とぼとぼ 鎌倉 (その4)

荒井沢市民の森〜今泉不動尊〜鎌倉カントリークラブ〜
天台山〜瑞泉寺〜杉本寺〜報国寺〜浄妙寺


 今日もまた市境界尾根を歩いて乗越し、鎌倉にやって来た。特に今日採ったコースは変則的なものかもしれない。

 荒井沢市民の森の皆城山を一登りした後、何時ものように尾根を下り、今泉に下り立った。

 今泉清掃事務所(ごみ処理工場)の前を通り、今泉不動尊に詣でた。
称名寺からは、幅広の車道をそのまま登り詰め、鎌倉カントリークラブの
クラブハウスの前を通り貫け、天園ハイキングコースに入った。

瑞泉寺にて

門前の土産物店に並ぶ土鈴
天園の茶店から天台山を通り、
北条首やぐらを過ぎると、紅葉谷の瑞泉寺に下った。

瑞泉寺に着いた時は午後の時間帯となっており、
今日は此処まで随分と時間が掛かってしまった。

瑞泉寺の門前にある、土産物店の店先で白髪の老人が
土鈴に彩色を施している。店先に並ぶ土鈴の色鮮やかさに、
思わず手が出そうになってしまった。
 今日は天気もよく、風も無い穏やかな日和だ。また、足の疲れもそれ程感じないので、瑞泉寺から二階堂川に沿って、杉本寺に向った。

 金沢街道に面する杉本寺からは、十一面杉本観音の幟に見送られながら、次の報国寺に周る。
 報国寺は臨済宗建長寺派の禅宗寺院である。入口山門には日曜参禅会の札が下がっている。

 境内には何ともいえない雰囲気が漂っており、私はこれが好きだ。
  苔むす庭には、凛とした空気が漂い、
石仏や五輪塔がひっそりとたたずみ、
禅寺特有の風情が感じられる。
また、報国寺はこの季節、境内の古木が紅葉の時期を迎え、
色鮮やかに化粧を施し、それはみごとである。
  鐘撞き堂廻りに散り敷いた もみじ葉 の中に
山茶花の花ひとつ、何ともいえない風情あり。

 寺院巡りの締め括りとして、浄妙寺に行った。

 この寺は鎌倉幕府の重臣である足利義兼により建立されたという。当初は極楽寺と呼ばれる真言宗の寺院で、義兼の子義氏の時に臨済宗となり寺名も浄妙寺に改名されたという。
浄妙寺、この寺は庭が素晴らしい。庭を眺めながら一杯の
薄茶が頂きたくなるような
、そんなお寺なのである。


帰路、浄妙寺から歩いて鎌倉駅に向ったが、
流石に疲れが出て、杉本観音バス停から乗車した。

   つんの
とぼとぼ