+ 突発陰陽語り3 タイザンの着物編 +


 こないだヤクモさんの衣装について語ったので、今度は部長のお召し物について語りたいと思います。
 コミックスの主役なヤクモさんですが、衣装はコミックスで2種類、アニメでも2種類。
 翻ってわれらが部長はと言いますと、

 1.地流の幹部服(基本その1)
 2.大鬼門開放のときの、白い小袖に赤い袴姿。(26話)
 3.料亭でDVD見てるときの、スーツにネクタイ姿(27話)
 4.四鬼門開放のときの、桃色と白の振袖(28話)
 5.伏魔殿での、赤い束帯(基本その2)
 6.「凶星、流れる」でユーマと戦ったときの、赤い振袖(38話)
 7.子タイザン時の、萌黄の大紋(41話)
 8.太白神社であわあわしてるときの、上下白の簡素な和装(最終回)
 9.元の時代に戻った後の、藤色の上着に緑の袴(最終回)

 以上9つです。着すぎです、部長。振袖なんか2枚持ってるし。
 まあ多分、鬼門関係の儀式で着た振袖は、ミカヅチ社の支給品でしょう。着たまま伏魔殿帰ってますけど。
 この8種類一つ一つについて、原稿用紙50枚以上の語りが書けそうなほど思い入れはあるんですが、そこまでやるのはさすがに自重します(残り少ない自制心)。おいおいやるかもしれませんが(自制心消滅)。

 さて、今回の注目は8つ目、最終回の記憶喪失タイザンがあわあわしてるときに着てた服です。
 上半身は包帯だらけで半分はだけてますが、上下とも白い和服ですね。
 で、記憶喪失になる前、マサオミさんに負けてぶっ倒れた時点での部長は束帯を着てたわけです。あの和服じゃなかった。
 そこで何が注目かと言いますと、ここが新太白神社だってことです。つまりあの服はモンジュさんかヤクモさんのものでもおかしくない!

 前回のヤクモ服語りと同じ展開だね、と言わないで下さい。今回は自信があります!

 あのあわあわタイザンのことですから、洋服を着るのは絶対拒否したでしょうし、そうなると和服っぽいものが必要です。
 わざわざ買うのはちょっとなんですし。
 部長が自宅では和服で過ごしてたという可能性もないわけじゃありませんが、ミカヅチ社はたぶん東京にあって、そうなると部長の自宅も東京です。そして太白神社は京都。和服がないからどうしても必要と言うならともかく、太白神社にはごろごろありそうなの借りることをせず、新幹線で往復5時間かけて取りに行くというのもちょっと。
 「じゃ、これでも着といて」と適当な服を貸してもらったと考えるのが自然ではありませんか(熱が入ってきた)。上下白の和服なんて、いかにも神社に転がってそうですよ!

 そういうわけで、きっとあれはモンジュさんかヤクモさんの服を借りたに違いないと思う次第です。

 ところで、そんなあわあわ部長の横に、オニシバそっくりのぬいぐるみが落ちているともっぱらのうわさですが、いまだに確認できません。
 マサオミさんが現状説明のために使ったのでしょうか。
 現状を理解させようとするマサオミさんの懸命な努力がすべて裏目に出て、さらにあわあわ度を上げる部長の姿が目に浮かびます。
「落ち着くまでしばらくは、テレビを見せたり携帯を見せたりしないほうがいいんじゃないか?」
とモンジュさんあたりが諭してくれたでしょう。たぶん。
「でもこのままじゃこいつは……」とか反論するマサオミさんを静かに制し、和室のすみっこで小さくなってるタイザンのところへ笛を持ってって渡すモンジュさん。
 受け取ったタイザンは次第に落ち着きを取り戻し、笛を吹き始めるのでした……。とかどうでしょうか。

 余談ですが、あの部長が記憶喪失後あんなにあわあわだったのは、ガシンと一緒に初めて現代に来た際、めちゃくちゃ怖いのを我慢して、ガシンに平気な顔をしてみせた反動だと信じています。

06.04.10



フレームなしメニュー