+ 第44話 「紅い罠」 +

 冒頭、将臣くんが知盛に案内され屋島平家邸の一室へとやってきます。そこにいたのは、甦った尼御前。清盛が将臣くんのために人として甦らせてくれたのだと知盛は言うのです。驚き、安堵の涙を流す将臣くんに、尼御前は微笑んでこう言います。
「清盛どのに逆らう輩がいます。わたくしたちで排除しますよ、重盛どの……」
「はい、尼御前!」
 感激の将臣くんたちを、中庭から経正さんが微妙に苦い顔で見ています。きっと尼御前の顔色と目つきが妙に怪しいことが気になっているのでしょう。むしろ将臣くんがそれに気付いていないことが気になっているのかもしれませんが。

 さて、場面は変わって、屋島に潜入した高倉花梨と小さい白龍・敦盛くん。廃墟となった都を探索中、怨霊におそわれる尼御前を助けます。と、そこへ攻撃が。現れた将臣くんが、「その女を渡せ」と悪役笑いを浮かべているのでした。
「将臣、平家の仲間だったの? ずっと神子をだましていたなんて!」
 白龍と敦盛くんはショックを受けますが、将臣くんは冷たく笑って切りつけてきます。尼御前の守りを白龍に任せ、花梨は将臣くんを迎え撃ちますが、なにしろ病み上がり。敦盛くんと2人がかりでも苦戦します。さらには無警戒だった後方から白龍の悲鳴が上がるのです。驚きに振り返った2人が見たものは、助けたはずの尼御前が呼び出した怨霊と、すごく男性向けゲーム風にとっ捕まった白龍の姿でした。
「動いてはなりません。動いたらどうなるか……わかりませんよ?」
 そんなことを言って悪役笑いする尼御前ですが、花梨と敦盛くんをボコるでもなく、ただ「白龍はもらってゆきますよ……」と、将臣くんともども大人しく撤退するのでした。
 連れ去られる白龍も必死です。耳飾をがんばって砕いて撒き、花梨たちへの道しるべにするのでした。

 そのころ、別々の場所に飛ばされた龍神の神子たち。朔は溢れ出す怨霊を、ばったばったとなぎ倒しまくっています。対する景時さんはなんだか浮かぬ顔。朔が力に走りすぎていることを憂いているのです。
「朔にとって力とは、ぱうわーとはなんなのかな? それがわからないと、俺はもう戦えないよ?」
 尋ねられた朔は答えられません。見ていた視聴者も答えられないのでした。ぱうわーって本当になんですかその一つだけよけいな『う』

 さて、こちらは望美。譲くんと2人、怨霊もでない平和な道中でしたが、とうとう敵に遭遇します。二人の前に立ちふさがり、高いところから見下ろしているのは知盛でした。
「ようやく2人きりで会えたな……源氏の神子、春日望美……」
 譲くんが思わず『こいつも先輩狙いか?』と殺気をみなぎらせるようなセリフを吐き、なんだかご機嫌な知盛は昔話をしてくれます。実は、望美たちが京に流されてきたことも、全部平家の陰謀だったというのです。この話は見事に望美のマジ切れスイッチを押してしまいました。
「あなたたちのせいでト○ビアの泉見逃し続けてるんだよ! 許さない!」
 まだそのネタひっぱってんですか先輩、というのが譲くんの正直な感想かもしれませんが、とにかくバトル開始です。知盛は黒龍の逆鱗に守られ、余裕綽々ですが、理性飛びまくりの望美は気にも留めずに暴れまくります。その辺が破壊されるのを見届け、知盛はさっさと撤退するのでした。これも平家復興のための布石にすぎないのです。

