海を泳げば、水の大切さが分かる
自転車に乗れば、ガソリンを使わない
ランニングできる人は、歩くことが苦にならない
カラダを健康に、地球を健康に
痙攣防止策 八田ますゆき氏のブログより
<僕は暑さに強い>
さて、先の館山大会は6月末、最高気温は30°に近づき、総合上位レベルにも熱中症によるブレーキや、その一歩手前なのもあったようだ。ただ、暑さに強い僕にとっては涼しいレースだった。それは体質もあるだろうけど、「対策」を極めているせいでもあると思う。逆にいえば、「知識と対策」が甘い方がたくさん目についてしまう。
6月までは湿度は低かったけど、7月に入り、梅雨らしい重苦しい湿気が続く。明ければ夏も本番だ。それは脱水や熱中症が怖い時期でもある。その最新の対応法は、少し前に常識とされたものとは逆な場合すらある。今回はこの問題を取り上げよう。
<新常識>
最近、何人かのアスリート医師の先生方とFacebookでの繋がりができて、最新かつ良質のスポーツ医学情報を僕は入手できるようになった。その1つ、2015年カリフォルニア「運動誘導性低ナトリウム症に関連した第3回国際コンセンサス形成会議」での結論が日本語で紹介されている→ 「アスリートはのどが渇いたときだけ給水すべきであるという新ガイドライン」
「この低ナトリウム症は、水やスポーツドリンクの飲み過ぎによって引きおこされているようだという。この低ナトリウム症を予防するために、新しいガイドラインによれば、のどが渇くまで水分補給を控えるべきである」 (上記より引用)
元情報は海外の有力学会誌(たぶん)、Clinical
Journal of Sport Medicine (臨床スポーツ医学雑誌?)最新号掲載論文らしい→"Statement of the Third
International Exercise-Associated Hyponatremia Consensus Development Conference,
Carlsbad, California,
2015"
これらを踏まえた、暑さ対策の結論を先に纏めておくと:
1.喉が渇いた時にだけ飲むようにする。
2.水を身体に最大限かけ続けて気化熱を最大利用する。腕や下肢を覆えばさらに効果的
その理由:
1.健康状態の良いアスリートであれば、体重の約3%までであれば、水分量を失ったとしてもパフォーマンスを低下させることはなく、安全に競技を行うことが可能
2.よって、喉が渇いた時にだけ飲むようにすれば、EAH=運動関連性低ナトリウム症を予防できるだけでなく、脱水を起こすこともない
3.熱中症は発熱量が多くなり過ぎることが問題であり、水分摂取量が増えても発熱量が多くなりすぎると起きる
ここで、水分補給を控え気味にするのは、飲み過ぎると塩分バランスによっては「低ナトリウム血症」を起こす場合があるためだ。そこまで行かなくとも、胃腸に負担をかけ、ブレーキかかったり、吐いたり、下ったり、、と問題が起きやすい。
<昔の常識が覆される理由>
これは従来、喉が乾いていなくても水を飲め、と言われていた常識の逆だ。
なぜこうなるのか? には、2つの理由があると思う。
まず、「運動習慣のない一般人」と、「鍛えている耐久アスリート」とでは、症状も対応も大きく違う。しかし医学研究の主対象は前者であり、またマスメディアにも前者向けの情報しか載らないのだ。そして僕らは、本来は後者であるのに、どうしても情報量の多い前者の影響を受ける。
そして、後者のスポーツに特化した研究であっても、研究体制の薄さ(市場規模は圧倒的に小さいから研究資金も同様に少ない)、研究サンプル数の少なさ、特殊過ぎる条件設定(=学者さんは尖った結論を出して認められないと仕事にもありつけない)、などなどの問題がある。
だから僕はスポーツ科学の知見は、「知っておくが、信じるのは自分の感覚」という態度を取る。知っておくことは大事だけど、その先は自分の感覚を信じるしかない。過去何度も書いている通りだ。
<低ナトリウム症について>
