今回は準備から運転編に入ります!
17・9・10(土)
釜前
前回は点呼を終えて機関車に出向く所まで書きました 今回は準備段階から入ります。 機関車に来た
二人は持参しているカバンを所定の位置に納め、機関士は各部所(特に足回り関係)のナットやボルト類
に弛みや折損等が無いか或いは部品に異常が無いか等を点検ハンマや目視によって確認します。
ボルトやナットに弛みや折損があれば そこをハンマにて打つと鈍い音響で返って来るのでこの辺が耳や目が
重要視される所でもあります。
一方機助は 火室内(写真で見えるオレンジ色の所で石炭を燃やす所)にアク(石炭の燃えカス)が
一杯溜まって待機していた機関車なので このままでは石炭がくべずらい状態となっているので、
この溜まっている石炭の燃えカスをピットと云う捨て所に落として火床を薄くし 石炭をくべ易い状態にすべく自分流に作り直しをします。
機助にとってはこれが一番の苦業であり じかに1000度近い火と対面しての火床の整理に当たるだけに熱い事はこの上もなく 特に真夏は大変
です これだけで一仕事したのと同じ位の体力の消耗がなされます。
これらが終わって「かま前」をきれいに掃除し、これで何時でも動ける用意が出来た事になります 今日、私達が乗務する機関車は
D51138号機としましょう さあ! 準備完了です!!