか払えなくなっても,口座管理手数料負けすることはまずないし,下ろさせてーと後悔するかもしれませんが,損はしません.むしろそんな困った状況になった場合にこそ老後の備えは必要です.
弱気になっても絶対に下ろせない言うのはインデックス投資派としては願ったりかなったりのはず.
でも,スッパと踏み切れないのはアレかな.
ただ資産を増やすだけじゃ何の意味もないと感じるからかな.
早期リタイヤ願望があるし,やはり60歳まで下ろせないのはかなりきつい.
自分の人生を国にコントロールされているみたいな窮屈さって言うのかな.欲しいのは経済的自由なんですよ.
あーでも お得だしなぁ.ほんと迷う.
覚醒
加入を拒むのは株の配当もらうのは嬉しいけど,株の一部を売るのは嫌っていうのと似たようなものだと気づいたので加入します.頭じゃわかっているけど,気分的に納得できないみたいな.
岡三証券で運用するとして,割合は
60% すみしん
DCマイセレクション75 (日本株50% 外国株25% 日本債券17% 外国債券5% 短期金融資産3%)
30% DIAM
外国債券インデックス
10% DCグローバル・リート・セレクション
3つを合成すると
■株式 45% | 日本株 30% |
外国株 15% | |
■不動産 10% | 外国リート 10% |
■債券 45% |
日本債券+短期金融資産 12% |
外国債券 33% |
自分で運用するとコスト高めな外国債券や外国リートを多めにします.リートは多少信託報酬が高くても,いっぱい出る配当に税金がかからない効果が抜群のはず.
こいつをコアとして,自分で運用する分で肉付けして目標の攻防力に近づける作戦です.
発動条件
今払っている年金に上乗せで積み立てるものです.払っていないとダメ.
国民年金の人は個人型いげる.毎月の上限も6万8000円と最高.
厚生年金の人は会社で採用していれば企業型,特になければ個人型,別の年金制度があったらダメ.
共済年金の人と専業主婦の人は元々余裕なのでこの制度は使えない.