次回に続く。

 というお話でした。
 今回の心わしづかみは、あのマジ切れりっくんのちょっと大人っぽい式神降神コールです。ああスイッチ入っちゃった入っちゃったと思ってたらやっぱり入っちゃっててウヒヒヒヒ状態に。でも今回は理性取り戻すの早かった。コゲンタの忍耐のおかげと思えてなりません。
 ヤタロウにちっとびっくりさせられたのが、「ショウカクどの」発言。敬称つき? かぶりふるショウカクもかわいいったら。その前の腰に片手あてて「えっへん」って感じで立ってるのもかわいい。本当に毎回株を上げまくる人です。ですが、なんですかリクへのあの一言。誰に毒されたんでしょう……と書いて、マサオミさん以外の人の可能性がゼロなことに気付きました。タイザンは小さい頃のまんま大きくなった感じなのに、ガシンはえらい方向に変わりましたね……。
 それにしても、どう見てもウツホの操り人形な姉上にまったく気がつかないガシンもガシンです。部長は気付いてて何か考えてるっぽいですね。「ガシンも気付いていないようだし、俺が本当のウスベニを取り戻してやらなくては」とか考えているのなら嬉しいんですが。マサオミさんは姉上復活に目がくらんじゃってるし、今回のように「頼りになるのはあなただけです、部長!」ってな気持ちになったのは初めてでした……。会社員やってたころのヘタレ部長と、しっかりものマサオミさんが見事に逆転してます。もうちょっとがんばれマサオミさん!
 子供づれヤクモさんも、毎回はらはらさせてくれます。今回は本気でタカマル退場かと心配しました。彼、あの面子の中じゃ絶対的にイロモノ成分が足りてませんから。かっこいいだけじゃヤクモ戦隊ではやってけないんじゃないかと思うと、本気で心配です(涙)。
 あとは、豊穣のアンジ。おおっ出た〜飛鳥父の式神か〜! と思ってたらどうやら違うようで……。まさかと思いますがあの1カットだけの出演でしょうか。さすがヤマセやモズやトウベエやクレナイを使い捨ててきた陰陽大戦記、油断なりません。
 さて次回、ついにソーマが燃えますか! 目から火ですか! ナズナエンド決定ですか! あとオニシバと部長を……いえなんでもありません。出てきたら僥倖、くらいに思っておくことにします。





+  45話「燃えろ、ソーマ」  +

 前回平家に囚われた白龍は、尼御前の手で締め上げをくらっています。一週たってもまだ男性向け風です。PTAなどおそるるに足らぬと思っているらしい尼御前は、高倉花梨が望美に伝えようとしていることがなんなのか、それを気にしているのでした。
 しかし花梨もちゃんと考えていて、その辺りのことは白龍にも敦盛くんにも話さず自分一人の胸にしまっているのでした。白龍から聞き出すのをあきらめ、白龍いびりを一時休んで表に出てきた尼御前を、将臣くんが出迎えます。その顔の幸せそうなこと……。将臣くんは本当に尼御前のことが大好きなのです。尼御前はそんな将臣くんと、だるまさんがころんだをして遊ぶのでした。具体的に言うと、将臣くんの目を盗んで凶悪な表情になったり将臣くんに聞こえないように怖いセリフを吐いたりです。本当に気付いて将臣くん
 そんな将臣くんをちょっとだけ我に返らせたのは、尼御前の手の氷のような冷たさでした。
 尼御前は本当に人間として甦ったのだろうか? そんな疑惑が胸に湧き上がり、将臣くんはかなり手間のかかる着替えをはさんで清盛の元へと走るのです。平家邸で清盛を問い詰めようとしますが、経正さんに止められ、清盛と一対一での会話は出来ません。ただ一言、
「時子が先代の神子の牙にかからんとしている。重盛、助けて参れ」
という言葉が直接聞けただけだったのでした。しかしその一言で将臣くんは蒼白です。またしても手間のかかる着替えをはさみ、尼御前を助けんと急ぐのでした。なぜいちいち平服に着替えるのですか

