ぶらりと 花 散歩(その4)
どこかで春が生まれてる
一輪草 |
季節は桜花の時期。花の咲き終えた梅林は寂しげな風情だ。 右手の崖状の台地からは地下水が滲み出しているのだろうか。薄暗い道脇はいつ来ても泥濘状態だ。 湿潤な道端にぽつりぽつりと白い花を付けた草がみえる。葉の形から直ぐにキンポウゲの仲間だと察しがつく。今年もこの時期、この場所に一輪草は咲いていた。 |
市内で一輪草の咲く場所は極限られた場所だけではないだろうか。 崖下の木立の道から、陽のあたる畑の脇に出てくると、そこは春の草花の絨毯が広がっていた。 ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タネツケバナ、イヌノフグリ、タチツボスミレ、ムラサキケマンなど皆、春の陽射を浴び、そこからは土と日向の匂いがした。 |
ヒメオドリコソウ |
ホトケノザ |
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タネツケバナ |
いつも立寄る川岸の休憩所に着いた。バードウォッチャーの人達だろうか、双眼鏡を手にした数人が先客としてそこにいた。 しばらくして先客が立去った後、いつもの様に近くの自動販売機で購入しておいた、緑茶を口にし一息ついた。 手入れの行き届いた、ヒュウガミズキの生垣の所で右折し川上に辿つて行く。 川沿いの道に植えられた雪柳の白い花が目に沁みる。 |
翡翠(カワセミ)目当てのアマチュア・カメラマン達は帰り仕度をしているところだった。どうも今日の収穫は芳しく無かった様である。 環状四号線を横断して瀬上市民の森に向った。瀬上池が近くなるとあちらこちらからウグイスの鳴き声が聞こえる。大合唱(輪唱かな?)である。 一汗かいて尾根道に到り、足元に妙なものを見つけた。 |
雪柳の道 |
キブシの花房 |
キブシの花 |