Copyright(C) 2002-2007 Bordeaux. All rights reserved.

トップへ戻る トウシューズ選びトップへ

フィット感徹底比較

 足にピッタリと合っているもの、一見合っているように見えるのに実は合っていないもの、よく見かける間違ったフィッティング、陥りやすい間違いを、このページではグリシコのワガノワの3種類のサイズを使って比較解説します。ここで紹介する間違いは、主に足囲の細い方が陥りやすい間違いです。しかし、普通幅の方や、広めの方でも、実際以上に広いと思いこんでいる方が非常に多いため、あらゆる人に起こりやすい間違いであるとも言えます。


まず、完璧にフィットとはいきませんが、私にほぼフィットしているサイズは、5Xであるということを前提に、このページをご覧下さい。


ポアントアイコンアテールでの比較

5X

 履き口、かかと、フチがピッタリとしています。指も曲がっていません。

5XXX

 これは同じ長さの幅違いです。長さが同じでも幅を大きくすると、こんなにゆるくなってしまいます。履き口に大きく隙間が開き、人から見ても大きく見え、自分でも大きく感じます。もし無意識で指を曲げて履き、踵が空いてしまっても、ボックスの中に余裕があるので、指が曲がっていることに気付かず、長さが大きすぎると勘違いしてしまうことがあります。

4XXX

 これは2サイズ小さいもの。幅に余裕があるので、指を曲げるとこの通り履けてしまいます。履いた感じは非常に窮屈ですが、履き口、踵、フチがピッタリで、外見上は5Xとそう違いはありません。

 普段の靴と違い、トウシューズはボックスが固いので、押してみても指が曲がっていることを確認することが出来ません。これは分かりやすくするため2サイズも下げてありますが、ブカブカの5XXXと、きつめの4.5XXXで散々迷い、きつめの4.5XXXを買ってしまうということはよくあると思います。お店に細い幅があり、なおかつ「自分は幅広ではない」という自覚を持っていれば、細い幅を試して気づけることもありますが、お店に細い幅が無く、しかも自分の足の細さに気付いていないと、このような間違いに陥る確率が非常に高くなります。また、自覚があっても、まだ本当にピッタリのものを履いた経験がないと、感覚で理解していないので、間違えやすいです。

写真をクリックすると大きな写真が見られます。

§

まとめ


ポアントアイコンポアントポジションでの比較

5X

 リボンを付けていない状態で、ソールも固いので、ポアントすると多少は踵が余ることもありますが、サイズ・幅が合っていると、リボンを付けなくても、ほぼ足の裏についてきて、足の裏とソールの間が大きくあくことはありません。

5XXX

 同じサイズでも幅がゆるいとこのとおりです。踵が大きく余ってしまいます。これは、立った瞬間に指が曲がり、足の甲はトウシューズの前面に寄り、土踏まずとソールの間に隙間(*)が出来ます。指が曲がって落ちた分だけ、踵が余ってしまいます。5Xのようにピッタリとしていると、ソールを引っ張る力が生まれるのですが、これはボックス部分に余裕がありすぎるので、ソールを引っ張る力が生じず、足の裏に全く添わず、このようになってしまいます。このような状態で踵をつまんで「大きい」といって小さいものを履かされるという場面を最近よく見かけるようになりました。

ちょっと待って下さい!アテールでは踵が合っていたのではないでしょうか?

 関連項目:『ボックスの形徹底図解〈ゆるいトウシューズ〉』

4XXX

 これは、全く余ることなくピッタリしていますね。ここまできつければポアントしても余ることはありません。でも、これはサイズが小さく指も曲がっているので、ものすごく窮屈で、良くありません。

写真をクリックすると大きな写真が見られます。

正面からの見え方

正面からの見え方も比較してみましょう。

3つの写真を見て、どう思われましたか?そうです、あまり変わらないのです。あんなにゆるいはずの5XXXも、窮屈な4XXXも、正面から見ると履き口がピッタリとして、あまり違いが分かりません。横から比較した写真でも分かるように、立つと、足はシューズの全面側に寄るので、すき間が無くなります。そのかわり、足の裏とソールの間には大きく隙間が空きます。しかし、それは外からは見えないので、気付きにくいです。

写真をクリックすると大きな写真が見られます。

§

まとめ


ポアントアイコンポアントポジションでのサイズ決定の落とし穴

 最近、フィッティングをしてくれるお店で、ポアントさせて踵が余っているからといって、縦の長さが合っているか確かめもせず安易に「大きい」と判断し、小さいものを選ばせるお店があるようです。長さは基本的にアテールで決定しましょう。ポアントした状態で長さを決めるのは非常に誤差が激しく失敗の確率が極めて高いです。


では、またサイズ別に比較してみましょう。

5X

サイズもワイズも合っていても、ソールがまだ固いので、リボンを付けてない状態だと、ほんの少しつまめることはあります。

5XXX

サイズが合っていても、ワイズが大きいと、このようにたくさんつまめます。

4XXX

ここまできついと、さすがにつまむことはできません。しかし、このような状態のものを選ばされてしまうことも実際にあります。

写真をクリックすると大きな写真が見られます。


トップへ戻る トウシューズ選びトップへ