 その頃、龍神の神子たちは別々の場所でそれぞれにがんばっておりました。まず望美。前回スイッチオンで辺りを破壊しまくったことを、冷静になった頭で反省しています。スイッチがいったん入ってしまうと自分でも自分が止められない……と自己嫌悪に陥るのでした。
「そんな先輩のことも、俺は好きですよ」
「譲くん……」
 いきなりいい雰囲気になる2人。また一本、譲エンドのフラグが立ったようです。
 そして別の場所の朔。前回兄上が「もう戦わない宣言」をしてどっか遊びに行ってしまったため、一人で怨霊と戦いまくっています。武器はふたつの拳です。素手で怨霊はりたおすなんて、望美ですらやってないことをフツーにやってます。パートナーなしでも問題ないあたりさすが黒龍の神子。兄上は戦闘要員ではなく、暴走のストッパーとして必要だったようです。

 対して京邸は平和そのもの。その辺で拾ってきたヘンな怨霊に名前などつけて、弁慶さんがヒノエと一緒にかわいがっているのでした。湛快さんだけは気付いていたのですが、リズ先生が眠っていると怨霊たちは静かなのです。って、いきなりすごい伏線を出してくる作品です。先生は一体何者なんでしょう。

 さてその頃、さらわれた白龍を追う敦盛くんと、病み上がりの高倉花梨。途中でとうとう、花梨の体力が切れ座り込んでしまいます。
「先に行って敦盛さん。平家の狙いは私だから、私が怨霊をひきつけておくよ。白龍を助けてあげて」
「しかし花梨どの、その怪我では……」
 気遣う敦盛くんに、花梨は明るい笑い声でこたえるのでした。
「大丈夫だよ! こう見えても京に応龍の加護を取り戻した先代の神子だよ? 心配しないで!」
 さすが主人公です。頼りになるその言葉に、敦盛くんは花梨を信じてその場を離れ、囚われの白龍の元へと駆けつけました。尼御前はまだ戻っておらず、留守番の怨霊が敦盛くんに襲い掛かります。そしてその向こうから、敦盛くんを呼ぶ声。白龍が助けを求めているのです。頼られた敦盛くんは、神子の力なしでもがんばります。具体的に言うと巨大化です。しかし敦盛くんだけあって巨大化もけっこうかわいらしく、無事白龍を助け出すことに成功したのでした。
「白龍、無事か? もう大丈夫だ」
「敦盛、私を助けに? ……ありがとう、嬉しいよ」
 お互い自己嫌悪持ちの二人には、こうして友情のフラグが立つのでした。そこにようやく到着したのは匂いを頼りに白龍のあとを追って来た九郎。2人の間に漂うすがすがしい空気を察知し、潔く引き下がるのでした。

 そしてもう一人、平和ではない人が。一人で残った高倉花梨の元に、尼御前がやってくるのでした。けが人相手に闘る気満々です
「どうしても源氏の神子に伝えなくてはならぬこととはなんなのですか?」
「なぜそのことを気にするの? あなたたちは何を恐れているの」
「わたくしは何も恐れてなどいませんよ。口をつつしみなさい、先代の神子!」
「……まさか!」
 何かに気付いたらしい花梨は、いきなり尼御前めがけヘッドスライディング。2人はもつれあって倒れます。
 ちょうど駆けつけた将臣くんが見たものは、雰囲気たっぷりに抱きしめあっている(ように見える)尼御前と花梨の姿。
 ……尼御前までもが男性向け路線に!
 衝撃のあまり、将臣くんは手にした太刀を取り落とすのでした。
 次回に続く。