もう少し詳しく書いておこう。塩=Na不足による失敗は、たとえば「バイク中に眠くなった」という例などに結構多いようだ。
体内のNa濃度は0.9%で一定に保たれている。ここで大事なのは水と塩の比率だ。
発汗によって塩が足りなくなった場合、過剰な水を排出することによってバランスが保たれる。
そこで、低ナトリウム血症が起きた場合には、一番の回復方法は水を断ち安静にして、水と塩のバランスを戻すことだ。塩を摂ってもすぐには吸収されないのだから。(※脱水がない場合に限る=あれば、OS1のような適切な浸透圧での水分補給が必要)
2L水分が減ればNa(=ナトリウム)不足量は112mEq=食塩6.6g相当。酷暑では1時間に最高1Lを失う場合があり、だとすれば8時間で26gの食塩が必要だ。実際の発汗量は何割が抑えられるとしても、レース時間が12hや15hなら、結局同じ。
そして、ナトリウムは体内の貯蔵量が少なく、補給が必要だ。ある医師アスリートさんは、その8割=20gをレース中に補給しているそうだ。当然、スポーツドリンクだけでは無理。
一方で、トレーニングにより、汗で排出されるミネラル分が減る、汗自体が減る(=それでも体温調節できる)、といった変化も起きる。さらに、水を掛けることで発汗量自体も抑えることができる。
だから、自分のセンサーを一番に信じることが大事。 その際に、正しい科学を知っていれば、身体で何が起きているかを理解し、この先どうなるのかを予測することができる。
<ミネラル補給>
最近流行っているマグネシウムについては、基本としての塩が十分に足りていることが大前提。
その上でさらに痙攣防止に効果が出てくる、という程度。万能視するのは大間違いだ。その役割を理解した上で、天然の「にがり」(=つまりマグネシウム)でも、錠剤(=カルシウムと一緒に売られてる)でも、また専門サプリで摂ってもいいだろう。まあ結局、美味しい天然塩でいいんじゃないの? て思う。毎日使えるのが一番なのは、クエン酸も同じだ。
<僕の補給法>
僕は酷暑のレースが得意で、8月長良のように、裸足でコース上を歩けなくくらい暑い中でも、結構平気だ。
ショートレースでは、バイクにボトルは2?3本積み、1時間で飲むのは最大1L、それ以上は吸収されないので無駄だ。残りは掛け水専門。最低一摘みの塩をポカリスエットに混ぜる。750mlボトルに1L分のポカリ粉末と塩、もう1本のボトルに水だけ、交互に飲んだりする。
上記の「体重3%」ルールによれば、1.8kgちょっとまでは水分を失ってもパフォーマンスは落ちないと計算できる。実際、レース後に2L
近く飲んで、ようやく水分回復した感じになることは、夏には結構ある。つまり、上限ギリギリまで水の貯蔵を活かしている。このギリギリ感を見極めるのが、「体感」への集中だ。いつも書いてる通り。
これだけ減るのには、ランの最後30分間は基本水を飲まないためでもある。飲んでから吸収されるのに最低20分かかり、糖分などが含まれていればさらに時間がかかる。だから飲んでも無駄。その分、ゴール後には、少し脱水方向には触れるので、しっかり補給する。
ランの前半では、胃の中にバイクパートで飲んだものが残ってる限りは飲まず、枯渇するなと思ったら飲む。
こうして吸収時間を考慮するのは、基本中の基本だけど、けっこう無視している方を見かける気がする。さらに、熱中症や低血糖への不安から飲み過ぎ食べ過ぎで失敗する例は結構おおい気もする。
むしろ大事なのは、水を身体に最大限かけ続けて気化熱を最大利用すること。僕がふくらはぎをCEPで覆い、アームカバーもすることが多いのも、その目的が大きい。
これらの話は、Facebookでは先週あげて、複数のアスリート医師の皆様からの知見(と高評価)を頂いた上で書いており、実際、トラブルの原因がわかった! という声も頂いた。同年代の2名での暑中長距離ランで、一方だけが熱中症、でやられた差がここにあった、という比較実験?結果も報告いただいた。
