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二ケ月ぶりに六地蔵に会ったのは、家から四十分ほど歩いた後だった。ここ今泉不動(称名寺)は弘法大師・空海が開山したといわれています。
お寺の庫裡そして本堂の前を通り、不動堂への登り口、石門まで歩いてきました。弁天堂の前には、今が盛りと紅梅の花が咲きほこっています。
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石門後ろの石段を100段ほど上ると、空海作といわれる不動明王が祀られる不動堂に到着です。
そして、不動堂の裏に周ると、表情豊かな三十六童子の石像達に、再会することが出来ました。
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三十六童子 |
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更に胸突きの階段を何段か上ると、緑陰の中に大日如来の御姿を眼にすることが出来ました。次に、瀬音の聞こえる中 "陰陽の滝"を見に行きました。
昔、空海が祈願すると清水が湧き出て滝になり、近隣の人々は水に不自由しなくなったと寺の縁起で伝えられている滝です。そして、ここ今泉の地名の謂れともなっています。
この滝、かつては水量も多く、滝行が行われていたそうです。
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大日如来 |
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今泉不動尊を後にして、いつもの様に散在が池森林公園に入りました。昨年の台風の後遺症で通行止めになっていた"のんびり小径"コース。いつの間にか、補修も終わっていたようです。今回はこのコースを、のんびり・とぼとぼと歩いて行きました。
今泉台六丁目公園から天園のハイキングコースを横断して覚園寺に向います。
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やぐらの中には・・・ |
ハイキングコースから僅かに歩いた左手のやぐらの中に大きな石仏がありました。このやぐらは覚園寺・百八やぐらで、石仏には誰が手向けたのでしょうか、花が供えられていました。
覚園寺への分岐まで歩いてくると庚申塔がありました。午後の陽を浴びて庚申さんの石像も眩しそうでした。
(ねえ・・ お猿さん、眩しくて目を覆っているんじゃないよね〜 )
道を右折して覚園寺に向います。
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覚園寺 |
鎌倉宮 |
道を折れたところから急に人出が増えたようです。覚園寺に向う人、戻る人、夫々に春のような陽射しが降り注いでいました。
覚園寺は建保六年に北条義時が建立した大蔵薬師堂をもとに応永四年に北条貞時が創建した寺で、北条氏、後醍醐天皇、足利氏と代々の為政者に保護されてきた寺です。
枝振りの良い紅梅が見頃になっています。そして、寺の門には青竹の一輪挿しの中、梅の小枝が飾られていました。
次は、晴れわたった青空の下、鎌倉宮(大塔宮)に寄り道の後、梅の花を愛でに荏柄天神に行きました。
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荏柄天神 |
長治元年創建の荏柄天神。ここの祭神は言うまでもなく学問の神様として有名な菅原道真です。
また、天神さんと言えば梅。境内の梅は早咲きで有名で、つん が訪れた時は、社の右手の紅梅、左手の白梅、共に見頃となっていました。
合格祈願の参拝者で込み合う天神さんを後にして、今日の散策の最後として宝戒寺に立ち寄りました。
萩の寺として有名な宝戒寺ですが、境内に咲き競う枝垂れ梅や紅梅白梅の香りも爽やかでした。 |
宝戒寺 |
今日の鎌倉行は図らずも観梅デーの感が強くなった、とぼとぼ行でした。それほどに、お天気も良く穏やかな日和でした。そして、早く私も以前の身体に戻るよう、祈らずにはいられない一日となりました。
なお、家から鎌倉駅までのんびり歩いて、本日の散策時間は三時間半ほどでした。
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