 ……というお話でした。はるかの代役でやるとあちこちに男性向け女性向けが散らばる話でした。あああ。
 気を取り直して、最初から最後まで動揺ポイント満載だった今回のこころわしづかみ、一部箇条書きで参ります。
 キバチヨが「ガシン」って呼んだ! しかもすごい真顔ですよ珍しい。
 ヤクモさんが「あはははは」って笑った! しかもすごい楽しげですよ珍しい。
 末永くお幸せにソーマとナズナ! 「お礼は敵を倒してからでしょう?」「かわいくねえなー!」なんてやりとりがありましたが、そんな君らがセットでかわいすぎです。……でも、目から火を出すのはやめとこうよソーマ。
 束帯のタイザンが好きです。でも、ヘタレな部長のほうがもーっと好きです。……いやどっちも好きですが、今回の黒幕っぽさっぷりがショックだったもので。てっきり、里の子どもたちやウスベニのことを真剣に考えているものと思っていたのですが、まさかちがうんですか〜。
 姉上と抱きしめあっちゃったヤクモさんにはそれ以上にびびりました。いきなり何が始まったのかと……。次回がキレまくるマサオミさんから始まることは想像に難くありません。あんなおねえちゃん大好きっ子の前で熱く抱擁しちゃまずいでしょウスベニさん(ウツホ在中)。なんて腹黒い救世主。
 さて次回。サブタイトルもリクのナレーションも、ちょっと待ってー!!!!って感じなんですが。退場だけは勘弁してください! 今回の笑顔はそのフラグ?! 来週が待ちきれない……。ビデオは大体土曜日に届くので、あとちょうど一週間後です。木金はきっとのたうちまわってるだろうなあ……。





+  46話「さらば、ヤクモ」  +

 前回は、熱く抱きしめあう(ように見える)尼御前と高倉花梨を前に動揺しまくる将臣くんで終わりでした。全視聴者の予想通り、将臣くんキレまくりです。
「よくも尼御前をたぶらかしやがって!」
 怪我している花梨に猛攻撃をしかけます。召喚された2の八葉たち、源頼忠さん・イサトくん・源泉水さん・藤原幸鷹さん・まろの5名が闘いますが、深手を負っている花梨をかばいながらの戦いはあまりに不利です。尼御前はそれをいいことに、禁忌である神子への直接攻撃を繰り返すのでした。
「よければ神子殿に当たってしまう!」
 そう言って身を呈し花梨をかばう八葉たち。力の源である神子の不調もあって次々にHPが尽きてゆきます。その間にも尼御前の攻撃が花梨を襲うのでした。
 穏やかだった尼御前とも思えない、花梨への非道猛攻撃っぷりに将臣くんの胸に疑惑が広がります。しかし尼御前の復活は将臣くんの悲願だったこと。尼御前はちゃんと甦ったんだと信じたい、いや、しかし……。そんな葛藤が将臣くんを苦しめます。そこへ、
「気付いて! その人は清盛のあやつる怨霊だよ! 体は冷え切って、心臓も動いていないじゃない!」
 叫ぶ花梨。さっき抱きついたのはそれを確かめるためだったとわかり、将臣くんも視聴者も一安心です。
 激しくぶつかり合う花梨と尼御前=清盛。白龍の神子と黒龍の逆鱗の力のは、時空をゆがませてしまいます。
「このままじゃ京が滅んじゃう!」
 他にどうしようもなく攻撃を止めた花梨と八葉たちを、清盛の力が捕らえます。
「このままとどめを刺しますよ、将臣どの」
 冷たく笑う尼御前に、とうとう将臣くんは腹をくくるのでした。本当は、にぎった手の冷たさに気付いたときから偽物だとわかっていたのです。涙を流しながらも将臣くんの太刀が一閃、斬られた尼御前は無数の怨霊となって散りました。
 それを黒龍の逆鱗で見ていた清盛、怒髪天をつく勢いです。
「そなたも所詮他の虫けらと同じ虫けらであったか! 重盛!」
 逆鱗の力で京に『無』を召喚してしまいました。京が滅びようかと思われた時、怪我をかばいながら立ち上がった花梨と2の八葉たちが将臣くんに語りかけます。
「3の世界の人たちだけが、今の清盛を止められるんだよ。そう望美に伝えて。望美に、力を貸してあげて」
 そして花梨と2の八葉たちは応龍の力を使うのでした。6人の姿は光になって、上空に現れた『無』の侵食をくいとめるのです。
 遠くにいる人たちにも、上空まで届く花梨たちの光は見えたのでした。不思議な置物小屋から出てきた望美と譲くんにも、海岸でまっくろくろすけに餌付けされていた朔にも、九郎・惟盛とラブコメ漫才をしていた敦盛くんと白龍にも。
 花梨たちを見上げ、譲くんは呆然とつぶやきます。
「花梨さんは、この世を守るために、」
 次回に続く。

