シンポジウム「日本の技術史をみる眼」第32回(2014年3月23日開催)のご案内ホームページはこちらから


シンポジウム「日本の技術史をみる眼」 第23回

〜中部のものづくりと文化の流れ〜

「“からくり”からロボットへ」

《終了いたしました。ありがとうございました。》
現在、報告集の販売のみ行っております。

 シンポジウム「講演報告資料集」の入手はこちらから(過去のシンポジウムの報告集も入手できます)


 2月26日(土)に開催されたシンポジウム「日本の技術史をみる眼」第23回は、約150名近くの参加を得て盛会裏に終えることができました。
東京や関西方面など各地からお越し頂いた参加者の皆様方に先ずは御礼申し上げます。

 今回は「からくりからロボットへ」をテーマにし、今日の「ものづくり中部」といわれるその源流を探りつつ、からくりからロボット技術につながる鍵を求めることができればと企画しました。

 講師の鈴木一義先生には3月12日から万博に合わせて産業技術記念館で特別展示されるトヨタコレクションを中心に、江戸時代の技術ポテンシャルが想像以上に高かったことを各種のからくりを通して講演され、名古屋大学の末松良一先生からはからくりの加工技術面からのお話に加えて自作のからくり人形の実演を交えての講演がありました。

 また休憩時間には展示コーナーで再度からくりの実演が行われましたが、参加者の多くが休憩時間を超えて見入ったため再開時間を少し遅らすほどでした。

 パネルディスカッションでは、鈴木、末松先生に、名古屋のからくり人形家の千田靖子さんと、豊田中央研究所のもとロボット開発研究者の久野敏孝氏さんを加えて行われました。千田さんからは、全国のからくり人形の大半が旧尾張藩を中心とする名古屋周辺に多くが集積していることのお話とその代表的な山車からくりを紹介いただき、久野敏孝さんからは、トヨタ自動車とデンソーを主に初期の組立ロボットの開発経過と
現状、今後の課題も含めてのお話がありました。

 討論では、からくり技術が早くから根付いていた地域だからこそ今のものづくり中部といわれるこの地域の基盤が醸成されたなどの話がされ、最後には万博展示にも関わられている先生方から、期間中この地域の山車からくり百台の総揃えがあることや、万年時計の復元展示、からくりコンテストに是非応募をなどの紹介もありました。

 コーディネータは急遽種田明先生にピンチヒッターをしていただきました。取り急ぎシンポの概要報告と御礼を申し上げます。

2005年2月27日

シンポジウム「日本の技術史をみる眼」第23回 実行委員長 天野武弘


『萬歳自鳴鐘(万年時計)』

「からくり儀衛右門」と称された田中久重により
1851年頃に製作された。
プラネタリウムが組み込まれたこの万年時計は
当時のヨーロッパの最新時計機構と和時計製作
技術が見事に融合したものである。

田中久重は「弓曳童子」のような高度なからくり
を生み出したことでも有名である。
「弓曳童子」はトヨタコレクションの一つとして産業
技術記念館にも保存されている。

田中久重は1875年、田中製作所を設立した。
これが後の東京芝浦電気、現在の東芝へと発展
した。

萬歳自鳴鐘(万年時計)の詳細は
末松良一氏のホームページ「からくりフロンティア」
へ。

写真提供:国立科学博物館

 中部地方は、からくり人形や実用的な和時計の製作など、古くからものづくりの技術が発達していました。中部地方のものづくりの特徴は、様々な技術、特に木材加工、鍛造、鋳造などの技術が多業種にわたり融合して大きく発達したことにあると言えます。
 『からくり』には先達の知恵と技術がぎっしり詰まっています。中部地方には幸いにもからくり人形をはじめとした『からくり』が多数保存され、その技術も伝承されています。また、江戸時代の科学機器を主とした『からくり』を集めたトヨタコレクションも名古屋に保存されます。
 このように中部地方は、『からくり』から数多くを学び、それを受け継ぐことができる環境にあります。これらのお金では買えない技術を受け継ぎ、次世代の『ロボット技術』へつなげるため、研究、生産そして教育の場では人材の育成も図られています。
 このシンポジウムでは江戸時代の『からくり』が近・現代の機械技術、とりわけ『ロボット技術』へ至る技術伝承について、その解明への糸口を探りたいと考えています。


−日 時−

2005年2月26日 土曜日 13:00〜17:00(受付:10:00〜)
(受付完了後、開会までは開館10周年でリニューアルされた産業技術記念館の見学)

−会 場−

産業技術記念館 大ホール(名古屋市西区・名鉄栄生駅下車徒歩3分)