僕の情報源の確かさ、その考察について、みなさんは信じていただいて構わない。
■スイム
揚力をつかう。
へその下を通ったら、外側に水を押し付けるように外側に手のひらが向かうようにする。
足を上げるときも、足の裏がしっかり水をつかむようにイメージする。
キックで泳ぎが決まる。
サイドキックで、足の裏でも水を蹴る感覚をつかむ。
向かう推進力が分散して速く泳げない。
首が曲がっている → 芯、軸がぶれる。首が疲れる。抵抗がある。
(対策)ローリングを待てば、自然と口が出る。
首を、曲げるんじゃない、ローリングで自然と口が出るんだ。
息継ぎで上を向きすぎてる。腰まで回転してる。頭の上下動がはげしい。頭は、常に水面から出ていていい。その方が、浮力をえるより、軸が定まる。
プルのときも、プッシュのときも、肩がずっと上がりっぱなし。肩甲骨が下がってもいい。
模範。キックが力強い。アップキックで、水をつかんでいる。水平に移動している。頭の上下動がない。
頭の上下動が、激しい。腹圧が抜けている。足の甲が、水を押していない。足の裏が、水をつかんでいない。
2014佐渡トライアスロン 対策
(補給対策)
ようかんは食べやすいが即効性はない。ゼリーは即効性あり。タイマーを使って24分ごとに給水。48分ごとゼリー、ようかんを交互に補給。
・補給計画 バイクSゼリー、30Kようかん、60Kゼリー、90Kようかん、バイクFゼリー。
・用意する数量 ようかん×2、ゼリー×3、ボトル(ポカリ)700m×2 合計1200カロリー。
(スイム)
・2ビート1/2か1/4呼吸(ストローク同軸キック)
・ドルフィンしすぎると脚が攣るから注意
・息継ぎは手の入水より早く戻す
(バイク)
・レースだと忘れがちな給水・補給が大切、タイマーを使って管理
・ソッコウペダリング(サドルは踏むとき前乗り、休むとき後ろ乗り)
・登坂は体幹を絶対にぶらさないシッティング(サドル後ろ乗り)
・下坂は漕ぐのを休み、背中をストレッチ、空気抵抗は少なく。
・コーナーはサドルを後ろに乗り、体を傾けてなるべく慣性を殺さない。
・40Kまでギア2枚軽く、80Kまで1枚軽く、余裕を持ってラスト25Kへ。結構ラストが長い。
・タイヤは7.2気圧。
(ラン)
・スタート直後は回復に努めてフラット着地、肩甲骨をブラブラ、回復したらフォアフット。
・補給は、350mドレッシングボトル携帯。中身は、お茶かコーヒー。
・後半、伸びる動き。
(準備)
・ブレーキシューを削る
・チェーン洗浄、注油
・メカの洗浄、点検、注油
自分の体の特性
肩のぶつかり症候群であること→ローテータカフをゴムチューブで鍛える。
練習する時間がないこと→朝1時間半の練習を確保
@目覚まし時計をスヌーズにする。(4時に設定)
A大臀筋ストレッチをする。(体にスイッチを入れる)→スイッチ・ストレッチ
B水,白湯を一杯飲んで走り出す。(4時半スタート)
C1時間強、走り終わったら、水シャワーを浴びる。
Dコアトレ30分。(主に、腹横筋、ローテータカフ)
■バイク
とにかく、引くでもなく、踏むでもなく、スムーズに惰性で脳の力ですばやくペダルを回転させる。
@ローラー台でILTを行う。実走でもILTを行う。
Aトルク重視。やや踵下がりのペダリングのほうが向いている。
Bコーナリングは、サドルの後ろに座り直してから、なるべくブレーキをかけずに重心を進行方向に傾ける。
Cクリートは踵寄りのセッティング。
D肩甲骨は、後ろ。骨盤と同期。
■ラン
@基本は、フォアフット着地。小指球で跳ね上げ、母子球で着地。ただし、登坂では、フラット着地。
A腕を振るんじゃない、肩甲骨を動かすんだ。
B仙骨は立てる。
C危険な下り坂は、腕を広げてバランスをとる。怖がらない。
■カロリー収支について
自分の場合はレース中、1時間あたり600キロカロリー消費するので、5時間の運動で3,000キロカロリー消費する。少なくても1,000キロカロリーの補給が必要になる。
マルトデキストリンなど補給食を研究して、飲みやすいベスト・ミックスの割合を見つける。
