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シュノーケリングの失敗例と対策について
インストラクター付の講習であれば、失敗しても問題点を的確に指摘し、
修正方法を指示してくれるので早く安全なスキルアップが望めます。

しかし、一般的には常にインストラクターがいるわけではなく、旅行先では特に居ないのが普通でしょう。
そこで、ダイジロウが見聞きした代表的な失敗例とわかる範囲で対策を示したいと思います。

なんかうまくいかないなぁ、と思う場面がありましたら、ご参考ください。
また、技術的な質問や問い合わせを受け付けておりますので、
メールまたは掲示板などで質問をお寄せください。


ダイジロウがわかる範囲は限られていますが、可能な限りインストラクターに質問してみるなど、
工夫とともに回答したいと思っています。(保障はできませんが・・・)



シュノーケルクリアがうまくいかない
シュノーケルのクリアがうまく出来ずに水を飲んでしまう。
あるいは怖くて呼吸ができない。

原因@:クリアの時の吐く息の強さが弱い
 こわごわと息を吐くと、水を十分に吹き飛ばせないことが起こりやすくなります。ケーキのろうそくを一気に吹き消すように、しっかりと吹いてください。
もし、はんぱに水が残っている様子が感じられたら、排水弁を手でふさいで残った水を排除してみるか、すする様に空気を吸いましょう。

原因A:水中で息を止められず、吐き続けている
 実際にあった例ですが、水中に沈んだときにゴボゴボ息を吐き続けてしまって、水上に出たときは残った水が少なくなっていて、きれいにクリアできないため、うまくいかないという例がありました。
水中では息をしっかりと止め、水上に出たら息をしっかり吐いて、クリアしましょう。

原因B:シュノーケルに排水弁が無い
 排水弁が無いシュノーケルでは、必然的に吹き飛ばす水の量が増えますので、その分しっかしり吹き飛ばす必要があります。体力(筋力)的に自信が無い方は、排水弁付のシュノーケルのほうがクリアしやすいでしょう。
(慣れれば排水弁は不要、というベテランは多いかもしれませんが)


排水弁付のシュノーケルでは、
水面より上の水は自動的に
水の自重で排出される



排水弁がないと、すべての水を
クリアする必要がある


立ち泳ぎがうまくいかない

原因@:自転車こぎになっている
立ち泳ぎのときに、足の裏で水を掻く意識になると、自転車を漕ぐ様な動きになってしまいます。すると、フィンが効果的に使えないので浮力が安定して得られません。
 膝をできるだけ曲げずに、行進のように手とあわせて足を前後に動かします。前後に動かすだけなので、フィンがなければ浮きません。

原因A:あわてすぎている
沈むのが怖いと、足をとにかく早く動かしたくなるので、きれいに前後に振れなくなりがちです。
背がギリギリ立くらい(シュノーケルで呼吸ができる深さ)から練習を始めて、ゆったりとしたリズムで浮けることを確認しましょう。
行進として、1歩/1秒くらいのリズムでOKです。




    

ジャックナイフで真っ直ぐ潜れない
ジャックナイフで、真下にきれいに潜れない場合があります。


原因@:上半身の折り曲げが足らない
 初めのアクションが、上半身の90度曲げなのですが、この曲げの角度が浅いと、その浅い角度で潜ることになり、垂直に沈めません。
しっかりと90度に曲げましょう。なれないうちは、手を腿に沿って滑らすように上半身を曲げるようにし、膝下まで手を伸ばすくらいにやってみましょう。








原因A:視線が水底に向いている
 90度に上半身を曲げるときに、視線が水底に向いてしまうと、足を跳ね上げるときに上半身の角度が浅くなって、斜めに潜りやすくなります。また、曲げる角度も浅くなりがちです。
90度に曲げるときは、いったん頭のてっぺんを水底に向けるようにし、その後、水底に視線を移します。(ジャックナイフのページ参照)

うまくいかない場合は、一瞬足元を見るくらいの気持ちでやってみてください。(じっくり見てしまうと前転みたいになってしまいますが)



原因B:ひざを曲げてしまっている 
上半身を折り曲げたとき、およびその後も、膝を曲げてしまうと真っ直ぐに潜れません。
それは、脚部の重さを真下に与えられないからです。
膝を曲げない意識と、フィンを揃えて垂直に沈む意識を持ってみましょう。






