す す 病

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 植物体の表面に黒色のすす(煤)状のカビを生じる。種類によってすす状のカビは点在して形成されたり、薄い皮膜状となって組織表面を広く覆う。
 糸状菌が原因でアブラムシ類、カイガラムシ類、ハダニ類などの害虫の排泄物や植物自身が分泌する蜜物質などの有機質を栄養源として繁殖する。
 すす病は植物体内に侵入して、腐敗したり枯れることはないが、激しく広範囲に発生した場合は、同化作用が阻害されるのでゆっくりと衰弱する。また、著しく美観を損ね観賞価値を低下させる。

 
カタセタムの葉裏、ハダニの発生に伴い発病
ハダニは見つけにくいがすす病が出る事によりハダニの発生がわかる。まず、ハダニの駆除をする。

ファレノプシス
被害にあった花と原因のコナカイガラムシ
原因であるコナカイガラムシを駆除する⇒カイガラムシ

 対策と防除方法
@ アブラムシ類、カイガラムシ類、ハダニ類などの害虫の防除を徹底する。
A 植物自身が分泌する蜜物質はランの生育が良好な場合と環境が不適な場合に分泌する種類があるので、後者の場合は栽培環境を改善するしつようがある。
B 殺菌剤で防除できるが、すでに発生しているものは、すぐには消えないのでふき取る。

 殺菌剤
 ダイセン類・トップジンMなど・・・・・効果は一時的で原因である害虫をまず、駆除する執拗がある。

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