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NOVEL

くもりときどきあくま2 第23回

 
 
 
ぼくのクチビルとミツルのクチビルがくっついた。
かわいたクチビル。

でも、ぼくもミツルもちょっとだけ口を開けてたから、
すぐにつばでぬれていった。

ミツルがもっとクチビルを押し付けてくる。
どっちのかもわからないつばで
ぬれた面積がどんどん大きくなってきた。

「んふ.....」

鼻から荒い息がもれて、それと同時に声が出た。
アゴもちょっとだけ浮いてくる。
するとミツルはクチビルの間からべろをのばしてきた。

口で息ができないから、
鼻から吸い込む音が大きく聞こえる。
ミツルのべろが伸びてきたことで
ぼくの息はさらに荒くなっていった。

うわくちびる、したくちびる、そのうらっかわ。
じっしり時間をかけてなめなわしたあと、
ミツルのべろはぼくの口の中へ入ってきた。

まだちょっと恥ずかしさがあって、
ぼくは自分のべろを動かさない。
でもミツルのべろはそんなぼくの気持ちなんか完全にムシして
どんどん奥へ進んできた。

「んはっ.....!!」

上の歯をなめられたとこで、
ぼくはたまらなくなって大きく口を開けてしまった。
それといっしょに声も出た。

「.............。」

ゆっくり目を開けてみると、
ミツルがぼくを見下ろしてた。

でも、いつものこわい表情とは違う、
ちょっと優しそうな顔をしてた。

そしてちょっと笑ったあと、またクチビルを近づけてきた。
それを確認してから、ぼくはまた目を閉じた。

「ん、んっ.....」

今度はいきなり激しかった。

ミツルは顔をちょっと横にむけてキスをしてきた。
これだと鼻と鼻がぶつからないから、もっとくっつくことができる。
ということは、べろももっと奥へすすんでくるってこと。

「んっ...!」

ぼくのべろがつかまった。

せまいぼくの口の中で、
ぼくのべろがミツルのべろに突つかれた。

口と口が密着してるからどこにも逃げ場はない。
口の中の空気すらそそから出て行くことができない。
ちょんちょん突つかれるのにがまんできなくなって、
ぼくもべろを動かした。

ミツルのべろのザラザラした感触を自分のべろで味わう。

そこから出てくるつばもどんどん混ざり合って
ミックスジュースみたいになってく。
口の中の空気も、ぼくが吐いたのとミツルが吐いたのが混ざっていく。

ミツルのべろを味わいながらそんなことを考えると
ぼくの身体はどんどん熱くなっていった。

「.....?」

突然、床に投げ出してあったぼくの両手が
あったかい感触に包まれた。

びっくりして目をやってみると、
ミツルが手をにぎってくれてた。
指と指の間に指を入れてくれて、ぎゅってにぎってくれてる。

なんでこんなに優しいんだろうって思った。

セックスってこんなんなのかな、って思った。

ぼくもミツルの手をにぎり返してると、
ミツルのクチビルはべろを伸ばしたままちょっとずつ離れていってた。

その、離れていくのがちょっとさみしくて、
まだぼくの口の中に残ってるミツルのべろをクチビルで挟んだ。
そうしたらミツルは離れてくのをやめてくれて、
口のなかにべろだけが残されてる状態になった。