 ……というお話でした。……それにしてもタンカムイはかわいいなあ。「らっちたらもこる」の手も、「水は再び、木々を生む!」のあごの下も最高だなあ(現実逃避)。
 いやその……、ヤクモがぁぁぁ。ブリュネたちがぁぁぁぁぁ。よりによって「ああ、ヤツはこの世を救うために」で「つづく」になるとは、じらしすぎですよこの作品。キバチヨがもうちょっと早く雅臣に一喝してくれればもうちょっと何とかなったんじゃないかとか、いろいろじたばたと考えたくなるんですが〜。
 もう今回はヤクモと式神たちの絆に心わしづかまれまくりです。ヤクモヤクモと闘神士を気遣う式神たちと、「俺のことはいい」「大丈夫か」とくり返す闘神士かわいすぎる。やり取りの一つ一つにやられっぱなしです。
 ところで、今回の衝撃その1 「ヤクモ様!」 ……ブリュネ!?
 続いて、今回の衝撃その2 「ヤクモ様!」 ……サネマロまで! 他の誰が様付けしても、サネマロだけは呼び捨てだと思っていました。というか、タカマルが呼び捨てだから他のみんなも呼び捨てだろうと思ってただけに衝撃的。SSどうしよう。
 さて次回(というか今日の本放送)予告、ヤクモさんはどうやら石化みたいですね。親子二代で鉱物に……(ほろり)。そしてマサオミさん戻ってくるんですか! リクが温かく迎えてくれることと、コゲンタがめちゃくちゃごねることを期待します。
 それにしても、前回ウツホに「ウスベニ助けて来い」と言わせた部長は、ここまで計算づくだったんですかね? 極めし者たちに共闘させて、ウツホを倒させるのが目的、だといいんですが……地流時代のうっかり部長っぷりから考えると、予想外の事態にあわあわしていそうな……それもかわいいからいいか(わあ)。 次回マサオミさん寝返りにどんな反応するのかすっごく期待してもます。早く土曜日になれ〜。





+  47話「四大天の猛攻」  +

 ビデオとDVD4巻がほぼ同時に届きました。わーい! DVDの天流討伐部長初登場を見つつ、ビデオの神流霜花使いを見ると、たいへん微妙な気分です。

 冒頭から、前回の高倉花梨石化で始まります。そして呆然とそれを見上げる譲くん。
「花梨さんは、この世を守るために、」
 オープニングテーマ開始。
 守るためにどうなったんだ最後まで言って譲くん!!
 視聴者をめちゃくちゃやきもきさせつつ本編突入。清盛のマジ切れのため『無』に飲まれそうになった京を救うため、花梨とその八葉たちは空を支えて石化したのです。石化ついでに巨大化もしていますが、この世界ではみんな巨大化が好きなので仕方ありません。中でも泉水さんは、微妙に胴体が伸びていてちょっと気味がわるおかしな感じです。初めての巨大化できっと失敗しちゃったのでしょう。

 さて、平家本陣はおおわらわです。珍しく全力ダッシュの知盛と経正さんが清盛の元へ。平家復興が悲願のはずなのに、今清盛がやってることは京もろとも平家一族郎党まで滅ぼしてしまうことです。自暴自棄スレスレボクを傷つけるやつはみんななくなればいいんだ状態の清盛を、2人は一生懸命なだめます。
 ようやく腹立ちを収めた清盛は、知盛に高倉花梨像の破壊を命じます。そして経正さんには、裏切り者となった将臣くんの討伐を命じるのでした。