ランのフォアフットのイメージ
スイムとバイクのイメージ 腹圧を入れると力が逃げないので速い。
スタビライゼーション
泳ぎと腹筋の関係ですけど、腹筋って大きく分けて
腹直筋と外腹斜筋
に分かれるらしいです。腹直筋はいわゆるたてに割れる仮面ライダーな筋肉ですね。我々がやるシットアップなどはこの筋肉を鍛えるエクササイズですよね。に対して外腹斜筋はいわゆる脇から腹直筋につながる筋肉です。
で、この外腹斜筋はクロールや背泳ぎのように「ローリングを使って泳ぐ」泳法で使うとのことです。ローリングって無理やり上体をひねったりしそうですけど、これだとそれこそ体軸がぶれてまっすぐ泳げず抵抗にもつながります。そこで外腹斜筋を意識して使うと、軸がまっすぐなローリングができ、ストロークもスムーズにできるようです。
一方、腹直筋をよく使うのはバタフライ、平泳ぎといった「グライドする泳ぎ」です。特にこの日目からうろこだったのはバタフライのうねるときに腰がぽこっと浮く瞬間の動きです。
僕のようにバタフライが未熟なスイマーはうねりを意識するあまり腰を動かしてしまってよく腰痛を起こしてしまいます。実はあれは腰を上下させるんじゃなくて、「骨盤を後傾させ、腹筋を使った結果、水上に腰が軽く浮き出る」んだそうです。両手が前に来てグライドしたときに腹筋にぐっと力を入れたときに、骨盤が後ろに傾きます(突撃さんは恥骨を引っ込めるイメージと書いていたな)。これが結果うねりの動きにつながるようです。
僕はうねりを意識しすぎるために波を立ててしまい呼吸の動作も大きくなっていたので、これは参考になりました。あんまりうねりを意識しすぎず腹筋の動作を意識して泳ぐとピッチも上げられる感じがしましたよ。で、1本25mをハードで泳いでみたら飛び込まないで17秒で泳げました! 実は今週末大阪で短水路で50mバタフライに出るのですが、目標が33秒台なのでこれは悪くないと思います。もうちょい練習して腹筋を使ったバタフライマスターしたいと思います!
最近、ようやく泳ぎでパフォーマンスを上げるには泳ぎ以外の部分、特にスタビライゼーションのような体の根幹を鍛えることの重要性がわかってきました。筋トレはジムに行ってやらなければならないのでなかなか時間がないと厳しいですが、スタビライゼーションは自宅でちょっとした時間でできるので、毎日少しずつ頑張ってみようと思います!
強いエイジの練習の時間帯は、早朝!
配信日:2011年6月4日(土) JTUニュースより
○中井 啓太(三重県協会)
2回目の出場。一昨年、初出場で初優勝した。その年はほかのいくつかの大会でも優勝でき、シリーズチャンピオンになれた。その良い流れをつくりたいので、明日も優勝したい。朝がメインの練習。昼間はできないので、朝と夜に練習する。
○福元 哲郎(広島県協会)
今年39歳になるが、若い時からこの大会に出ている。アマチュアのエイジグループ選手権をつくっていただいたことに感謝したい。長嶋茂雄杯を8個持っていて、今年も誰にも渡さない、というつもりでレースをする。通勤時と夕方から夜、メインに練習している。
○高橋 豪一(東京都連合)
天草は初めて。アイアンマン・チャイナに出る予定だったが、急遽キャンセルしてここに来た。明日は、全力をつくして楽しんで走りたい。練習は、家族が起きる前の朝と会社への通勤時、後は仕事の合間に効率よく行っている。
『初動で腸腰筋を使え!』
↓ここだ!!
『初動で重力を使え!』
■フルマラソンの走り方
下り…骨盤の位置を低く、肩甲骨を下げる。股関節に負担をかけないように。心拍数は上げる。
■『重力を使え!』とは?
@怪我をしない…カラダに優しい。ムリ・ムダなカラダの使い方をしないから怪我をしない。
A高効率…初期動作で重力を使うことで、筋力を使わずにすみ、乳酸を貯めずにスピードを維持できる。
B高出力…重力を利用することで、筋力にたよらずに、より高い出力を上げられる。
■『重力を使え!』の練習方法とは?
