やっぱり冬の湿原と言えば丹頂でしょう。実は1年中湿原の中に丹頂は棲んでいるのですが、人里に出てくるのが冬なのです。子供連れの丹頂や夫婦で舞う丹頂の舞い、など比較的近くで観察できます。
日本で1番最初に御神渡りが見られるのが塘路湖と言われています。12月下旬ともなると−20℃以下になる為、高さ1m50cmほどの氷の壁ができる。とても幻想的なこの現象はまさに自然界の神秘です。
釧路湿原には四季があります。冬の湿原は空気が澄んでいるので、耳を澄ますと湿原の色々な音が聞こえます。釧路川の中の蓮氷が流れる音、野鳥のさえずりなど目と耳で楽しむ事ができます。
湿原には丹頂以外にも沢山の鳥がいます特に、冬にだけ渡って来る鳥がいます。オオワシ、オジロワシ、ノスリ、など他にもたくさんの種類の野鳥が観察できます。更にこの季節は木々に葉がないので夏に見づらい野鳥も観察しやすいです。
冬の気温は晴れた日ほど低くなります。そのため夕日も綺麗に見る事ができます。その日によって色が変わるため湿原の夕日に魅力を感じる写真家も多いようです。
1月の下旬から3月の中旬まで毎年走るのがSL湿原号です。愛好家の人たちにはとても人気があります。丹頂と撮るのもよし、展望台から撮るもよし、自分の気に入ったポイントを探して撮るもよし、
夏のカヌーでの川下りは今や釧路湿原の1番人気ですが、冬のカヌーは夏にはないマイナスの張り詰めた空気の中の自然観が体験できます。夏、冬両方体験して違いを比べるのも楽しみ方の1つです。湿原の四季を楽しんでください。