ぶらり  散歩(その6) 

梅雨の晴れ間の散歩

 ここ1週間ばかり、梅雨らしく雨降りの日が続いていた。私は戸塚のハローワークへ就職活動に行ったり、病院への通院と、雨を縫って出かけていた。
 しかし、どちらも意に沿った結果は得られず、徒労に終わっている。
 滅入った気分で過ごすのは、うんざりだなぁ〜と思った頃、
久しぶりに晴れ間の観える日がきた。

 こんな時こそ「身体を動かそう」と散歩に出かけてみた。
 実は先月末の安達太良山の山行後に、膝関節の痛みが再発していたので、様子を診ながらのアクションなのである。
 いつもの川沿いの道を辿り、葉月橋あたりまで来る。環状4号に面した青田の苗の緑が眼に優しく映る。 

半夏生
 そう云えば、先ほど通った道脇に半夏生の特徴ある葉を観た。葉の一部だけ白粉を塗りかけた様な姿。昔は「田植えは夏至が終わった後、半夏生に入る前に行うこと」との風習もあったようだが、今年は7月2日が半夏生にあたる。
 きっと、今年も半夏生に間に合うよう、田植も済ましていたのだろう。

それにしても、随分と蒸し暑くなってきた。額から汗が噴き出てきた。


        「 犬の舌のびきり半夏生咲けり 」     東野 昭子


荒毛反魂草(アラゲハンゴンソウ)
 橋を渡り道なりに曲がった辺りに荒毛反魂草(アラゲハンゴンソウ)が咲いていた。以前暮らしたことのある、青森の地でよく観かけたことのある花だ。

 さて、行く手にはこんもりと霞んだ丘陵が観える。

トウモロコシ畑

鋸草(ノコギリソウ)

 散歩の帰り道に選んだ山沿いの道を歩けば、畑にトウモロコシも随分と実っていた。

 蜩(ヒグラシ)の鳴き始めた山沿いの道から、川沿いの道に戻った辺り。
赤やピンクのノコギリソウ、そして”蛇の目草”の蛇の目が鮮やかだった。


蛇の目草
 汗で下着までグッショリと濡れた姿で帰宅。シャワーを浴びようと浴室に入った処で、ジーンと膝に痛みが ・・・・。

 「膝関節症の奴め ・・」 本当に、何とかならないのか!!


 夜には、また何時もの梅雨空に戻ったようだ。



   つんの
とぼとぼ