−主 催−

中部産業遺産研究会
The Chubu Society For The Industrial Heritage


−後 援−

愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会
(財)2005年日本国際博覧会協会
(社)日本機械学会・(社)日本技術士会中部支部
(社)中部開発センター・(財)中部産業活性化センター・(社)中部産業連盟
産業考古学会・日本産業技術史学会


−協 力−

産業技術記念館


−講 演−

鈴木 一義氏
独立行政法人国立科学博物館 理工学研究部 第二研究室 主任研究官
「江戸の技術・からくりとトヨタコレクション」

末松 良一氏
国立大学法人名古屋大学大学院工学研究科教授・電子機械工学専攻集積機械講座
「ロボットの進化 今日の段階とこれから」


−パネルディスカッション−

【テーマ】

「“からくり”からロボットへ」

【パネラー】

鈴木 一義氏
(国立科学博物館主任研究官)

末松 良一氏
(名古屋大学大学院工学研究科教授)


久野 敏孝氏
(株式会社豊田中央研究所元システム1部部長、トヨタグループの産業ロボット元開発リーダの一人)

千田 靖子氏
(名古屋在住のからくり人形研究家)

【コーディネーター】

種田 明氏
(中部産業遺産研究会・静岡文化芸術大学教授)

2005年2月26日のパネルディスカッション様子(撮影:中部産業遺産研究会 日高鉄也)


−懇親会−

時間:17:30〜19:00

会場:産業技術記念館レストラン「ブリックエイジ」


講演会受講証明書(CPD受講証明書)

本シンポジウムではご希望の方に講演会受講証明書(CPD受講証明書)を発行します。シンポジウム当日に受付にてお申し出下さい。


印刷用のPDF版のご案内はこちらからダウンロードできます。


◆シンポジウム会場案内

産業技術記念館
所在地 名古屋市西区則武新町
電話 (052)551-6115
交通 【名 鉄】「栄生駅」下車徒歩3分
【地下鉄】「亀島駅」下車徒歩10分
無料駐車場 300台
  

産業技術記念館の周辺地図はこちらのリンクから表示できます
 

◆定員

シンポジウム 350名
懇親会 80名

◆参加費

シンポジウム 一般 1,500円  学生 1,000円 (報告資料集代を含む)

懇親会 5,000円

◆過去のシンポジウムの内容とホームページ

シンポジウム「日本の技術史をみる眼」− 20回の開催史−

シンポジウム「日本の技術史をみる眼」 第1回〜第21回の開催内容詳細
【第17回 地名の産業遺産と地域文化 〜大井川流域初期の発電所遺構の歴史的価値と地域文化〜】
第17回の案内ホームページ
第17回の報告レポート

【第18回 新幹線0系と名鉄パノラマカー 〜東海地方を駆け抜けた高速電車・新性能電車〜】
第18回の案内ホームページ

【第19回 自動車大国を築いた国産車の技術史 〜中部のクルマ作りの誕生・歴史と将来像〜】
第19回の案内ホームページ

【第20回 特別企画 奥村正二先生と21世紀へのメッセージ】
第20回特別企画の案内ホームページ

【第20回 ものづくり中部の源流とこれから 〜未来へつながる技術の蓄積〜】
第20回の案内ホームページ

【第21回 名古屋を育てた堀川 〜産業遺産の視点から〜】
第21回の案内ホームページ − 第21回のホームページ

【第22回 明治の機械が語るもの】
第22回の案内ホームページ
明治村機械館の蒸気機関のマイヤー式二重弁装置の動きのアニメーション(シンポジウムで発表のもの)

【第23回 明治の機械が語るもの】
第23回の久野敏孝氏のパネルディスカッションに先立ってのご講演内容へ
 シンポジウム「講演報告資料集」の入手はこちらから(過去のシンポジウムの報告集も入手できます)

中部産業遺産研究会ホームページ


◆新着情報

申し込みフォームを追加しました。(2004/12/4)
郵便振替の口座番号を掲載しました。(2004/10/31)
『萬歳自鳴鐘(万年時計)』の写真を追加しました。(2004/10/21)
パネルディスカッションのパネラーのお名前を掲載しました。(2004/10/15)
参加費の銀行振込口座の情報を追加しました。(2004/10/9)
第23回シンポジウムのホームページを公開しました。(2004/10/1)
久野敏孝氏のホームページと記事(PDFファイル)にリンクしました。(2005/10/29)

このホームページはリンクフリーですが、リンクされる際にはメールにてご連絡下さい

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Last Update : Oct/29/2005
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