徒然雑記(21) 運転W

運転Vの第四章はチト書き込みに難がありまして 然〜銀間の途中にて臨時停車をしました
今日は元気に上り勾配にめげずに運転を再開します。

17・9・15(木)

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なります。

然〜銀運転線図

銀〜沢運転線図

きつい上り勾配を運転している状態で この区間の機助は常時火室内の1200度に近い火と対面しての焚火ゆえ大変な重労働です。
真夏は作業服が「汗」でドップリと濡れ、絞ると水がしたたり落ちる位に「汗」をかき、冬は火の傍にいても運転室の両サイドから雪が吹き込んできて
それは、それは寒くて参ります この様な試練を克服して機関士の道へ進みますが辛さにめげずに勉強・・・大変です!

上り勾配の運転も進んで「稲穂峠川」217k付近の20.8/1000を越えると少しずつ「勾配長」も短くなって緩和され これに伴って速度も上ってきます。
銀山駅に接近して場内信号機を過ぎ構内に入って漸く、蒸気をOFFとしますが この様な運転をする駅は僅かです。
無事銀山駅に着きました 一息つく間もなく機助はこの区間にある「稲穂隋道(1776m)」(運転線図参考)への進入に対する火室内への焚火作
業を続けます これはトンネル内に入ったら黒煙防止の為焚火作業をしなくてもいい様にする目的でトンネルに入るまでで蒸気圧を保持出来る様な
火室内の火勢状態を作りますが これがひと度蒸気上りが悪い機関車だと嫌やでもトンネルに入っても焚火を続けなければならず この様な時はもう
大変です 煙が運転室に入って来て息苦しくなる為床下から少しでも新鮮な空気を取り込むのに至る所を開けて凌ぎます  この苦しさは味わなけれ
ば分からない辛さで鼻の中に何時までも煙の匂いがついてとれるまでに大変です!
トンネルに入って中間辺りから今度は緩い下り勾配にかかるので中程でダ行運転に移ります  煙に塗れた時はトンネルを出てみると「いい男も・・?」
台無しの如く二人共真っ黒に煤けた顔です   想像してみてくださいなァ!!

後は小沢駅まで−20/1000が介在する下り勾配とR=300のカーブすなはち60k/h制限のカーブの連続を小刻みなブレーキ操作によって下って
行きますが、下りこみのブレーキ操作を誤ると速度はドン、ドン加速されて暴走する結果を生む事になるので 機関士は慎重なブレーキ操作によって
これを回避して安全な運行が保たれています。
それだけにどの辺はどの様に速度がついて来る等と云う、線区の実情も十分把握していなければならない事になります  それだからこそ機関士なのですこの様にして小沢駅に着きますが この駅はホームが機助側になるので停止させる時の目標物を見失うと手前だったり行過ぎたりと云う事になり兼ねないので慎重なブレーキ操作が要求されます。  さあ!あとは倶知安の山、一山です 次回とします。 

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