+ 突発陰陽語り再び お洋服について +


 また語りたくなったので。長いです。

 ヤクモさんの黒Tシャツについて考えたいと思います。あの、コミックス12歳とアニメ17歳で共通デザインのあれです。
 一枚のTシャツを、12歳と17歳が着れるとは思えません。ヤクモさんの物持ちが非常に良かったとしても、成長期の壁がありますから無理やり着たら確実につんつるてんです。
 つまりヤクモさんは、5年前は子供服で、現在は大人サイズで、同じデザインのTシャツを2枚持っているわけです。それもすごい話ですが。

 それにしても、まったく同じデザインのTシャツが、5年の時を経てサイズ違いで売ってるってのもあんまり考えにくい。
 で、私が考えていたのは、この17歳の方の黒Tは、実はモンジュさんのものなんじゃないか?ということです。
 家族向けの通販カタログなんか見てると、「子どもとおそろい服」ってのが結構出てます。同じデザインで、子どもサイズと大人サイズが一枚ずつセットになってるものですね。そういうのを、ヤクモさん11歳当時、モンジュさんが石化する前に購入したんじゃないか、ということです。
 でも、モンジュさんは仕事柄あんまりTシャツは着ない。さらには1年ほど着替えをしなくていい状態にありました。
 そんなこんなで、あんまり着古さないままでたんすの奥に入っていたのを、23話あたりで一旦うちに帰ったヤクモさんが発見し、
「なつかしいな。とうさん、これ、もらってもいいかな」
と着てみたと。

 本放送当時はかなり本気でこの説を支持してまして、「公式でそこまで設定されてるわけもないし、うちではそういう設定だ!」とか決め付けてました。で、それをベースにSSを書こうとしてたんですが、ここに落とし穴が(再び)。

 ヤクモさんのあのTシャツ、非常にかわいらしいデザインです。
 袖に窓が開いてて腕がのぞくデザインといい、細身なつくりといい、襟が高いところといい、首元にボタンが並んでいるところといい、すごくヤクモさんに似合ってます。現代衣装の中で一番好きです(平安衣装も混ぜると、姉上の水干、タイザン・マサオミ・ショウカクの束帯、小タイザンの直垂などの強敵が立ちふさがりますが)。
 ですが、アレはどう見ても若者の特権デザイン。着れてもハタチそこそこまで。25を超えたら
「ちょっと若作りじゃない?」
と言われちゃうんじゃないかと。
 つまり、12歳の子どもを持つお父さんが着れるデザインではなさそうなんです。特にモンジュさんみたいな落ち着いた人は。想像の中で着せてみてください。ちょっと似合いません。いや、かなり。

 となると、「親子でおそろいセット服」の線は消さざるを得なくなりました。そんなつらつら考察するようなことではないと思いますが、太白神社大好きの身としては、こんなくだらないことに結構な楽しみが見出せるのです(冷静に言うことではない)。

 では、ヤクモさんの共通Tシャツにどう説明をつけるのか。「つけんでいい」というのが絶対的な正解という気もしますが、ここでふと思いつきました。

 あれはイヅナさんのお手製ではないんでしょうか!

 コミックスでヤクモさんがあの服を着始めたのは、12歳になってから。つまりイヅナさんと同居し始めた後です。
 料理上手なイヅナさん、きっと裁縫も得意に違いありません。一方やんちゃで暴走気味な12歳ヤクモさん、きっと服を破って帰ってくることも多かったでしょう。いちいち買いなおしてたらお金がかかります。かといってつぎはぎだらけの服というのもちょっと。
 というわけでイヅナさんが、適当な型紙を買ってきて、適当な布でちくちく縫ってくれました……というのはいかがでしょうか。

 5年後、伏魔殿探索という危険に身をさらすヤクモさんに、心配したイヅナさんはまた同じ型紙を引っ張り出します。
 ちょっとサイズを大きくしてちくちく縫って、ヤクモさんに渡すのです。
 イヅナさんの真心がこもった服を破くようなことになるわけにはいかず、ヤクモさんは必然的に自重するようになったのでした……。わあいきれいにオチた。

 まあそんなこんなで何が言いたかったかと言いますと、ヤクモさんの黒T万歳!ってことです。あの袖が好きなんですよ〜!
 最終回でマントはずして黒Tだけになってますが、すごい雰囲気変わりますよね。あ、この人ちゃんと17歳だったんだ〜って。その姿で「またいつか会えるさ」とマサオミさんに笑いかけるヤクモさんがとっても好きです(結論)

06.04.06



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