ぼくはそのべろを必死で吸う。
そこに付いてるつばを全部吸い取るみたいに。
夏によく食べてたチューチューアイスを吸うみたいに。

.....きゅぽっ

あまりに強く吸ってたせいか、べろが離れた時にそんな音がした。

そして、握ってた手を離して
ミツルがぼくのほっぺをちょんってたたく。

「........?」

ゆっくり目を開けたらミツルが上から

「今度はワタルが舌出して」

って言った。

だからぼくはまた目をつぶってべろをちょっとだけ出した。

「んうぅっ.......!!」

こんどは逆。
ミツルがぼくのべろを吸う。

すごい力。
つばがどんどんミツルに吸い取られてく。

ぼくも、こんな強くしてたんだろうか。

「んあぁっ!!」

口が大きく開いて、声が出た。

いきなりミツルがぼくのちくびを爪で突ついてきたから。

「んふっっ.....」

そしてまたすぐに口をふさがれる。

キスもされながら、
右のちくびが爪の先ちょで何度も何度もなぞられる。

くすぐったいけど気持ちよくって、
つぶってる目にぎゅっともっと力が入った。

「んっ、んうぅっ.....!」

今度は左のちくびも突つかれて思わず身体が動いちゃって、
顔も横を向いちゃったけど
それを追うようにミツルの顔も動いて、
ぼくがキスから解放されることはなかった。

聞いてて自分で女の子みたいって思っちゃうような声が
いっぱいいっぱい出てくる。
恥ずかしいけど勝手に声が出てくる。
ちくびの刺激がすごくって、
声を出してないと頭がおかしくなっちゃいそうで。

爪でなぞるのが終わったと思ったら、
今度は指と指でちくびをはさんで
はみ出た部分を違う指でなぞってきた。

「んあぁっ!」

顔を思いっきり横に振ったら、
ぼくはようやくキスから解放された。

「んっ、んんっ、.....」

それでもちくびへの攻撃はやまない。

ミツルにみられてるってわかってるのに、
ぼくは身体をよじったり声を出したりし続けてた。

「はあ、はあ、はあっ.....」

それからしばらくして、ようやくミツルの手が止まった。

ぼくの目にかかってた髪の毛をそっとどけてくれる。

「すごい感度」

ミツルの声。

それを聞いたら一気に恥ずかしさがこみ上げてきた。
そんなぼくを見てミツルは楽しくなってるんかな。

「ここ、そんなにいい?」

って言いながら、またちくびをちょっといじる。

「んっ.....!」

ぼくはまたぎゅっと目を閉じる。

「それが答えなんだね」

くやしい.....くやしいけど当たってる。

「ここも硬くなってるし」

「うあぁっ!!」

ちんちんの、うらっかわのところをさわられた。

自分でもわかってて、
いつミツルに言われるかって思ってたんだけど
ちんちんもカチカチになってる。

「可愛いね。ワタル」

って言いながらぼくの頭をなでた。

同い年のやつに可愛いなんて言われても
ぜんぜんうれしくないはずなのに、
なんかずっと年の離れた大人の人に頭をなでられてるような、
そんな気がした。

そしてその後、また僕の身体がミツルの身体で覆われた。

ぼくの首の下に腕をまわして、ぎゅっと抱きしめてきた。

ミツルの身体があったかい。
ヒトの身体って、こんなにあったかいもんだったんだ。
あれ、ミツルはアクマだっけ.....

って、そんなことを考えてたら、
ぼくの身体になんか硬いものが当たってるのに気づいた。

「ミツルも.....」

「ん?」

ちょっとだけ身体を離して、ミツルがぼくを見た。

「ミツルも、かたくなってんじゃん.....」

初めて反撃できたって思った。

けどミツルは、

「そりゃ、ワタルのあんなエッチな声聞いてたらそうなるよ」

って。
ぼくみたいに恥ずかしがったりすることもなく
あっさりそう答えた。

「女の子みたいな声、すっごい出てたよ」

「うるさいっ.....」

ぼくから攻撃したはずなのに、
いつの間にかいつものパターンに戻ってる。
やっぱり、ミツルにはどうやってもかなわないのかな。

「こことか、どう?」

って言いながら、ミツルが顔を近づけてきた。

「いっ.....!」

かまえてたはずなんだけど、準備が足りなかった。

首すじをなめられて、また声が出た。

「んうぅぅ.....」

べろが何度もいったりきたり。

鳥肌が立ちそうなくすぐったさ。
今まで味わったことのない感触。

「んあっ!」

そしてちくびをいじるのも再開。
ぼくはただ、声をあげるしかなかった。







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