ぶらり  散歩(その1) 

春爛漫の川辺の道・山辺の道を歩く


 つん の住む街は人口360万都市の中では一際、緑と花に恵まれた場所に在ると思っています。

 四月下旬の休日、ぽかぽか陽気に誘われて昼飯前のひと時、ぶらりと散歩に出掛けました。 小川沿いに公園まで歩いてくると、広場の上空に張られたロープに鯉幟が何匹も付けられていました。

 緋鯉も真鯉も皆、爽やかな微風に揺られ揺られて気持よさげに泳いでいました。

 春爛漫と云うべきか、爛熟の春の風情で周辺を見渡せば、八重桜が重そうに花を蓄え咲誇っている。

 八重桜を観ると五月連休を連想する つん です。

八重桜

花大根(ショカツサイ)
 「しかぁ〜し・もう・・五月かぁ〜 」時の立つのは早いものである。

 川辺の道の傍らには、花大根が涼やかな青紫の花をつけ揺れている。
 川岸から逸れて山道に入ると木立に絡んだアケビに花が観られます。ここ鎌倉古道の周辺には結構アケビの樹も多いのである。

ムラサキサギゴケ

ムラサキケマン
頭上を覆う立木の陰で、薄暗くなった小道を進むと
木漏れ日射す中、地面に貼り付くように咲く、ムラサキサギゴケ
を見つけました。この花、特徴のある花の形から
ゴマノハグサ科の仲間かもしれません。

タチツボスミレ
 更に進むと、陽光降注ぐ田圃の脇に出て来ました。
 田の畦には、この周辺のどこにでも観られる、ムラサキケマンやタチツボスミレが今を盛りと咲いています。

 ここで再び川岸に戻り小休止。散歩途中、自動販売機で入手したペットボトルの緑茶で喉を潤し再出発。

 この時期ともなると、春先に川岸で春の先駆けとして咲いていた、イヌコリヤナギも盛りを過ぎ、柳絮(りゅうじょ)も旅立ちの準備が出来ている。

 そっと、人先指の先で弾いてみると”ふぁ〜っ”と青空めがけて飛び出して行った。


イヌコリヤナギ

花 桃
  軽く飛んで風を仮らず
  軽く落ちて地に委せず
  繚乱として晴空に舞い
  ・・・・・


柳の絮(わた)を観てこの詩を思い出した。
 川辺の道は花桃や山吹の花で色艶やかである。

 さて、お腹も少し空いてきたようだ。家に戻って昼飯とするか。。。

 いや待て、この陽気である。今暫く、川辺を流離ってみようじゃ〜ないか。

山 吹

   つんの
とぼとぼ