コウノトリと共生する水田づくり *河谷営農組合*
水稲育苗編平成17年
はじめに
  無農薬あるいは減農薬で栽培する「コウノトリと共生する水田づくり」の稲作で、私たちがもっとも重視した
  のは、 「病害虫に強い」稲作りです。その為には、丈夫な苗作りをすることにつきます。
  その手段は「薄まき」と、加温しない「自然育苗」です。

1. 種子の温湯消毒(農薬を使用しない消毒法) 平成17年4月14日


 温湯消毒:
 種子を温湯に浸漬して消毒
 する方法。
 1)60℃のお湯に10分間浸漬。
 2)取出し後直ぐに冷水が入っ
  た水槽に入れ、浸種に入る。

 (注)
 平成18年は下記の方法で
 実施する。
 1)63℃で7分間浸漬
 2)浸種は谷川(水温6℃)で
   25日間(積算温度:150℃)


2. 播 種 平成17年4月22日
 1)播種量:65〜70g
       (催芽もみ)
 2)培土:有機質肥料入り

 3)播種後苗箱に十分潅水
 4)播種した苗箱は加温しない
  で1夜室内に保存


3. 苗箱を苗代に展開 平成17年4月23日
 1)苗箱を苗代に並べる。
 2)周囲並びに天井は防鳥
  ネットを張り、雀対策をした。
 3)道路に面した部分は猪対策
   に合鴨ネットを張った。

 4)苗箱の保温用の資材を全く
  使用しない
ことが大きな特徴。
4. 潅水 平成17年4月23日 夕方
 1)苗代に湛水した状態。
   苗箱とネットと水面が夕陽
   に照らし出されてきれいな
   紋様を描いている。


 2)水の管理は、毎朝、苗箱の
   上面まで水を張り、全体に
   行き渡ったら水を止める。
   自然に減水し、数時間で
   水はなくなる。
  
 3)遅霜の恐れがある時は夜間
   深水にする。