ヤザキのイレクター作品(2016.7.23)


 今日あたり、軽く一杯飲みに出たいなと思うことがある。
この歳になっても、夕方出かけていける、いわゆる
「行きつけの店」があるというのは実に有り難いものである。

そのお店は、ママさんが一人でやっている居酒屋で、
昼間は娘さんがやっている別のカフェ店を手伝っていて、
夕方、4時頃から買出しをし、たった一人で居酒屋を開店する。

ママさんは私より2歳年上で、働き者であり、
日本女性の鏡のような存在であり、ある意味
私は、そのママさんのファンでもある。

先の4月に突如発生した「熊本地震」で、
お店も少なからず被害があり、カラオケセットが倒れたり、
棚に並んでいた瓶やグラスが割れたりしたが、
思ったほど被害は大きくなかったようだ。

先日、そのお店で飲んでいてふと気が付いた事ががあった。
ドアを開けてすぐ左のスペースが、物置のような感じで、
いろんな不用品が積み重ねられていた。
そのスペースに目をやると、妙にスッキリしている。
震災後間もなく、背の低い冷凍庫を購入したらしく、それだけが置かれて
本当にスッキリした空間となっている。

私はママさんに言った。
 「あらーっ!ここはゴミ置き場のごたったけど、妙にスッキリしたねー!」と。
ママさんいわく、
 『そぎゃんたい。震災後、思い切っていらんもんは全部整理したとよ。』と。

そして、その冷凍庫の右横に少しスペースが空いているので、
 『そこに、冬になったら特に必要になる“コート掛け”ば置きたかとよねー』
とも、おっしゃるので、
すかさず、アッシが
 「ヨーシ! 俺が作っちゃる。 俺にまかせんですか!」と言ったら、
ママさんも軽いノリで、
 『じゃあ、頼むね!』 となった。


そこで後日、必要な寸法取りをし、簡単な設計図を作成した。
壁は、化粧板が張ってあるだけでその奥は、コンクリートブロックである。
従って、板も釘も使わない「ヤザキのイレクター」を材料として使おうと思った。
ヤザキのイレクターとは、コーティングされたパイプと、そのジョイント部品で組み立てるものである。


【 “コート掛け”の、設計図 】

当初の設計図の、黄色い作品の下にあるサイコロみたいな物が、冷凍庫である。
冷凍庫の上と、横は空きスペースなのである。
少し改良した設計図が、緑色の方だ。


【 完成作品と、冷凍庫 】

あまりうまく撮れていない写真だが、設計図と比べて見ていただければ
イメージだけは分かるかなあ。
ハンガーの横と、上には黒のペンキスプレーを塗った板を置いたので、
物置き棚としても使える。
ズブの素人が作った物としては、まあまあじゃないかなあ、、、

冷凍庫は、奥を蝶番として上に開けるタイプなので、
まだまだ、冷凍庫の上部の空きスペースには棚が作れる。
今後も改良ができる。

また、ママさんと相談しよう。
 『もう、これ以上いらん事はせんでよか!』
と言われるかもしれないけど。


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