コウノトリを育む稲作(環境創造型有機稲作)
「コウノトリと共生する水田づくり」の実践  河谷営農組合
はじめに
  コウノトリの野生復帰プランを推進する上で、コウノトリの餌となるドジョウやフナ、カエルなどの生き物が豊富に
  棲む自然環境の再生が重要な課題でありました。
  兵庫県並びに豊岡市は、その為のいろいろな施策に取り組んできました。
  「コウノトリと共生する水田づくり事業」もその一つであり、農薬、化学肥料依存の慣行稲作から、無農薬または
  減農薬で、化学肥料を使用しない環境創造型有機稲を普及させるものであります。
  河谷営農組合では、平成15年より水田ビオトープ、平成16年より無農薬栽培に取り組み、平成17年より、広い
  面積で冬期湛水に取り組んで来ました。
  その効果は、平成17年11月11日1羽のコハクチョウが冬期湛水田に飛来して以来、多くのコハクチョウに休息
  の場を与え、予期しない美しい訪問者に私たちは感動とえもいえぬ幸福感を得ました。
  更に平成18年2月1日にビオトープ水田に1羽の放鳥コウノトリが飛来して以来、私たち住む六方田んぼの周辺
  がコウノトリたちにとっても快適な場所と認知されたことがわかった。
  今は毎日のようにその美しい姿を目撃することが出来、目撃すると皆心豊かになり、所期の目的が達成出来
  つつあることが実感されます。
  私たち河谷営農組合を運営しているものにとっては、豊岡市の環境直接支払い制度による助成金の収入、特
  別栽培米による有利な米販売価格が組合経営に大きく貢献しています。
  もともとおいしいお米の産地としての土壌と環境に恵まれている、ここ六方たんぼで、コウノトリのおかげで最先
  端の環境創造型有機稲作を学び、取り組むことになったことに大いに感謝しているところです。

1.「コウノトリと共生する水田づくり」学習会
2.育苗編(平成17年) 
3.栽培編(平成17年)
4.冬期湛水
5.育苗編(平成18年)
6.田植え式(平成18年) 平成18年05月22日
7.無農薬コシヒカリの田植え(平成18年) 平成18年05月28日
8.EM活性液+糖蜜による抑草技術 平成18年06月01日
9.現地研修会 平成18年06月26日
10. たんぼの風景(1) 赤とんぼ 平成18年06月29日
11.現地研修会 平成18年08月23日
12.稲刈り式(平成18年) 平成18年09月08日
13. たんぼの風景(2) 実りの秋 平成 18年 9月 9日