17・5・7(土)
4月25日、9時18分 一人の人間の大きな操縦判断ミスによって107名の尊い命が天にめされると言う大惨事が発生
した。 この惨事については色々な要因が引き金になっている事は連日の様にマスコミがとらえて報道しているが この事故が起きた大きな原因としてはっきりしているのは運転士が運転に対する「決め」をキチット守らなかった事 そして西日本という鉄道会社の鉄道輸送に対する体質のまずさ(?)にあったと思う。
運転士は運転台にてブレーキハンドルに手をやって「圧死」していたとの事で 少々美化された感じの書き方もあったが
私から言わせれば亡くなった運転士は本当に運転に従事する適正があったのかと少々疑問を感じ得ない。
亡くなった運転士にムチをうつ気は毛頭ないが 然し敢えて云わせてもらうなら、この運転士は前職の車掌職には適して
いたが運転と言う職には適合しない人間だったかも知れない。
運転士は必ず「運転適正考査」すなはち「運適」を受ける事が義務ずけられていて これの合否にて運転士を継続出来るかどうかの判定がなされるが 今回の運転士も「運適」には合格しているが実際には運転する職には適さない面もあった
かもしれない それが故二度、三度とオーバラン等の責任事故を起こしていると言う事からみても無きにしもあらずかも知れない。
この事故を起こした線区は 今迄に何千本の電車が数多くの運転士によって運転され何事もなく運転が継続されていた
筈で、事故を起こしたヶ所(カーブ)或いはその付近にて今迄に何回も色々な運転士が事故を起こしたりその芽があったの
なら安全に係わる事がおざなりになっていたと会社も大いに批判されても当然だが 決して会社を援護する訳ではないが
今回 R=300を10キロUPの70キロの速度通過することが指定速度として決められ これを「決め」として遵守されて運転
されていたが故、事故は起きていなかった訳であって、この為に真面目に仕事に取り組んでいた運転士には大変気の毒に
思えてならない。
又、区間の運転時分に対して、ひとつ停止する駅が増えたにも係わらず運転時分は同じである旨の報道もあるがテレビ
にて写し出されている時刻は市販されている一般用の時刻表の中の時刻であって秒数は省略されている。
運転士が携帯する正式の時刻表には15秒、30秒、45秒とあって9時3分と書いてあっても実際は9時3分15秒或いは9時3分45秒と秒数をうって有る事を確認して報道しているのか!テレビ局の報道にも疑問を感じる。
確かに区間時分できつい運転時分を強いられていたかもしれないが車両の性能限界を越えた状態にあったとは考えられ
ないしどこの鉄道会社にあっても皆同じ事が言えると思う。
又労組の幹部も、出勤途中の二人の運転士がいてこれが救助に当たらなかった事を語った様だが、それでは労組側も
事故発生が分かった時、いち早く現場にかけっけて救助作業にあたったのかを聞きたい 救助に当たったのなら会社を
非難してもいいが 何もする事なく会社のなすがままであったとすれば 組合と言っても会社の人間ではないのか?
これは、おい!おい!一寸待てよ! おかしいのではと思う。
各鉄道会社もこの事故を機に安全輸送により以上に大きな力を注ぐ事と思うが安全のウラ側は利便性の不都合も多々
出てくる事と思う。
利用する我々側もこの事を十分理解する必要もあるのでは・・・
会社も運転時分の遅れについて、あまり細かい事の報告を必要とせず、許された範囲内での時分の回復に万全を期す
事を目標と掲げるべきではないだろうか?
亡くなった107名の方々の御冥福をお祈り致します。