常に重力を利用することを意識しながら、正確なフォームで反復運動すること。
■目標心拍数は、マフェトン理論に従う
心拍数155以上で超回復が期待できる。165までいけばスピード持久力も向上する。ただし、上げすぎると故障の原因になる。
■足首の柔軟性
スイムでは『足首の背屈』、ランでは『足首の前屈』の柔軟性が、特に重要。(TEAM KEN’S 飯島監督 談)
■マラソンサイエンス
■2009フルマラソン1ヶ月前の練習
■気づき・ヒント
トレーニングの時に運動強度を心拍数とパワー、ケイデンス、ギア比など客観的な要素に気をつけて行なっていると思います。
主観的な要素としては、踏み込みの強さと、どれくらいキツイか、などとなっていることでしょう。
しかし、それだけでは十分な意識とはいえず、時間を掛けても、効果は片手落ちとなる可能性があります。
運動強度とパワーを高めるには、ケイデンスとギア比を変えて踏み込みの力とその時のケイデンスを高めています。
どのようにペダルに力が掛かっているか?
その力をどのような動きで発揮しているのか?
どこをどのよう意識すると力が高まり、動きが速まるのか?
などのように、自分のカラダへの意識を働かせ、今の動きを感じ取り、
より良い動きの改善を図るようにしていくことが大切です。
強度と時間により代謝能力向上、体力は上がっても、無理と無駄が多いペダリングをしていれば、体の負担を少なく速いスピードを出すことが出来ませんし、関節などの故障を誘発したり、カラダのアンバランスを引き起こしてしまいます。
そこで、強度の違いで、ペダリング(およびフォーム)に対する意識をいろいろと置き換えていくことをオススメします。
次に徒然なるままに書きだしたことは、Triathlon
Lumina 先月号特集の補足にもなっていますので、そちらも参考にしてみて下さい。
・ゾーン2でのトレーニングのペダリングのポイント。
ギアは軽めで、踏み込みの力はほぼ脚の重さで事足りるので、踏むこむことは全く必要とせず、むしろその脚を上死点までスムーズに戻すアップストロークに注力。
ペダルが下死点の時に大腿を下の位置で止めた反動で脱力した脚が上がるようにすること。
反動は股関節、大腿の付け根に感じて、スナップを利かせて上死点まで脚を浮かし上がる力を瞬間的にクっといれること。高い位置までの長くゆっくりとした筋出力を行わないようにする。
下死点のペダルを足裏に力とその反発を感じること無く、ヒザ下を脱力すれば丸く回る。
ペダルに力が掛かっていたら、それはブレーキとなる無駄な力。
大腿の稼働範囲、上下の位置関係を体に覚え込ませるように。上死点と下死点ともに、下方向すぎる場合が多いので、高い位置をトレースできるように。
イメージとしては、クランクの長さ、170mm程度高い位置でペダルを回しているような感覚で。
・ゾーン3でのトレーニングでのペダリングのポイント
事前に、上記の動きを無意識に出来るようにカラダに覚えこませておくことが最重要!
強度を上げるために踏み込みの力を加えていく”ダウンストローク”、意識は上から下に。
上記の動きを変質させないように保存したままに踏み込みを付け加えていく。
上死点まで浮かび上がってきた大腿を下に押し返すように、力を瞬間的にグッと発揮する。
概ね力がペダルに伝わり始めるのは1時付近からで、4時付近で最大に達するので、それ以降は脱力して”アップストローク”の動きにスムーズに繋げる。
ヒザ下の力は1〜4時までは緊張させて、ペダルに力を伝えるためにしっかりと固めるように。
それ以降はヒザ下の力を抜き、ふくらはぎと足首は柔らかく緩んだ状態に出来たらとても良い。
踏み出しで1時の力が掛かった反動で逆脚の上がってくる大腿を迎えるようにして、すぐに上死点のペダルに乗るように左右の切り返し、タイミングを意識。
ペダリングがレース必要な強度で、必要な時間維持できるようになることがトレーニングの”狙い”なのです。
ゆっくりで上手く出来ない動きは、速くては絶対に上手く出来てません。
軽い力で上手く出来ない動きは、強い力では絶対に上手く出来ていません。
動きを維持するのが体力、まずはキチンと脚を動かせるようになりましょう!