＋　 オオスミ部長編 　＋


「聞いたわよタイザン。ちょうど今日誕生日だそうじゃないの」
「オオスミさんまで……（イヤな予感）。プライベートなことですのでお気遣いなく」
「あら、わが地流気鋭の若手の誕生日とあらばプレゼントくらいするわよ？
　というわけで腕を出して。採血するから」
「…………採、血？（血の気引き）」
「プレゼントのために必要なのよ。ほら腕出して」
「断る！　誕生日プレゼントと採血との間にどういう関係があると言うのだ！」
「文系男にはわからない因果関係よ。とにかく血を採らせなさい」
「冗談ではない、何かの実験台に使うつもりだろう」
「失礼ねぇ、人を悪のマッドサイエンティストみたいに」
「違うとでも言うのか！」
「往生際が悪いわね……。式神、降神！　ミユキ、タイザンを捕まえなさい」
「そっちがその気なら……式神降神！　オニシバ、やってしまえ！」

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『よかったですねェダンナ。
　誕生日だからって理由で謹慎処分だけは勘弁してもらえて』
「だからってなぜこの私が一ヶ月の減俸をくらわねばならん！
　会議室を破壊したのはオオスミとミユキだろうが！」
『……義士爆裂弾の印を切ったのは誰でしたかね、ダンナ』
05.12.9