 さて、うわさの将臣くんは前回のショックでふらふら。おぼつかない足取りで森の中を歩いています。その行く先には望美がいるのでした。驚く望美はそれでも、もう一度八葉として戻ってきてほしいと訴えます。
「先輩、兄さんは俺たちを裏切ってたんですよ? そんな言葉かけてやる必要ありません」
「譲くんはちょっと黙ってて!」
 しかりつけられた譲くんはへこみまくりだったかと思われますが、ストーリーは望美と将臣くんで進みます。
「将臣くん、今まで何があったのか話して。どうしても将臣くんが悪い人だったなんて思えないよ」
「実はな、望美。俺は今まで……」
としゃべり始めた将臣くんの代わりに重厚なナレーションが一部始終を説明してくれました。せ、せめてマサオミさんの声で……。あと管理人的にはサラッと流された「マサオミは……タイザンを助け」のあたりを詳しく、くわしーーーーくやってほしかったんですが。せめて一枚だけでいいから絵を。
 泣き言はさておき、源氏の襲撃で平家のみんなを失った将臣くんは、経正さんとただ2人、がんばって平家復興のために暗躍してきたのでした。
 一部始終を語り聞かされた望美は、やっぱり将臣くんは悪い人じゃなかったと安心します。
「将臣くん、また仲間になってくれるよね?」
「俺にはおまえの八葉に戻る資格はねえよ。それに、確かめなきゃならねえこともある」
 そう言って将臣くんは去っていってしまいます。本当は式神との絆とか、そういういい話があったのですが、代理がどこにもいないのではしょります。九郎をキバチヨにすればよかったなあ(遠い目)。
 将臣くんと別れた望美は、はっと元の目的を思い出します。そういえば石化した花梨のもとへ急ぐ予定だったのでした。というわけで望美と譲くんは移動開始します。先の道のりは長そうです。

 こうして望美とその仲間たちはまたばらばらになってしまったのでした。
 天を支え石化した花梨。
 花梨の下へ急ぐ望美と譲くん、。
 ロッククライミング決行中で今にも「ファイトー! いっぱーつ!」とか叫びそうな朔。
 花梨を案じる敦盛くんと白龍は、清盛の命でやってきた知盛と、今まさに戦いを始めようとしておりました。
 京邸では、留守番の弁慶ヒノエ湛快さんの熊野組が思い出話に花を咲かせています。
 そして一人去っていった将臣くんは、暗い花畑にたどり着いていました。そこには先客が一人。
 経正さんが、尼御前がよく吹いていた思い出の曲を奏でていたのでした。さすが敦盛くんのお兄さんだけあって笛も上手で、しかもなんかめちゃくちゃ美人です。さっきまであわくってた人と同じ人間には思えません。
「そろそろおいでになるころだと思っておりましたよ、還内府殿」
 振り返りもしない経正さんは、そんなことを言うのでした。

 さてその頃、先を急ぐ望美も、妙な人影に出会っていたのでした。見たことのあるようなないようなおじさんですが、目つきがかなりやばいです。はっと気付いた望美、
「あなたは、まさか……」
 次回に続く。

 というお話でした。胴の長いタンカムイはちょっと怖かったです。
 今回のわしづかみは、まあこのサイトではこれ以外ないんですが、笛を吹くタイザン一択。いきなり作画レベルが変わってるんですが今回の目玉ですか。しかも冒頭にあわあわ部長つきですよ。あれも演技か本音か(ショウカクはほんとっぽかったですが)平静を失う部長が久々に見れて大満足でした。頭下げる表情がかわいい。次回雅臣とどんな会話になるんだろう……。タイザンの返答次第ではすごい修羅場になりそうです。がんばれオニシバ。でも、マサオミVSタイザンが予告に1カットもでなかったあたり、ちょっと期待してもいいんでしょうか。いっぺんくらいオニシバとキバチヨにどつきあってほしい気もします。
 ……ところで最近、テレビの調子がおかしいです。いきなりぶちっと電源が切れては点き、切れては点きします。こないだはとうとうぶちっと切れて戻りませんでした。……寿命、かな? 「お金を貯めて、ゆくゆくは薄くて画面の大きいテレビを買おう!」とか思ってたんですが、ピンチ。

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