原因C:姿勢が安定しない状態から潜ろうとする
 姿勢が崩れた状態から潜ろうとすると、きれいなジャックナイフ姿勢がくずれて潜りにくくなります。
特になれないうちは、あわてて潜っても仕方ありませんので、しっかりとふし浮きの安定した姿勢で呼吸を整えてから潜りましょう。
原因@



上半身の曲げが不足すると


脚部と頭が垂直に並ばなくなる。


原因A



視線が床向きで体を曲げると
曲げが浅くなりがちです。

原因B

体を曲げるときに膝を曲げると、上半身が
水面に対して垂直になりにくい


脚部の重みが垂直にかからず、
バランスも崩れて沈んでいかない

沈んでもすぐに浮いてしまう
 ジャックナイフの勢いで沈むことはできても、すぐに浮いてしまう。

原因:視線が下を向いていない
 水中では視線の方向に進みますので、視線が水平または上向きになると、意思とは関係なく浮いてしまうことになります。

視線は潜る方向に、また、水底を進む場合は雑巾がけの視線で床を見ながら
進みましょう。


視線が水平または上向だと浮いてしまう



正しいのはこちら

水中で方向を変えると浮いてしまう
これは、現在のダイジロウの課題です。
水底を沈んだまま進み、90度向きを変えて、そのまま水底を進む練習をしているのですが、90度ターンをすると浮いてきてしまいます。

原因と対策が判ったら掲載します。
どなたかお分かりの方がいらっしゃいましたら、メールまたは掲示板で教えてくださいませ。

デジカメで魚を撮影したいが、勝手に浮いてしまう
水底をどんどん進んでいる間は潜れるのですが、いざ止まって撮影などをしようとすると浮いてしまう。

原因:フィンの推進力を使えないので、体の浮力で浮いてしまう
 人間には肺と言う浮き袋がありますので、沈める力を加えないと、浮いてしまいます。
 水中で止まるには、手やフィンの力で下に向けた圧力を使うか、浮力自体を調整する必要があります。

対策@:空いている手足で水を掻いて沈む
  デジカメなどを片手で持ち、残った手や足で水を掻いて沈みます。手の力だけでは水中に停止するのは
 困難ですので、逆立ち状態を維持し、浮力とフィンの推進力をバランスさせることが良いでしょう。
 (頭に血が上りそうですので長時間はさけましょう)

対策A:肺の空気を少なめにする
 スキンダイブ解説などでも紹介しましたが、肺の空気を少なめにして、浮力をバランスさせる方法が最も効果的です。呼吸を整え、空気をある程度吐いた状態からダイブします。
肺の空気の量は、どの程度吐くと浮力がバランスするか、あらかじめ練習が必要です。
シュノーケルの練習のページを参照ください。

耳が痛くなってしまう
ある程度の深さに潜る場合(1.5m以上)、耳が痛くなることがあります。

原因:水圧と内耳の圧力差で鼓膜が圧迫されることにより痛みを感じます。
対策:基本は「耳抜き」と呼ばれるテクニックを使用します。
鼻をつまんで息をフン、と吐くようにすると、内耳に空気を送ることが出来て、圧力をつりあわすことが出来るようです。
(なぜかレッスンでは練習がありません)
浮上のときは、圧力を抜くのですが、ダイジロウは唾を飲むときれいに抜けるようでした。

この耳抜きの練習は全く実施していませんので、あまりうまく解説が出来ません。どこかで講習を受けてみたいと思います。



解説募集
図解だと特にうれしいです。

追加があればこちらに掲載予定
質問や、問い合わせの回答なども、こちらに掲載を検討します。
(優れたサイトをご紹介いただけた場合は、リンクなども検討します)

まとめ
失敗例と対策、いかがでしたでしょうか。
疑問や困ったことへの対策になりそうでしょうか?
読んだだけではうまくいくか心配でも、次回のチャンスにぜひ試してみてください。
イメージをつくれれば結構うまくいくものです。

より出来ることが増えることで、さらに旅行の喜びを増やすことが出来ることを祈ります。


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