今日は薄曇りの天気で、雪はない。ここは太田市と言って、群馬と埼玉と栃木の県境の近くの街だ。もう梅の花が終わりに近く、桃は満開、木蓮が咲き始め、桜もあと数日といったところ。美瑛に比べ都会なので、人も車も多く、常に何かの音が聞こえている。
昨晩、市町合併(太田・新田・尾島・薮塚?)の記念の花火大会が盛大に行われた。会場の中心部は元々田んぼだった所を工業団地に造成した所だが、周辺はまだ田畑が広がり、おとといはキジ(鳥の名)も姿を見せていた。主に昼間活動する野鳥を始め、ネズミやイタチなどの様々な動物もいるに違いない。彼らは花火を見て、どのように感じるのだろうか。
北海道のある湖で、何かを祝う為に花火大会を行った。そこには沢山の水鳥が生息する豊かな自然環境があり、花火大会当日の昼間も沢山の水鳥が羽を休めていた。ところが次の朝、水鳥は1羽もいなくなっていた。このことが何を意味するのかは一人一人の感覚次第だが、私は巨大な花火は、きれいだけど美しいとは思わない。線香花火のような小さい花火を、好きな人と2,3本楽しむ方が、よっぽど美しいし、幸せな気分になれる気がする。
都会に住んでいた時には、こんな事はほとんど感じることがなかったが、自然豊かな閑かな環境の中に住んでいると、これと同じようなことがいくつも感じられてしまう。
今、爆音を響かせてオートバイが通り過ぎていった。自分の(偽の)幸せの為、他人に迷惑をかけていることがなぜわからないのか。こんな都会に再び住むことは、おそらくないだろう。
|